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Channel: ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)
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『サイコ』でのシャワーシーンでジャネット・リーのボディ・ダブルを担当した女性をご紹介

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今回は、「美女探求」のタグもありですが、いちおう映画のタグにしておきます。

アルフレッド・ヒッチコックの映画でいちばん知名度の高い映画は『サイコ』でしょう。出来の良しあしでいえばベストの作品ではないでしょうが、しかしヒッチコックの知名度が『サイコ』のあるなしでは大差があるであろうことは確実です。いくら通が

「『めまい』が一番いい」

とか

「『バルカン超特急』『海外特派員』に勝るヒッチコック作品はない」

とか言っても、やはり『サイコ』の人気には、これらの映画はかないません。そういう意味では、『サイコ』はやはり映画史に残る作品ということでしょう。

さて、『サイコ』というと話題になるのが、アンソニー・パーキンスの怪演と、あのシャワーシーンでしょう。この映画が製作された1959年〜1960年(ついでながらに書いておくと、映画の冒頭の「12月11日金曜日」というのは、1959年のカレンダーです。そんなことを確認して思わず嬉しくなる私)は、まだ一般映画で女性のヌードを見せるのは無理な時代でしたから、この映画でもきわどいところまでしか映っていませんが、しかし1960年発表の作品としては驚異的なまでにエロティックなシーンです。

『サイコ』のシャワーでの殺害シーンは、たぶん映画史の中でももっとも有名なシーンの1つであるわけで、実にたくさんの人間が言及し、また解析、研究もされているわけですが、たぶんたいていの人間が(本質的な問題ではないとはいえ)興味を持つことがあります。それは・・・。

あのシーンは、ジャネット・リー本人か、それともボディ・ダブルか、ボディ・ダブルとすればそれは誰か、ということでしょう。

常識的に考えて、ジャネット・リーにはスタンド・インが入ったと解釈するのが普通ですし、またアルフレッド・ヒッチコックも「映画術」ではヒッチコック自身スタンド・インを使用したことを語っています。

 しかしジャネット・リー自身は、ほとんどが自分であると語っています。

サイコ・シャワー (リュミエール叢書)

どちらが正しいのかわかりませんが、ようやく2010年、ジャネット・リーのスタンド・インを務めた女性が特定されました。下記の本によってです。

 

The Girl in Alfred Hitchcock's Shower

その女性の名は、マルリ・レンフロ(Marli Renfro)です。1938年4月3日(IMDbの彼女のページより)生まれとのことですので、シャワーシーン撮影時(1959年12月)は21歳ということです。ちなみにジャネット・リーは1927年7月6日うまれということで、撮影時は32歳です。

つまり、

 

こういった肩から上のショット(セミヌードの定番のショット)は(当然)ジャネット・リーが演じていますが、それ以外の

きわどいショットはレンフロのスタンド・インであるわけです。

それを前提として、あらためてシャワーシーンをご覧になってください。

レンフロが現役のグラビアモデル(昔の言葉でいえば、ピンナップ・ガールですかね)時代の写真をどうぞ。

『サイコ』ではきわどいところまででしたが、実際にはヌードになっちゃっているんですね。というわけで、『サイコ』で完全なヌードを見ることができないことに欲求不満を感じたあなたは、この写真を見て満足してください、ってそういう話じゃないか。

最近の彼女のお姿を。

なかなかお元気そうですね。現在は、モハヴェ砂漠にお住まいとのこと。

これからもいろいろな映画の情報をお伝えしますのでお楽しみに。


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