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Channel: ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)
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こんなめちゃくちゃなことが不問であるらしいのは、安倍晋三でなければありえない

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先日下のような記事を書きました。

「人に迷惑をかけない」ということと「必要なときにSOSを出せる」ということは両立するし、またさせなければいけない

その記事の中で私は、

右翼も産経新聞も自民党も、どれだけ安倍晋三に甘いんだか

全く関係ないですが、昨今また上の件を痛感する事態があったので、その件についてもまた記事を書きますので乞うご期待。

と書きました。今日は、その関係の記事を。

だいぶ旧聞ですが、先月衆議院の補選と参議院の補選が2つあり、野党側が3つ勝ちました。特に記事の引用は必要ないかもですが、後々のこともありますので一応ご紹介します。

>衆参補選・再選挙 3選挙すべてで野党候補が勝利 自民は全敗
2021年4月26日 4時47分 

菅政権にとって最初の国政選挙となった衆参3つの選挙は、いずれも野党候補が勝利しました。自民党は、候補者擁立を見送った選挙を含め全敗しました。

このうち、参議院の広島選挙区の再選挙と長野選挙区の補欠選挙は、与野党が対決する構図となりました。

広島の再選挙は、おととしの参議院選挙をめぐって公職選挙法違反の罪で有罪が確定した河井案里氏の当選無効に伴うもので、政治とカネの問題が最大の争点になりました。

そして、立憲民主党、国民民主党、社民党が推薦した宮口治子氏が初めての当選を果たしました。

長野でも、立憲民主党の羽田次郎氏が、共産党、国民民主党、社民党の推薦を受けて選挙戦を展開し、初めての当選を果たしました。

一方、吉川貴盛元農林水産大臣の議員辞職に伴う衆議院北海道2区の補欠選挙では、自民党は候補者擁立を見送り、共産党道委員会、国民民主党、社民党の推薦を受けた立憲民主党の松木謙公氏が5回目の当選を果たしました。

菅政権にとって最初の国政選挙となった今回の3つの選挙は、いずれも野党候補が勝利し自民党は、候補者擁立を見送った選挙を含め全敗しました。

記事にもあるように、北海道2区は自民党は事実上不戦敗(一応与党に近い有力候補はいましたが)、長野は弔い合戦でしたので野党側有利であることは予想がついていました。広島に関しては、自民党からすれば勝ちを見込める選挙だったと思われます。2019年の広島県選挙区での参議院選挙の結果はWikipediaから表をいただきますと、

>2019年(令和元年)7月21日執行
当日有権者数:2,346,879人 最終投票率:44.67%(前回比:-4.91ポイント)

当落 氏名 年齢 所属党派 新旧 得票 得票率 推薦・支持 当 森本真治 46 無所属 現 329,792票   32.31% 結集ひろしま(立憲民主党国民民主党・社会民主党・連合広島)推薦 当 河井案里 45 自由民主党 新 295,871票   28.99% 公明党推薦   溝手顕正 76 自由民主党 現 270,183票   26.47% 公明党推薦   高見篤己 67 日本共産党 新 70,886票   6.94%     加陽輝実 69 NHKから国民を守る党 新 26,454票   2.59%     玉田憲勲 61 無所属 新 15,253票   1.49%     泉安政 66 労働の解放をめざす労働者党 新 12,327票   1.21%  

というものであり、森本票と高見票をあわせてやっと40万票を越えるというものでした。得票率も2人を合わせても40%を欠けます。自民党の河合、溝手両候補の票をあわせれば56万6千票を超える票数になりますから、本来なら補選で野党が勝てるようなものではありません。第48回衆議院議員総選挙での広島県の7小選挙区は、6選挙区で自民党が勝っていますし、広島県選挙管理委員会のサイトによると、比例代表では自民党が412,323票で得票率40.66%、公明党が 147,045票で得票率14.50%ですから、得票率で55%を超える集票力がありました。選挙区での自民党2人の候補の得票数、得票率とだいたい一致します。当然といえば当然の話。そして先月の補欠選挙の結果がこれです。

>2021年(令和3年)4月25日執行
当日有権者数:2,327,323人 最終投票率:33.61%(前回比:-11.06ポイント)

