いつものことですが、これも「どうもなあ」の記事です。
>拉致被害者家族が国民祭典出席へ いたわりに感謝
2019.11.6 14:35国際朝鮮半島
天皇陛下のご即位を祝う9日の「国民祭典」に、北朝鮮による拉致被害者の家族が出席することが6日、分かった。皇室からはこれまでに家族を気遣うお言葉があり、横田めぐみさん(55)=拉致当時(13)=の弟の拓也さん(51)は、「数多くのいたわりを頂いてきた。同じ場にいることで、感謝の気持ちをお示ししたい」としている。
国民祭典は、超党派の議員連盟や、財界などでつくる「天皇陛下御即位奉祝委員会」などが主催。天皇、皇后両陛下もお出ましになることが決まっている。委員会側は皇室とゆかりが深い団体などを祭典に招待しており、拉致被害者家族らを支援する「救う会」に出席を打診。同会が家族に声がけした。
祭典は2部構成で、関係者によると、家族は夕方からの第2部「祝賀式典」に出席予定。拓也さんや、田口八重子さん(64)=同(22)=の長男、飯塚耕一郎さん(42)ら約10人の出席が見込まれている。
拉致をめぐっては、上皇后さまが昨年10月に84歳の誕生日を迎えた際、文書で「平成の時代の終焉と共に急に私どもの脳裏から離れてしまうというものではありません」と、変わらぬ思いを述べられている。
今回の祭典で、両陛下と家族との直接的な交流の場面はないとみられるが、拓也さんは「拉致が進展せずに折れそうになる心に、勇気を頂いてきた。今の両陛下も同じく、われわれ国民に寄り添う目線を引き継いでいらっしゃると思うので、同じ空間に立つことで謝意をお示ししたい」と話した。
もちろん横田拓也氏も、建前としての発言をせざるを得ない立場にはあるわけで、そういう事情を考えないわけではありませんが、それにしてもです。そんな集会に呼ばれて参加することなんて、拉致被害者帰国に何もつながらないじゃないですか。
以下はたぶんということで私の憶測でしかありませんが、おそらく拉致被害者家族がいまだに安倍晋三を(絶対的に)支持している理由の一つが、こういうたぐいのことに便宜を図ってくれるということなんでしょうね(苦笑)。他の首相ならそういうことはしてくれないと。あるいはそうなのかもですが、それ拉致問題解決になんの関係もありません。まもなく安倍は首相在任が8年になりますが、文字通り拉致問題なんてなにもしていないじゃないですか。第二次安倍政権になった当初は、安倍もあるていどの動きはあったかと思いますが、現在は、米国が北朝鮮にさほど強硬政策をとっておらず、といって日本では、自分を支持する巣食う会や家族会にいい顔をしたいから北朝鮮に融和政策を取っているわけでもなく、つまりは君子(安倍は君子じゃないけどね)危うきに近寄らずの精神で逃げているだけじゃないですか。そういうふうに何にもしない野郎を家族会はいまだ少なくとも建前では絶対支持の姿勢を崩していないわけで、世の中こんな馬鹿な話はほかにないでしょう(笑)。
現在天皇は、政治的な実権があるわけではなく、拉致被害者を日本に戻すいかなることもできません。当たり前の話です。そんなことをしている暇があったら、安倍晋三に、「早く拉致被害者を日本にもどしてくれ」といったらいいんじゃないんですかね。建前ではいっているのかもですが、実質が全然ないですよね。安倍以外の首相なら、罵倒しているんじゃないか。で、いまさら安倍が、この人たちが期待している(らしい)北朝鮮の現政権撃滅なんかしてくれるわけもない。
私が何回も指摘しているように、北朝鮮が日本に拉致被害者日本人を返した背景には、日本側がその後の国交樹立、経済援助を約束したことがありました。それで荒木和博などは、つい最近も
>現状の金正恩政権には圧力を強めること以外に拉致問題を進展させる方法はありえない。私たちは日本独自の圧力をバックに1人からでも拉致被害者の救出を実現するよう政府に求め、また私たち自身が救出のための活動を行う。
と主張しますが、そんな主張を裏付けるいかなる証言も文書もなにも私は知りません。単にアンチ北朝鮮の人物が、無責任にほざいているだけです。まったくどうしようもない連中です。
米国のキューバへの対応から、日本の北朝鮮への対応を考えてみるそれで横田拓也氏自身も、以前にご紹介したように、
>しかしながら、日本の立場は一貫しており全拉致被害者の即時一括帰国が果たさ
れない限り経済支援をする事はありません。
部分的な解決や段階的な解決では納得しません。
拉致被害者達を帰国させず、双方の国に事件究明の為と称する連絡事務所の設置
や調査委員会の立ち上げと言う「聞こえの良い隠蔽工作」には絶対反対する立場
を私達は貫きます。
といった態度に終始しています。そういう非現実的な話をしてもしょうがないでしょうに。けっきょくアンチ北朝鮮の道具になっているだけです。
そもそもこの行事はあくまで民間主催のものだし、その実行委員たちを見ても「顧問」に
>三好 達
元最高裁判所長官
「代表世話人」に
>櫻井 よしこ
ジャーナリスト
田久保 忠衛
杏林大学名誉教授
田中 恆清
神社本庁総長
なんていうまるっきりの右翼の連中の名前が目に付きます。三好とか田久保は日本会議のトップだったりした連中です。こんな右翼は、フロントでは名前を出さないくらいの常識があってしかるべきですが、そんな程度の配慮もないわけで、天皇もこんなものに引っ張り出されて正直気の毒ではあります。まあさすがに三好、櫻井、田久保は、「日本会議」とか「国家基本問題研究所」とかいう右翼組織の名前をフロントでは出していませんが。ともかくこんなものに呼ばれたからといって、自慢するようなものではまったくない。当たり前ですが。
だいたい感謝するにしたって、拉致問題について拉致被害者家族が感謝すべきは小泉純一郎氏や金大中氏、林東源氏、田中均氏らであって、天皇なんかに感謝するより彼らに自分たちの非を詫びることが先決です。それで連中は、安倍とか荒木とか西岡力のようなクズ連中といまだ深い関係にある。この人たちが会から追い出した蓮池透氏と現家族会のメンバーのどちらが拉致被害者のことを考えているのか、もう少し真面目に向き合えです。安倍や荒木、西岡その他の役立たずのクズに、いつまで依存していれば気が済むのか。まったくどうしようもない。現在首相の安倍はともかく、荒木や西岡なんて、拉致被害者家族が縁を切ればそれで力はなくなりますが、しかし切ることができない。昔の義理だか何だか知りませんが、安倍もふくめて連中は徹頭徹尾拉致被害者家族を利用することしか念頭にない。そういうことは認めたくないのでしょうが、こんな低次元のことで懐柔されているようではまったくもってどうしようもないというものです。
なおこの記事は、11日の日付ですが、早めに発表したいので9日の21時20分ごろの発表とします。