社会時評というほどでもありませんが。古い記事で恐縮ですが、毎日新聞から。
>不適格公務員
パトロール拒否の警官を分限免職 大阪府警
毎日新聞2017年1月26日 大阪朝刊
警察官にふさわしくないとして、大阪府警は25日、港署地域課所属の男性巡査長(38)を分限免職処分とした。交番勤務でパトロールや交番前に立つ仕事などを「自分のエネルギーの量は決まっている」「意味がない」と拒否したり、命令に背いて事件現場から離れたりする行為を繰り返したという。府警によると、記録が残る1966年以降、病気や失踪を理由にした分限免職処分は22件あるが、適格性を欠くとされたのは初めて。
巡査長は2015年春ごろから制服のボタンを外すなど服装の乱れや、パトロールに出ないなどの怠慢を繰り返したという。署長が注意しても「あなたに言われたくない」と反論し、停職1カ月の懲戒処分を受けていた。【堀江拓哉】
>交番勤務でパトロールや交番前に立つ仕事などを「自分のエネルギーの量は決まっている」「意味がない」と拒否
>巡査長は2015年春ごろから制服のボタンを外すなど服装の乱れや、パトロールに出ないなどの怠慢を繰り返したという。署長が注意しても「あなたに言われたくない」と反論
大阪府警の発表を記事にしたものですから、あるいはご当人には異論・反論があるのかもですが、これが事実ならなかなかの大物ですね(苦笑)。苦笑じゃ話はすみませんが、なかなか世の中ここまでできる人間は少ないでしょう。警察署長にそこまでの口を利く警官というのも、そうめったにいるものではない。
>停職1カ月の懲戒処分を受けていた。
想像ですがこれたぶん懲戒処分が出た時点で「退職しろ」とこの警官は言われたんでしょうね。よく警官の不祥事で、「停職×カ月」で同日依願退職なんていう記事が出ますが、これもたぶんそのような形に大阪府警は持っていきたかったんでしょうが、ご当人が退職を拒否したので、分限免職になったということでしょう。一応断っておきますと、分限免職は退職金は出ます。
ただこれおそらくこの警官は、精神を病んだのでしょうね。そうなると、ここまで事態が悪くなる前に外勤から外すとか(外したのかもですが)、病気休職するとか(したのかもですが)、警察ご当人双方とももう少し穏便な解決策はあったのかもだし、だいたいそうなるのでしょうが、何らかの理由でこの人の場合そうはならなかったのでしょう。それもどうかです。
この元警官氏が、なんとか今後も生きていけるよう祈願してこの記事を終えます。