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Channel: ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)
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けっきょくギャンブル依存症ということに尽きる

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いろいろ私が好きそうなニュースに事欠かない昨今ですが、本日はこの記事を。

>バドミントン2選手、闇カジノ「1日3回来た」 ジャージー姿で「いま練習帰り」

産経新聞 4月7日(木)7時55分配信

バドミントン2選手、闇カジノ「1日3回来た」 ジャージー姿で「いま練習帰り」
男子バドミントン選手 闇カジノ店問題の構図(写真:産経新聞)
 「1日3回来たこともあった」「100万円単位で賭けていた」-。プロ野球巨人の元選手らの野球賭博問題に続き、バドミントンの新旧エースが違法な闇カジノ店に出入りしていたことが6日、判明した。国の強化費が投じられるトップ選手が賭博に手を染めていたとすれば、暴力団排除に向けた社会的機運の高まりに明白に背く行為だ。店の元経営幹部や常連客は2人の賭け方や会話を生々しく証言、2人の後輩が出入りしていたとも語り、問題は拡大する可能性がある。

 桃田賢斗選手(21)と田児(たご)賢一選手(26)が出入りしていた違法な闇カジノ店の元経営幹部の男性(47)によると、雑居ビル9階の店には3台のバカラ台があった。常時数人のディーラーがおり、客は酒を飲んだり、ディーラーと談笑したりしながらバカラ賭博に興じた。

 バカラ賭博は仮想の「バンカー(親役)」と「プレーヤー(子役)」にトランプを使った勝負をさせ、客がどちらが勝つかに賭けるゲーム。客は暴力団関係者、中国人や韓国人の飲食店経営者、一般人などで、累計で約300人が出入りしていたという。

 この闇カジノ店は24時間営業で、警察当局の内偵捜査や摘発を逃れるために3カ月単位で移転。客引きが連れてきた新規客には免許証などによる身分確認のほか、「(逮捕など)店が客に迷惑をかけても責任は取れない」とする誓約書に署名させていた。

 さらに、無関係な人物を立ち入らせないため、店が所在する階にエレベーターが停止しないよう細工。防火設備に偽装した隠しカメラで客の顔を確認した上で、入店させていたという。

 元経営幹部の男性は、「2人はジャージー姿などで来て、『いま練習帰りです』などと話していた。素性を隠す様子はなかった。店が主催したビンゴ大会に、ラケットを持った後輩らしき男女10人以上を連れてきたこともあった」と証言した。

 田児選手は、平成27年3月に警視庁の捜査員が摘発のため店に踏み込む直前にも来ていたという。男性は「遠征でカジノが合法な国に行ったときに覚えたのではないか」と推察した。

 一方、桃田選手の20代の知人は「誘われて一緒に闇カジノ店に行った。彼はその日、約5万円負けて帰った」と証言した。

 常連客の男性(45)は「田児選手は冷静な勝負師で、100万円単位で賭けることもあり、勝っても表情を変えない。ただ、かなり勝負が好きなようで、勝って帰っても2、3時間後にまた来る。1日に3回会ったこともあった。桃田選手は数万円から数十万円レベルの賭け方だった」と明かした。

 別の男性客(56)は「自分は2人を知らなかったが、一緒に行った知人が田児選手と知り合いだった。田児選手が知人に『今日は200(万円)ほど負けた』と言っているのを聞いた。後で知人からバドミントン選手だと聞かされ、『大丈夫なのかな』と思った」と話した。

こちらの記事も。

>闇カジノ賭博 メダル候補の賭博「想定外」 バドミントン界に衝撃

産経新聞 4月7日(木)14時6分配信

闇カジノ賭博 メダル候補の賭博「想定外」 バドミントン界に衝撃
マレーシアから帰国したバドミントン男子の田児賢一(右)と桃田賢斗=7日午前、成田空港(納冨康撮影)(写真:産経新聞)
 リオデジャネイロ五輪のメダル候補と言われてきた選手らが、違法な闇カジノ店で賭博をしていたことが発覚した。7日早朝に緊急帰国したバドミントンの新旧エースは無言のまま空港を後にし、所属先のNTT東日本の事情聴取で賭博行為を認めた。日本バドミントン協会も「まったくの想定外」と対応に追われた。

