今日は情報記事です。すでにご存知の方も多いでしょうが、「フランス映画祭2013」の上映作品と来日ゲストが発表されました。記事より。
>続いて、「フランス映画祭2013」の上映作品、オープニングを飾るフランソワ・オゾン監督の『In the House(英題)』をはじめとする、全14プログラムが紹介された。今年はコメディ、サスペンス、歴史劇、ドキュメンタリー、アニメーションなど幅広いジャンルの12作品に加え、新たな試みとして紹介されるクラシック作品1本と、短編作品集(全8本)というラインナップで構成される。
『わたしはロランス』は弱冠23歳のグザヴィエ・ドラン監督が脚本、編集、音楽、衣装デザインも担当した話題作で、団長のナタリー・バイが出演している。ラウル・ルイス監督による最後のプロジェクト作品『ウェリントン将軍?ナポレオンを倒した男?(仮)』は、ルイス監督の夫人バレリア・サルミエント監督が完成させ、ルイス監督を愛した有名俳優が多数出演している。ステファヌ・ブリゼ監督の新作『母の身終い』は親子をめぐる難しい問題をシンプルかつパワフルに描いた感動作だ。ノーベル賞作家フランソワ・モーリアックの同名小説を映画化した『テレーズ・デスケルウ』は、惜しくも名匠クロード・ミレールの遺作となり、2012年カンヌ国際映画祭のクロージング作品として上映されている。そして今、フランスで話題になっている新人監督、ギヨーム・ブラックのデビュー作『遭難者(仮)』と『女っ気なし(仮)』の短編二本立ては、冴えない主人公シルヴァンをめぐる二つの物語。エリック・ロメールやジャック・ロジエを引き合いに出され高い評価を得た。
3作品がラインナップされたラブコメディは、それぞれスタイルが全く異なる。50年代を舞台にしたポップでカラフルなコメディ『Populaire(原題)』は、フランス国内で大ヒット。ジャック・ドワイヨン監督が愛娘ルーと共に作り上げた『アナタの子供』は、セリフとリズムを堪能できるフランス的ラブコメディ。人気女優リュディヴィーヌ・サニエとコメディアンのニコラ・ブドスが共演した『恋のときめき乱気流』は、アメリカのラブコメから影響を受けた軽妙な作品だ。
他にも、フランスで有名なオペラ歌手ナタリー・デセイの世界を追ったドキュメンタリー『椿姫ができるまで』や、フランスの社会問題を描いた本格派クライム・サスペンスで、アラン・ドロンの再来といわれるラファエル・ペルソナーズ主演の『黒いスーツを着た男』も、注目の話題作だ。
また、フランスの伝統的なデッサンと日本のアニメーションをミックスさせたような作風のアニメーション作品『森に生きる少年?カラスの日?』は、シンプルなストーリーと美しい映像で大人も楽しめる作品となっている。
今年初めての試みとして上映されるクラシック作品に選ばれたのは、巨匠ジャック・ドゥミの『ローラ』(1961)。ユニフランスのクリステン東京支局長は、本作について「現在のフランス映画の土台となる作品」と紹介し、「より多くの若者に知ってもらいたい」と選考理由を語った。今回紹介されるのは2012年のデジタル修復完全版で、新たに日本語字幕を付けて上映される。
同映画祭の関連企画「ナタリー・バイ特集」では、多くの巨匠に愛され、若手監督にも慕われる、女優ナタリー・バイの魅力を再発見できる作品が紹介される。フランソワ・トリュフォー監督と組んだ3度目の作品『緑色の部屋』や、今回日本語字幕をつけて上映される『ゴダールの探偵』(ジャン=リュック・ゴダール)、女性監督トニー・マーシャルと組んだ『エステサロン/ヴィーナス・ビューティー』、そして日本未公開の『マチューの受難』(グザヴィエ・ボーヴォワ)など、全15作品が上映される予定。
映画祭の団長を務めることになったナタリー・バイはビデオレターで、「今から待ちきれないほど日本に行くのを楽しみにしています。日本という国は私を魅了してやまない国で、東日本大震災の時には、あらためて、日本の人々は敬愛すべき人々だと感じました。これまでの来日はとても慌ただしいものでしたが、今回は長めに滞在して楽しみたいと思っています」と、現在の心境と日本のファンに向けたメッセージを笑顔で語った。
今年はナタリー・バイの他にも、オープニングを飾るフランソワ・オゾン監督など、豪華ゲスト16名が来日する予定になっている。日本とフランスを結ぶ文化交流の担い手として来日する多くのゲストと旬の話題作、今年のフランス映画祭も大いに盛り上がることを期待したい。
来日ゲスト(予定):ナタリー・バイ、ジャン=フランソワ・シヴァディエ、フランソワ・オゾン、エルンスト・ウンハウワー、ステファヌ・ブリゼ、エレーヌ・ヴァンサン、レジス・ロワンサル、デボラ・フランソワ、ギヨーム・ブラック、カトリーヌ・コルシニ、バレリア・サルミエント、ジャン=クリストフ・デッサン、ジャック・ドワイヨン、ルー・ドワイヨン、リュディヴィーヌ・サニエ、マチュー・イポー(順不同)
なかなかのゲストですね。個人的には、バイ姉さん、オゾン監督、ドワイヨン父娘(ルーの母は、ジェーン・バーキンです。ジェーンの「ベイビー・ルー」は彼女を歌った歌、でも作者は、奥さんを取られたセルジュ・ゲンズブール(笑))サニエあたりはぜひお顔を拝見したいところです。リュディヴィーヌ・サニエは、前に記事を書いたことがあります。本物のサニエを見てみたい。ああいういかにも好きそうな(何かはわかるよね)顔をした女性は嫌いではありません。いや、本当に好きかどうかはわからないけどさ。実際に見にいけるかはわかりませんが,でもなるべく参加したいと思いますので、私の記事を期待しないでお待ちください。