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Channel: ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)
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じゃあてめえら産経新聞社社員は、中国製品を使っていないのかという話になる

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産経新聞の万年ソウル特派員の黒田勝弘の記事です。

>【外信コラム】日本製発電機で暖をとり「反日!」 性根の入らないパフォーマンス…

2016.03.14

 春先の寒波を韓国では「コッセム(花ねたみ)」という。それで先週の韓国はひどく寒かったのだが、先日、日本大使館前の路上にある例の無法(!)慰安婦像のそばで面白いものを見かけた。なぜか小型の発電機があったのだ。

 慰安婦像は韓国政府が日本との政府間合意で撤去に努力すると約束した後、これに反発する学生活動家たちが「像を守れ!」と叫んで像の横で毛布をしきビニールをかぶって寝泊まりしていた。当局がテントを張らせなかったのでそうなったのだが、これでは寒いので電気毛布で暖をとるため発電機を持ち込んだのだ。

 ところが発電機を見て驚きかつうれしくなった。発電機には何と鮮やかな文字で大きく「HONDA」とあるではないか。反日活動家が日本製の発電機で暖をとりながら日本大使館前で反日パフォーマンスをやっているのだ。

 先年、ヨーロッパ留学の韓国人学生が地元でランチに食べた「スシ弁当」に旭日マークがあったのに抗議しやめさせたという“愛国美談”があった。今回の風景もおすしを食べながら反日をやっているのと同じ話だが、こんな性根の入らない(?)反日に日韓両政府は振り回されている。外国公館保護という国際常識にしたがって像も路上寝泊まりも断固、早く片づけてほしいものだ。(黒田勝弘)

・・・・(笑)。

引用は夕刊フジの記事ですが、産経新聞本紙のHPにもありまして、それでも全然不自然でないというのが何とも。

>反日活動家が日本製の発電機で暖をとりながら日本大使館前で反日パフォーマンスをやっているのだ。

(略)

今回の風景もおすしを食べながら反日をやっているのと同じ話だが、こんな性根の入らない(?)反日に日韓両政府は振り回されている。

馬鹿、そういうつまらん言いがかりをつけるものじゃない(呆れ)。ある国の政府や政策に批判的であることと、その国の工業製品を使用したり、文化(映画、絵画、文学、音楽、アニメーションのような創作物、建物、自然、歴史、食品その他いろいろありますわな)に親しんだりすることは、話の次元が違います。ベトナム戦争の時代だって、米国のベトナム撤退を叫ぶ学生だって、サリンジャーなどの米国文学を読むし、コカコーラは飲むし、米国のロックやフォークを聞いたし、米国映画も見たし、あるいはヒッピー文化にあこがれたわけです。ある国に批判的である=その国のあらゆるものを否定してその国の工業製品も使わない、なんて話ではない。

別に話は米国に限りません。英国やフランスを私は、その歴史において民主主義に関して果たした役割を大いに評価しますし、この2国は大好きです。しかしそれは、これらの国々の植民地での行状を批判しないというものではないし、また核兵器保有などを支持するわけではない。私は英文学もフランス文学も大好きだし、ブリティッシュロックやフランスのシャンソンも好きだし、英国映画もフランス映画も大好きです。しかしそれは、たとえばフランスのアルジェリア戦争を支持するわけではない。当たり前ですが、アルジェリア戦争を推し進めた政治家や支持した人より、それに反対したフランス人のほうを支持します。

これは米国だって同じです。ベトナム戦争を推し進めた米国人より、それに反対する米国人を支持するし、米国で差別をしている人よりは、それに反対する公民権活動家のほうが支持できます。そう考えれば、トランプやクルーズやルビオよりは、ヒラリー・クリントンやバーニー・サンダースのほうが支持するに値すると私には考えられるわけです。日本だって、産経よりは、その他の日本人を韓国人だって支持するし、韓国の慰安婦のために動いてくれている日本人を「日本人だから」というので批判したら、それは話が違うだろうと考えて、私としてはその批判する人を批判することになるわけです。

だいたい記事に出てくる日本製品の暖房用の発電機って、たぶんこれ使っている人たちは、それが日本製品であるかどうかなんて別に意識していなかったんじゃないんですかね。もちろん意識していたからって、そんなことは議論するようなことではありませんが。愚にもつかない言いがかりにもほどがあるというものです。

そもそもその国に批判的ならその国の工業製品を使うのは変だなんて話をしだしたら、じゃあ産経新聞の記者たちが使っているPCやスマートフォンその他は、中国製の部品が使われているじゃんって話になったらどうするんですかね。また100円ショップの商品などにも中国製が多いでしょう。産経新聞は他紙より薄給でしょうが、でもそれなりに金をもらっているから、100円ショップなんか絶対行かないし買わないし使わない、っていうことですかね。そんなこともないでしょうけど。で、この記事を書いた黒田にしたって、中国製品使っていないの、黒田さん、って聞かれたら、彼はどう答えるんですかね。黒田が万が一中国製品を使用していないとしても、他の社員はどうなんですかねえ。使っていないなんてこともないでしょう。どうせ回答がないか聞くにたえない詭弁を使って逃げるだけでしょうが、なんとも無様な話です。どうしようもない馬鹿とはこのことです。

それにしてもあることを批判(あるいは支持)したら、それに関連するすべてを否定(あるいは肯定)するっていうのもおよそジャーナリストとか言論機関のすることではありませんね。それは政治活動家や政治団体のすることです。産経新聞やその一部記者が安倍晋三のことを絶対支持するのも、同じことです。

ただ以前増元照明氏もそんなことを書いていましたね。氏のHPはすでに閉鎖されているので、私のブログの過去記事より引用します。

>私は、今後「中国製」というものは一切購入しない。食べ物でも衣服でもすべてにおいて購入することはしない。

 おそらく100円ショップの品物も多くが中国製であろうが、今後は購入しない。

そんなことできっこないでしょうという以上の話じゃありませんが、増元氏はこれを今日でも実行しているんですかね。主観的には実行しているのかもですが、いずれにせよ馬鹿馬鹿しい話です。余談ですが、黒田は上で私が書いたような批判は承知で上の文章を書いているのでしょうが、増元さんは本気で書いているような気がします。わかりませんけどね。

本日の記事は、bogus-simotukareさんの記事を参考にしました。感謝を申し上げます。


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