 午前7時すぎ、成田空港のロビー。一般客が降りた後、バドミントン男子世界ランク4位の桃田賢斗選手(21)はウインドブレーカー、元五輪代表の田児(たご)賢一選手(26)は灰色のパーカーというラフな格好で現れた。

 ともにマスク姿。関係者とみられる黒いスーツ姿の男性数人に付き添われ、数十人の報道陣に囲まれながら歩いた。問いかけに応じず、準備されたタクシーに足早に乗り込んだ。桃田選手が報道陣に険しいまなざしを向ける場面もあった。

 その後、東京都新宿区にあるNTT東日本本社で同社の事情聴取を受けた。同社から日本バドミントン協会に入った報告によると、両選手は問題の重要性を認識して動揺、憔悴(しょうすい)しきっており、発言も二転三転しているという。

 渋谷区の同協会でも朝から職員たちが報道陣の対応に追われた。「全くの想定外で、(両選手は)健全だと認識していた。青天の霹靂(へきれき)。五輪のメンバーが決まるこの時期に…」。協会の銭谷欽治専務理事は五輪直前のスキャンダルに動揺を隠せない様子だった。協会は選手強化本部長ら幹部を集めて緊急会議を開いた。

 日本代表選手は代表チームに選ばれた際に「不謹慎な言動、行動など日本代表選手としてふさわしくない状況がみられた場合、日本代表選手の指定をはずされても、一切異議を唱えない」などと明記された受諾誓約書への署名が義務づけられており、桃田選手も署名している。

 銭谷専務理事は「(闇カジノへの出入りが)事実であるなら、ルールにのっとって例外なく対応する」と説明。「問題を真摯(しんし)に受け止め、再発防止に向けて取り組んでいきたい」と涙ながらに謝罪した。

 桃田選手は2020年東京五輪での金メダル候補ともされてきた。能登則男事務局長は「(バドミントンが)少しメジャーに近づいてきた矢先にこんなことが起こり、衝撃が大きい。他の選手に波及しなければいいが…」と表情をこわばらせた。

 NTT東日本のバドミントン部のホームページではこの日の練習予定が記されていたが、問題の発覚後に削除された。練習拠点のNTT千葉総合運動場(千葉県市川市)は門が閉鎖されて静まりかえっていた。

記事にもありますように、バドミントン協会の専務理事氏は泣いていましたからね。まさかこの人も、自分がこんな理由でテレビカメラの前で自分が泣くなんてことが人生であるとは思わなかったでしょうね。

それでこうなりました

>バドミントン新旧エース、裏カジノ賭博 リオ五輪絶望

朝日新聞デジタル 4月7日(木)8時30分配信

 バドミントン界のエースで、リオデジャネイロ五輪への出場が確実視されている桃田賢斗(けんと)選手(21)と、2012年のロンドン五輪バドミントン男子代表の田児(たご)賢一選手(26)が違法な裏カジノに出入りし、金を賭けていたことがわかった。日本バドミントン協会は、桃田選手をリオ五輪に出場させない方針を明らかにした。

 2人が所属するNTT東日本(東京都新宿区)の広報によると、桃田選手と田児選手は調査に対し、「裏カジノに行っていた。金も賭けていた」と話した。他の部員も裏カジノへの出入りを認めているという。同社は産経新聞社から6日に取材を受け、事実関係の確認を始めたという。

 桃田選手は遠征先のマレーシアで7日も試合が予定されていたが、2人は同日早朝、急きょ帰国。午前9時前にNTT東日本の本社ビルに車で入った。同社はバドミントン部の関係者からも聞き取りをしている。

 桃田選手は昨年8月、ジャカルタであったバドミントンの世界選手権で、男子シングルスでは日本勢初となる銅メダルを獲得したエース。世界ランク4位。田児選手は全日本選手権を13年まで6連覇するなど、長年エースとして活躍した。