当落 氏名 年齢 所属党派 新旧 得票 得票率 推薦・支持 当 宮口治子 45 結集ひろしま 新 370,860票   48.36% 立憲民主党国民民主党社会民主党新社会党[2]   西田英範 39 自由民主党 新 336,924票   43.93% 公明党   佐藤周一 45 無所属 新 20,848票   2.72%     山本貴平 46 NHK受信料を支払わない方法を教える党 新 16,114票   2.10%     大山宏 72 無所属 新 13,363票   1.74%     玉田憲勲 63 無所属 新 8,806票   1.15%     投票率が10ポイント以上下がっているし、また有権者の数も若干ながら減っているのに、野党候補は3万票くらいしか票を減らしていないし、与党候補は23万票近く票を減らしています。得票率も11ポイント以上の低下です。こんなのお話にもならないとしかいいようがない。   それでですよ、こんな馬鹿な事態になぜなったかといえば、これは2019年当時首相だった安倍晋三が、かつて安倍を「過去の人」と評した溝手氏を逆恨みして、刺客として河井案里を出馬させたからです。そして実績で河井案里が溝手氏にかなうわけがないですから、めちゃくちゃな買収をかけて、それで当選したはいいが、あっという間に刑事訴追されてその夫の河井克行も逮捕・起訴されるというなんとも無様で無残なことになったわけです。詳細は、河井夫妻選挙違反事件をご覧になってください。そしてこの件については、私もいろいろ記事を書いています。 選挙に無理があったことが、この件の遠因ではないかという気がする(河井案里の不祥事) この事件は、安倍晋三が最終的な仕掛人だからなあ(河井夫婦の買収) 河井案里も、けっきょく安倍晋三のおかげでひどい迷惑をこうむったということだ

そしてこれは私は、自信を持って断言しますが、こんな馬鹿なことは、安倍晋三が首相でない限りさすがに実行されなかったでしょうね。そういうことをしてその後もうまくいったのならまだいいですが、その後自分が無理やり当選させた人間が逮捕されて議席を失い、補欠選挙でも自民党が負けたなんて、こんな馬鹿なこと「信じがたい」としかいいようがない。

だいたい河井案里に他の候補とは比較にならない選挙資金を出したなんて、私ほとんど「共謀共同正犯」のレベルで、当時の自民党総裁だった安倍晋三や選挙対策委員長、あるいは幹事長などももちろんそうでしょうが、この人たちには重大な責任があるように思いますね。特に安倍晋三に関しては、まったくもって最高責任者といわざるをえない。

それで、この広島県選挙区補選での自民党敗北について、安倍晋三を批判している自民党の関係者って、どれくらいいますかね? まあさすがに皆無ではないかもですが、私の見たところあまり表だって安倍を批判・非難している人って見受けませんね。自民党広島県連の関係者の怒りは、生半可なものではないと思いますが、それでもそこからもあまり安倍への批判は多くないんじゃないんですかね。もしかしたら私の誤解かもですが。

上にも書いたように、安倍が首相でなければこんな馬鹿なことは実行されなかったでしょうし、また仮に安倍でない誰かがこんなことを主導したら、いくら現在首相を辞任しているとはいえ、ちょっとやそっとの罵倒ではすまないんじゃないんですかね。少なくとも現在のレベルで不問、なかったことにされているなんていう大甘な態度をとってもらえるなんてことはありえない。まーったく私が繰り返し同じようなことを書いていますように、

右翼も産経新聞も自民党も、どれだけ安倍晋三に甘いんだか

ということなんでしょうねえ。連中がここまで安倍に甘くなければ、さすがに安倍晋三の首相復活なんてこともないし、それがさらに7年半以上も安倍の政権が続くなんてことはもっとありえないし、また広島県選挙区補選の自民党候補敗北なんていう事態も、それこそ空想次元でありえない。ほんと、どんだけ安倍晋三のような馬鹿でクズに甘いんだか、絶句するにもほどがあるというものです。現在の自民党の議員たちは、河井夫婦のことなんか、自分たちは当選したから関係なーいなんですかね。そうなのかもですが、あんまりこういう連中に政治とかを任せたくないなという気はします。


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