先日千葉真一氏の訃報についての記事を書きました。
千葉真一が亡くなって、『新幹線大爆破』のメインキャスト3名が故人となったそれでたまたまその報道の数日前、千葉氏の熱狂的なファンとして知られる今井雅之氏が、亡くなる直前に行なった記者会見と舞台挨拶の動画を再見しました。はりつけます。
今井雅之、末期の大腸がん告白 記者会見フルバージョン
今井雅之、『WINDS OF GOD』東京千秋楽で舞台挨拶「役者として立ちたかった」
今井(敬称略。ほかも同じ)が記者会見をしたのが2015年4月30日、舞台挨拶をしたのが5月5日、亡くなったのが同じ月の28日です。
記者会見と舞台挨拶の顔を比較すると、私の気のせいかもですが、5日後にしてやや今井の顔にやつれが進行しているように感じました。バックや服装が違うのでなんともいえませんが。
それで今井雅之というと、どうしてもあの鋭い眼光の印象が強いのですが、そういった厳しさもすでにありませんでしたね。たぶん今井は悪液質という状況だったのでしょう。逸見政孝も最後の入院の前に記者会見をしましたが、彼も明らかに悪液質でした。
これは病室の写真。
川島なお美の、亡くなる17日前の写真です。彼女はギリギリまでこのように笑顔でいられた(もちろん非常に苦しかったでしょうが)から、その点は良かったかもしれません。
逸見政孝は、3か月前の記者会見が最後でしたが、今井と川島は、最後にかなり近い時点まで何らかの形で表に出ことができたのは、がんという病気の1つの特徴ではあります。新型コロナによる肺炎を死因とする志村けんや岡江久美子も、親族との面会もかなわなかったようですから(千葉はどうなのか?)、急に悪化して死にいたる病というのもいやなものです。
人間どっちにしたって死ぬわけですが、交通事故ほかの不慮の死というのは、やはり別れや死後の処理などもできないわけで、そういうことを考えていると、急死というのはいろいろ問題もあるのかなとおもいます。
好きで不慮の死をとげる人はいないし、好きで急死する人もそんなに多くはないでしょうが(自殺だって、好きでするというものでもないでしょう)、死への覚悟を固めるのもうれしくはありませんが、そちらのほうがいろいろ問題がなさそうです。「前がん症状」と発表されて側近によって退陣の道筋を手配された池田勇人のほうが、急死した大平正芳や小渕恵三らよりも、あとあとのことも良かったでしょう。なんだかんだいって、池田の次に佐藤栄作を自民党総裁・首相にできたのは、自民党にとっても都合のいいことでした。
だいぶ話がとびましたが、やはり人間死ぬ際は順をおって最期をむかえるほうがよさそうです。私も新型コロナウイルス感染には気をつけますので、読者のみなさまも乞うご注意。