先日報じられた記事を。
>維新が猪瀬直樹氏を擁立へ 夏の参院選比例代表
毎日新聞 2022/5/25 13:44(最終更新 5/25 18:04)
日本維新の会の馬場伸幸共同代表は25日の党会合で、夏の参院選比例代表に作家で元東京都知事の猪瀬直樹氏(75)を擁立すると明らかにした。猪瀬氏は長野県出身。1987年に「ミカドの肖像」で大宅壮一ノンフィクション賞を受賞した。道路公団民営化委員、都副知事などを経て、2012年に都知事に就任したが翌年、医療法人から5000万円を受け取った問題を受けて辞職した。その後、大阪府・市の特別顧問などを務めた。【古川宗】
維新なら正直「想定内」「何ら驚きでない」「やっぱり」という反応でしかないのですが(苦笑)、しかし何をいまさらながら維新てのもひどい政党ですよねえ(呆れ)。
ていうかさあ、知事から国政の政治家になった人は珍しくありませんが、さすがに金銭問題で任期の途中で辞任したような人物(しかも猪瀬直樹の場合、就任翌年の辞任です。就任期間ちょうど1年(呆れ))を、しかも参議院選挙の比例代表で擁立するなんて、あまり聞いた話じゃありませんよね。しかも猪瀬も今年75歳で、当選したとして、次の選挙の出馬は難しいでしょうから、これといった将来性もないよねえ。いったい何を考えているんですかね、維新て。
猪瀬は
>大阪府・市の特別顧問などを務めた。
というわけで、維新はきわめて高く彼を評価しているようですが、このような人物のなにをどう高評価しているのか見当もつきませんが、維新のオファーだかご当人が「出馬させてくれ」と要求したのかはともかくこの期に及んで参議院議員になろうとする猪瀬っていうのもどんだけひどい見識の持ち主なのか(呆れ)。さすがにまともな人間なら、いまさら政治家なんかになろうとも思わないのでしょうが、猪瀬はまともな人間じゃないのでしょう。
それで、このような記事を読者の皆様はどうお考えか。
>猪瀬氏が出馬会見「石原慎太郎氏の遺志継ぐ」
2022/5/26 17:00
「政治とカネ」の問題で東京都知事を辞職した作家の猪瀬直樹氏が26日の記者会見で、夏の参院選比例代表に日本維新の会から立候補すると述べた。副知事として支えた石原慎太郎元知事の死去が背中を押したことも明らかにした。
維新の馬場伸幸共同代表や藤田文武幹事長と会見に臨んだ猪瀬氏は、岸田文雄首相が掲げる「新しい資本主義」が不透明だと指摘。「日本をどう作り替えたらいいのか、そのために何をしたらいいのか。真剣に考えていきたい」と述べ、憲法改正など改革断行に意欲を示した。
また、石原氏から生前、「日本を頼む」とエールを送られていたと紹介。「(石原氏の死去が)僕の気持ちを動かしたことも事実だ。遺志を継いで日本の改革に最後のご奉公、持てる力を全て発揮していきたい」と強調した。
維新を選んだ理由は「自民党は〝総合病院〟だからなんでも解決するが、改革はできない。足を引っ張る団体がたくさんある。立憲民主党や共産党は守旧派。リベラルだと言うが改革はやらない」と説明した。
「死人に口なし」じゃないですか、こんなの(苦笑)。私はもちろん石原なんか支持していませんが、それにしたって石原に対して失礼極まりないにもほどがある。そういうことはしないのでしょうが、石原家から苦情・抗議があったって、おかしくないんじゃないの。世の中広いといったって、猪瀬ほど石原の期待を裏切り失望させた人間も少ないのではないか。猪瀬だって、石原が存命だったら、今回の選挙に出馬したのかなあという気はします。わかりませんけど。
だいたい本来なら猪瀬は、東京でも地元の長野でも、選挙区から出るのが筋でしょうが、比例での出馬であり、特に参議院の比例代表というのは全国規模での選挙のわけで、こういう立場で立候補しようとする猪瀬の人間性も、ほんとひどいですね。呆れかえるにもほどがあるというものです。もちろん維新もご同様。こんな政党が、現段階での世論調査では、また議席を伸ばしそうだというのだから、お話にもならんとはこのことです。ひどいものです。