 リオ五輪の代表選手は5月上旬に発表される世界ランキングで決まる。現在世界4位の桃田選手は日本選手の最上位で、リオへの出場が決まれば初の五輪だった。

 日本バドミントン協会の銭谷欽治専務理事は「協会として(桃田選手を)日本オリンピック委員会に推薦できない」とし、リオ五輪に出場させないことを明言。10日に理事会を開いて処分を決める。日本オリンピック委員会(JOC)の平岡英介専務理事は「残念だ。桃田選手はリオでもメダルの期待があった」と話した。

最初にこの話を聞いて、私は「やはり過日再燃した野球賭博問題がいろいろ波及したのかな」と思いました。たぶんあの再燃がなければ、今回の件も明らからにされることはなかったんじゃないんですかね。

そのあたりの真偽はともかく、これってつまり、この2人はギャンブル依存症だってことですね。たぶん海外のカジノOKの国で遊んで、それではまったのでしょう。桃田は、あるいは田児がすすめたんですかね? 21歳では、ギャンブル依存になるのにはずいぶん早いでしょう。

私はギャンブルはしないのですが、するんだったら合法ギャンブルをすればいいじゃんとか、あるいは海外でやればいいじゃんとかいろいろなことを考えますが、そういった常識的な思考が通用しなくなるのがギャンブル依存症です。世の中の横領事件とかを見ると、ギャンブル関係のものがかなり目立つのが現実です。それで時にこのような凶悪な事件も起きます。

> 被告人は,平成8年ころ,前記仲人の女性から,再三に渡って,消費者金融会社から 借入れをしたいので名義を貸して欲しいと頼まれ,返済は同女が責任をもってすると言 うので断り切れずに,消費者金融会社から2回に渡って合計200万円を借り入れて同 女に渡した。同女は,これに先立ち,被告人の妻に対しても同様に申し向け,消費者金 融会社から被告人の妻名義で50万円を借り入れていた。その一方で,被告人は,嘗て 高額配当を的中させて一度に大金を手にした時の興奮を思い出して,次第に競輪にの めり込むようになり,平成9年から平成10年にかけて,消費者金融会社から数十万円 ずつを借り入れて競輪に注ぎ込んだが,結果は裏目に出て借金が膨らんでいった。平 成11年ころになると,被告人は,自動車を担保に取って貸付けを行う自動車金融会社 から,自家用車を担保に入れてまで借金をして競輪に賭けるようになり,被告人の借金 は,前記名義貸しによるものと合わせて300万円を超えるようになった。被告人は,同 年4月ころ,担保に入れていた自家用軽四輪自動車を前記自動車金融会社に売り渡 し,自宅に離婚届と置き手紙を残して,単身上京した。被告人は,東京でも,タクシー運 転手として稼働したが,いわゆる町金融から新たに10万円ほどを借り入れて競輪に費 やすなどしていた。  被告人は,同年8月ころ,青森県e市内において,昭和61年ころから再び母親と同居 するようになっていた父親から,体調が悪く,近々手術をする予定であるとの手紙を貰 い,翌月ころ,妻子の居るB町の自宅に戻った。帰宅した被告人に対し,妻は,競輪や 借金を止めるようにと懇願し,被告人も,消費者金融会社からはどんな事があっても借 金をしない旨約束したが,競輪と縁を切ろうという気持ちにまではなれなかった。被告人 は,その後も競輪を続け,仕事を探すこともなく,病床の父親から,東京での前記町金 融に対する借金を返済して貰ったほか,生活費として毎月15万円ないし20万円の援助 を受けていたうえ,妻の実家に金銭を無心することまでしていた。被告人の妻もコンビニ エンス・ストアで働き家計を助けたが,いわゆるステップアップ償還方式により借り受け た自宅住宅ローンの月々の返済額が急激に増えたこともあって,生活はますます苦しく なっていった。被告人は,平成12年1月ころ,ローンを組んで軽トラックを購入し,運送 会社から委託を受けて,軽貨物を宅配する仕事を始めたが,仕事は少なく,同ローン等 により370万円を超える借金がそのまま残されることとなった。  そのうえ,同年4月,前記仲人であった女性が,家族ら3人と共に突然自殺したことに より,被告人夫婦の消費者金融会社に対する合計約250万円の借金の支払義務がい よいよ現実化したが,翌5月,被告人は,妻の姉から90万円,母親から150万円の援 助を受け,同月中にはその借金全額を返済することができた。被告人は,上記借金の 返済のために母親から預かっていた通帳を利用し,平成12年8月から9月にかけ,3回 に渡って,いずれも無断で合計68万円の預金を引き出して費消したが,競輪をするた めに借り入れた借金は残ったままであった。また,高収入を期待して始めた前記軽貨物 の宅配は,予想外に仕事量が少なく,すぐに配達が終わってしまうような状況であったた め,時間を持て余した被告人の関心は,競輪に向かい,「いっそのこと,競輪で一発当て て,家のローンも全部自分で返そう。」と考え,同年5月から6月にかけての1か月余りの 間に,消費者金融会社から立て続けに合計約280万円もの借金を重ね,その殆どすべ てを競輪に注ぎ込んで費消し,再びその返済に苦慮することになった。  平成12年10月,被告人の父親が病気により死亡し,翌11月,被告人は,合計860 万円以上に上る父親の生命保険金を手にして,ワンボックス型の本件車両や長女のた めのパソコンを購入したり,母親,弟,及び妻にも分配するなどしたが,なお約300万円 の保険金が手許に残った。被告人は,父親の生命保険金を手に入れたころから,軽貨 物の宅配の仕事をしなくなり,妻に対しては,仕事に行く振りをして,妻の作った弁当を 持ち,競輪開催日には毎日のように南津軽郡C町所在の場外車券場に通い,1レース に付き30万円分もの車券を購入するなどして,競輪に大金を注ぎ込んだ。被告人は, 平成13年1月末ころまでには,手にした保険金を費消してしまい,20万円を借金の返 済に充てただけで,他の借金を清算することはなかった。

