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Channel: ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)
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普通自動二輪免許取得記(2)(引き起こし・基本操作)

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3月半ばに教習所で入校手続きをしてその直後に適性検査を受けたので、いつでも教習を受けられる準備が整ったのですが、3月と4月は多忙である(実際多少なりとも忙しかくはありました)、体調を崩した(4月はよろしくない体調でした)、5月初旬は北海道に旅行に行く(たいへん楽しい旅行でした)などいろいろあった(という言い訳を用意した)ので教習所に通うにいたりませんでした。別に仕事じゃないので構わないといえば構わないのですが、そういうことばかり言っていても精神が退化するので、それでは技能教習を始めようという気になり、ゴールデンウィーク後、なぜかインターネットからの予約は、二輪は不可だというので、電話という古典的な手段で次の日曜日に教習をしたいのですがと連絡したところ、日曜日は不可だというので、仕方ないから平日の夜に2時間連荘で予約しました。

当日、仕事が終わった後重い足取りで教習所に向かいます。教習所用のIDを機械に通して「配車券」を出します。配車券には、私の名前と教習時間のほか、使用するバイクの車両番号、担当する指導員の名前も記載されていました。とぼとぼと二輪車用控え所に向かいます。ここに、教習生のほか、指導員もつめます。

ここで教習所が用意しているプロテクター(身体、ひじ、ひざに着用)、衛生上のため頭にかぶる帽子(これは教習申し込みの際についてきた)、教習所が用意するヘルメット、ブーツ、手袋を装着して、教習の時間を待ちます。手袋は軍手でした。教習生によっては、自分のヘルメットや手袋を持っている人もいますが、普通自動二輪(以下普自二と略)の教習の際は、私は手袋もふくめてすべて教習所が貸してくれるものを装着しました。

それで私を担当する指導員の人からあいさつを受けました。私より年下の人でしたから、私に対しても常に敬語で礼儀正しい人でした。私以外の教習生も来ていましたが、若い人は見かけませんでした。

指導員からバイクの経験について問われたので、ずっと前カブを運転していたという話をしました。まずバイクの引き起こしから習います。やはり噂通り、大変でした。ひいひい持ち上げます。

なお普通自動二輪というのは、つまりは排気量400㏄以下のバイクでして、教習に使うバイクも400㏄のバイクが使用されます。それで日本の教習所で使用されている教習車は、だいたいこの機種の模様。ネイキッドというタイプで、世間の人がバイクというと思いうかべるイメージの車種かもしれません。教習車に使われることでわかるように、初心者向けのバイクということになります。

教習車詳細図解 “これがCB400SF-Kだ!!”

写真の出典は、上にリンクした記事です。つまり安全性の考慮と、指導する際の便宜で、いろいろオプションがついているわけです。よってそのようなものがない車種より少し重くなっています。詳細は、Wikipediaと上にリンクした記事をご参照ください。ついでにもう1枚写真を。Wikipediaに掲載されている写真です。

奥に写っているブルーのバイクが当該車種です。手前は750㏄の教習車で、これに大型の時は乗りました。その話はまた後日。

私は男性で、しかも一般の人間よりはガタイがよく力もあるのですが、なかなか持ち上げるのが容易でなく、悲鳴をあげたくなりました。コツがあるのですが、私はそういったことを覚えるのが驚異的に苦手なので、かなり苦労しました。

それで腰痛一歩手前くらいになりながらも、なんとか実車の段階です。指導員から、バイクへのまたがり方、エンジンのかけ方、ギアの入れ方、クラッチの切り方、アクセルの吹かし方、ブレーキのかけ方といった基本的なことを学びます。あらかじめ与えられていたテキストは読んでおきましたが、やはり頭がいろいろ混乱します。

ただここで、車でMT車の免許を持っていて、それでギアチェンジの概念とかはわかっていたのが幸いしました。AT専科のままでしたらまた苦労が多かっただろうと思います。

ゆっくり、指導員の人が後ろを支えながら運転します。それで、かなり早い段階で、場内を回ります。そこまではいかないと思ったので、うひゃーです。最初は、私の運転するバイクを、指導員の人が走って伴走します(バイクでなく足でです)。指導員も大変だと思います。それで、お世辞だろうが、カブの経験が生きている、センスがあるんだそうです。

それを聞いた時

「いいですよ、そんな嘘いってくれなくても!」

とは言いませんでしたが、センスはともかく、カブの経験は確かに生きていると思います。あの時代たくさん乗っていなければ、とても今日のように運転はできません。1時間(正確には50分)が終わり、一休みです。10分休憩して次の時間です。

次の時間は、教習所内のコースをえんえん回り続けます。3足にして、30kmのスピードで走ります。教官じゃなくて指導員は、40㎞くらい出してくれと言いましたが、私は度胸がなくてできませんでした。あとで指導員は、この教習所は狭いといいました。たしかにそう思います。すでに廃業している私が車の免許と取得した教習所のほうが広くて、車でも思いっきりスピードを出せました。

なお、自動車教習所では、バイクの教習は、原則ギアは三足(サード)までです。これ以上は、狭いのでチェンジする意味がない。3足でも40㎞は出せます。40㎞というのはバイクの卒業検定の際に出すことを必要とする速度です。

それで外回り(時計回り)、内回り(反時計回り)と両方回ります。あるていど運転できたと思いました。個人的には、最初から復習の嵐かと思っていましたが、そうでもありませんでした。クラッチを切りそこなったり、ニュートラルにギアをできなかったりと、当然まだまだ課題は多いですが、予想よりはうまくいったと思います。ともかく2時間終わり、ほっとしました。教官(とつい書いてしまう)じゃなくて指導員に、最近は私のように二輪は、ある程度の年齢の人間が取るのですかと聞くと、16歳で取る時代ではないといいます。そうだろうなと思います。事務室で次の時間を1時間予約します。翌日も空いているといいますが、仕事の関係で、今日のところは取るのをやめました。

(つづく)


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