高齢者による交通事故が話題となりました。これは今回の池袋の事故に限りませんが、高齢者がその特有の状況で事故を起こすというのもわりと報道されます。私も昨年こんな記事を書きました。
自動車免許はなくても運転はできるこの記事であつかった事故については、のちに報道されたところによると、運転をしていた人物は、通っていた老人施設に好きな女性がいて、その関係でやたら一生懸命通ったり、送迎したいので車を運転していたとか。真偽はともかく、そういう理由で暴走して事故を起こして高校生が亡くなったのなら、これまた何ともひどい話です。
池袋の事故でも、87歳の男性が車を運転していたこと自体の危険性もいろいろ指摘されています。東京都内で自家用車を運転すること自体、本来あまり妥当じゃないよなあと私は思います。車の購入代金や維持費、税金他を考えれば、車など持たないほうがいいでしょう。もっともこれは、地方在住者も似たようなものですが。必要な時レンタカーでも借りたほうが、経済的にはいいわけです。
さてさて、読者の皆さまは次のような記事をどう考えるでしょうか。
>英フィリップ殿下、免許返納 事故「太陽がまぶしくて」
ロンドン=下司佳代子 2019年2月10日20時10分
英国のエリザベス女王(92)の夫フィリップ殿下(97)が運転免許証を自主的に返納したと、英王室が9日、発表した。殿下は1月、英東部サンドリンガムで車を運転中に乗用車との衝突事故を起こし、乗用車の女性2人がけがをしていた。
殿下は事故の2日後にシートベルトを締めずに運転する姿が報じられ、批判されていた。英メディアによると、殿下はその後、事故で手首を骨折した女性に対し、私道から幹線道路に出る際に太陽がまぶしくて相手の車を見逃したと説明し、「非常に申し訳なく思っている」と謝罪する手紙を送った。(ロンドン=下司佳代子)
もう1つ、こちらの記事も。
>天皇陛下、85歳で運転卒業=免許更新せず失効へ-宮内庁
2018年12月21日19時42分
宮内庁は21日、天皇陛下が23日に85歳の誕生日を迎えるのを機に、車の運転をやめる意向を示されていると明らかにした。陛下の運転免許は来年1月に有効期限を迎えるが、更新や返納はせず、そのまま失効する見通しという。
宮内庁によると、陛下は20歳だった1954年3月に運転免許を取得。同年6月にプリンス自動車工業(当時)の乗用車「プリンス」を購入して以来、64年間にわたって国産車のみを乗り継いできた。
陛下が現在愛用しているのはホンダの「インテグラ」。公道に出ることはないが、週末にテニスや散策をする際など皇后さまを乗せて皇居内を運転していた。
陛下は2016年1月に皇居で法定の高齢者講習を受け、最後の免許更新をしていた。側近によると、64年間無事故、無違反だったという。
上の記事で、
>陛下は2016年1月に皇居で法定の高齢者講習を受け、最後の免許更新をしていた。
とありまして、そういえば、それを報道したテレビニュースを私も見た記憶があります。たしかに「これが最後の更新となる模様」みたいな報道がされていました。
記事にもあるように、いまさら天皇が公道を運転するわけもないのですから、皇居内は「私有地」でしょうから(と思いますが、違っていたらごめんなさい)免許がなくてもいいのでしょうが、これは彼なりに、社会的な影響をもかんがみる気持ちもあったのかとも思います。
さてさて、いっぽう英国のフィリップの方はというと、現天皇より10歳以上も年上の97歳で運転ですか・・・。これはさすがにちょっとねえですよね。フィリップという人は、飛行機の操縦も得意な人ですから、車の運転なんかお手の物でしょうが、さすがにまずいということになったのか。
ところでBBCの報道によりますと、フィリップが乗っていたのはランドローバーとのことで、日本の天皇も
>プリンス自動車工業(当時)の乗用車「プリンス」を購入して以来、64年間にわたって国産車のみを乗り継いできた。
だそうですから、やっぱり仮に「乗りたい」と思っても、時刻の車に乗る必要があり、ポルシェやフェラーリやキャディラック、ベンツ、BMW、ボルボその他に乗るというわけにもいかないんですかね。カルロス・ゴーン氏は、ずいぶん以前東京で事故を起こした際載っていた車がポルシェだったと報道された記憶があります。私の知人でもポルシェやフェラーリに乗っている(いた)人が複数いますが、彼らは、私ともらっている給料にそんなに違いはないはずで、よくまあ金をひねり出せるものだと感心します。もっともそれは、私の旅行も同じようなものか。
そんな話はともかく、やはり車の免許というものも、ある程度の年齢になったら、返納、失効、未更新ということをする「英断」が必要なのでしょうね。タイトルや上にも書いたように、そう考えると85歳にして免許の更新をやめた現天皇のほうがフィリップよりより妥当な態度かと思います。そんなに世の中、車の免許に固執する必要はない。
またこのような記事もあります。
「てんかん」という病名を知っている人も多いだろう。しかし、患者が100万人に上ることや高齢になると発症率が増加することはあまり知られていない。
高齢になるとてんかんの患者も増えるわけです。車の運転中に発作を起こす人も必ずいるわけで、これまた危険です。
いずれにせよ車というのは凶器です。怖いものです。というわけで、車の運転を多少なりともする方は、最大限の注意をしてください。私は車の免許など取る気はなかったし、取った後もペーパードライバーでいるつもりでしたが、遺憾ながら昨今まったく車を運転しなくていいという立場でもありません。が、やっぱり車の運転は危険です。現在私は、バリバリのゴールド免許ですが、これは今後も維持する所存です。しかしいつ私免許をやめようかな。これもいろいろ悩むところです。
本日の記事は、inti-solさんの記事に投稿したコメントをもとにしました。感謝を申し上げます。