声優の永井一郎氏が亡くなりました。で、ちょっと気になった記事を。
>タラちゃん役の貴家堂子、永井さんは「実際にも本当にいい人」
サンケイスポーツ 1月28日(火)7時0分配信
アニメ「サザエさん」の磯野波平の声で知られる声優、永井一郎さんが、虚血性心疾患のため、広島市内で死去したことが27日、分かった。
永井さんの訃報に、サザエさんファミリーの声優たちはこの日、悲しみのコメントを寄せた。タラちゃん役の貴家(さすが)堂子(72)は「ただただ、びっくりしています。孫とおじいちゃんという役柄の中でも実際にも本当にいい人でした」と悼み、カツオ役の冨永みーな(47)は「急なことで大変驚いております。ただただ悲しいです…」と故人をしのんだ。
最近私は「サザエさん」は見ていませんが、ああ永井さんもお亡くなりになったかという感慨はやはり持ちました。ご冥福をお祈りいたします。そして個人的に私が「おや」と思ったのが、こちらです。
>カツオ役の冨永みーな(47)
え、冨永みーなってもう47歳なの、って、私けっこう驚きました。
1970年代から活動されている方ですから、47歳だってぜんぜん不思議でもなんでもないですが、いやーそんなご年齢だったのかと思いました。ていうか、私も彼女の年齢くらい知らないわけではありませんでしたが、あらためて…というところでしょうか。
アニメーションの登場人物というのは、「ドラえもん」や「サザエさん」などの場合原則年をとりませんから、声優たちは仕事を続ける限り一定の年齢のままの声であり続ける必要があるわけで、冨永がカツオ役を担当したのは、前任の高橋和枝が体調をくずして降板せざるをえなくなり、たまたま脇役の声を担当する予定だった冨永が急遽オファーを受け、高橋の復活が不可能だったのでそのまま担当したわけです。これが1999年です。高橋が亡くなったのが、翌年の2000年です。
ていうとこれが15年も前の話ですので、そのときは彼女も30代前半だったわけですが、もう50近い年齢のわけですね。「サザエさん」というアニメの特性上、冨永も声優の仕事を続けるからにはこの役を担当し続けるんですかね。そうすると70歳過ぎの冨永が担当するカツオの声を私たちは聞くようになるのでしょうか。
かの野沢那智も、Wikipediaによれば
>2007年、テレビ東京にて『太陽がいっぱい』を“野沢ドロン”で改めて収録・放映する企画が決まり、局側から打診を受けた野沢は「(オリジナルの製作当時20代だった)あの頃のドロンに見合った声と気持ちで演じるのはもう無理」と70歳を翌年に控えた自分の年齢などから断ったが、「今電話でお聞きしてる声なら大丈夫、気持ちもやってみたらきっといけます、また新しくこの作品を作りましょう」と局側から口説かれ、収録に応じたと2008年6月のインタビューで語った
とのことですから、やはりいろいろ考えるところはあったのかもしれませんね。なお、野沢氏の担当したこの作品は、ほかに72年と84年に収録されたとのことです。
「サザエさん」は(原作者他の著作権者の意向により?)ソフト化がされていないのですが、たとえば大山のぶ代の担当したカツオなんか聞いてみたいなあという気はします。私の勝手な想像では、彼女がカツオを担当し続けていたら(自主降板だそうです)、「ドラえもん」の声は彼女以外の誰かが担当した可能性が高かったんじゃないんですかね。
こんどの放送では、しばらくぶりに「サザエさん」を見てみようかなと思います。