京都と大阪に行ってきまして、バンクシーの展覧会を鑑賞しました。横浜での開催時に行きたかったのですが、あいにく行けなかったので、紅葉見物にかこつけて行くことにしたのです。11月までの平日のチケットを買ったので、11月30日、鷺森神社での紅葉を楽しんだ後大阪に移動しました。
のっけから電話ボックスです。
こちらのQRコードから、音声ガイドを聞くことができます。というわけで、この展覧会に行かれる方は、イヤフォンをお忘れなく。
最初に関連する動画が流れます。
バンクシーのアトリエとのこと。実物に基いているか想像の産物かは不明。
いわゆる左翼やヒッピーほかの商品経済や物質文明を否定あるいは懐疑的な人間が、Tシャツを売る屋台に並ぶ図です。
アンディ・ウォーホルを意識しているケイト・モスの肖像。私もケイトにかつて狂っていましたので、こういう肖像はとてもうれしく思います。
イエスもバンクシーにかかったらこうです。
聖母マリアもしかり。
ウォーホルのスープ缶も、それ自体がパロディになります。どうでもいい話ですが、この展覧会に行った直後、キャンベルのスープ缶を買い、自宅でハマグリも煮込んでクラムチャウダーを作ってしまいました。
英国もEUを脱退しましたが、EUのプラス面とマイナス面の両方をバンクシーはとらえます。
「世界をより良くしたがっている人間ほど危険なものはない」(バンクシー)
ここはなかなか不気味でした。
「警官について私が主として問題とするのは、連中は言われたことをするということだ。奴らが言うことは、悪いな、いつだっておれは仕事をしているだけだ」(バンクシー)
ご老体の女性も、ろくでもない編み物をしています。
遊ぶ子どもたちも警察と書かれた服を着ています。
たくさんの監視カメラが私たちを監視します。
バンクシーの匿名性というのも、このような監視社会への抗議なのでしょう。
非常に面白かったので、読者の皆さまもいかれることをすすめます。