というわけです。この人物は、その後消費者金融にガソリンをまいて火をつけて5人を死亡させてしまい、死刑が確定、執行済みです。

上で紹介した例はいくらなんでもひどすぎますが、別にこんな話はめずらしくもありません。長崎・佐賀連続保険金殺人事件では、こちらによると、

>計2社から死亡保険金約9900万円をだまし取った。保険金は二人で折半した。
 しかし、借金返済の残りを外尾被告はギャンブルで浪費し、1993年7月までに使い果たした。そこで山口被告が夫から相続した土地を次々と売ったが、いずれも外尾被告が浪費し、生活に困窮するようになった。

というしだいなわけです。論外にもほどがありますが、しかしこういうこともあるわけです。

それで過日こんな記事を書きました。

たぶん何らかの依存症なのだろう(2月13日発表)

不倫で辞職した国会議員(当時)について書いた記事ですが、そこでも書いたように、

>一部の生活保護受給者がパチンコや競馬その他ギャンブルに行くのも、是非以前として彼(女)らがギャンブル依存症であることが最大の理由かと思います。依存症とはそこまですごいものです。

ということです。野球選手が野球賭博をしたり、相撲取りがギャンブルに熱中して八百長をするのも、つまりはギャンブル依存だからです。だから、ピート・ローズだって追放されるわけです。ドストエフスキーもひどいギャンブル依存症です。上のバドミントン選手がどれくらい金があるのか知りませんが、さすがに100万円単位の金をそんなに気楽に賭けているわけでもないでしょう。人間をそこまで狂わせるのが、賭博の怖いところです。

ところでこれけっこう話題になっているみたいですけど、今年の3月25日の東京ドームでの写真です。

 

巨人とヤクルトの、セリーグ開幕戦での桃田による始球式の写真ですけど、なにも野球賭博で騒がれたチームのユニフォームを着てこんなことをひきうけなくったっていいんじゃないんですかね。それで自らが闇カジノでのギャンブルでオリンピック出場ができなくなるというのも、なんともはやです。ご当人、アスリートのギャンブルが騒がれていて、ここはおとなしくしていた方がいいとかいう判断もなかったんですかね。それもどうかです。


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