先日の記事より。
>「ごくせん」がヒット 日テレプロデューサー加藤正俊さん死去
2022年8月3日 17時30分
人気ドラマ「ごくせん」シリーズを手がけた日本テレビのドラマプロデューサー、加藤正俊(かとう・まさとし)さんが2日夜、膠芽腫(こうがしゅ)で死去した。54歳だった。葬儀は家族葬で行う。
日テレによると、加藤さんは、共同テレビに入社後、2001年に日本テレビに入社。仲間由紀恵主演の学園ドラマ「ごくせん」シリーズを手がけて大ヒットさせたほか、「働きマン」「花咲舞が黙ってない」「東京タラレバ娘」などにもプロデューサーとして関わった。近年はチーフプロデューサーとして「ハコヅメ~たたかう!交番女子~」などの制作に関わった。
当方日本の最近のドラマはほとんど観ていないし、当然「ごくせん」も、題名は知っていますが、観たことはありません。よって、加藤氏という人物についても何も知りませんが、54歳の若さでの死はお気の毒です。ご冥福をお祈りします。
それで、加藤氏の死因である「膠芽腫」というのは、非常に悪性度の高い脳腫瘍です。なにしろWikipediaの「予後」には、
>脳腫瘍の中では最も悪く、すべての悪性腫瘍と比べても最悪の部類に入る。1年生存率は51.6%、3年生存率は13.1%、5年生存率は7.8%である。なお、膠芽腫は遠隔転移はほとんどせず、転移するのは脳内のみであるという特徴がある。
とあるくらいで、事実上、手の施しようのない病といってよいかと思います。なったらアウトの病気です。Wikipediaに、「脳腫瘍で亡くなった人物」という項目があり、確認してみると、脳腫瘍といっても転移性のものもあるなどいろいろですが、アメリカンフットボールの選手であったクリス・ドールマン は、膠芽腫で亡くなったとあります。2008年の共和党大統領候補だったジョン・マケインもそうでした。膠芽腫とは書いてありませんが、悪性の脳腫瘍で亡くなったプロ野球選手の津田恒実などもその可能性がありそうだし、今年生誕90年であり、生誕90周年上映が行われているフランソワ・トリュフォーも、脳腫瘍で亡くなっていますがおそらく膠芽腫である可能性は高いのではないかと思います。上の人たちは、発病が確認されてからだいたい1年から2年で亡くなっています。
ところで以前こんな記事を書きました。
すい臓がんというのは危険な病だとあらためて思ったこれは2016年に書いた記事ですが、ともかくすい臓がんと並んで膠芽腫というのも悪性度が高いきわめてよろしくない病気であるということです。なったら正直どうにもならない。ならないことを祈りますが、なりたくてなる人もいませんから、どうしようもないとはこのことです。
私の父もALSで亡くなりましたが、ALSももちろんなりたくてなる人はいないし、なる方法もありません。糖尿病とかなら生活習慣の問題もあるでしょうが、世の中そういう病気ばかりではない。そう考えると、「生活習慣病」という言葉も、がんの中でも必ずしもそぐわないものも多い。まあ人間いつかは死ぬのだしね。