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Channel: ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)
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近藤誠氏は、死の際における生前の希望を通せなかったようだ

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医者の近藤誠氏がお亡くなりになりましたね。記事を。

>医師の近藤誠さん死去、73歳 「患者よ、がんと闘うな」著者
2022年08月15日11時31分

 近藤 誠さん(こんどう・まこと=医師)13日午前11時51分、虚血性心不全のため東京都渋谷区の病院で死去、73歳。東京都出身。葬儀は近親者で執り行う。

 慶応大病院に勤め、乳がん治療で乳房摘出が一般的だった80年代から温存療法を提唱。96年の「患者よ、がんと闘うな」、12年の「医者に殺されない47の心得」がベストセラーになった。がん治療の先駆的な意見の発表により、同年に菊池寛賞を受賞した。
 13年に近藤誠がん研究所・セカンドオピニオン外来を設立。13日に出勤途中のタクシー車内で体調を崩したといい、搬送先の病院で死亡が確認された。

私の見たところ大変タフな方かと思っていたので、まさかこんなに早くこんな形でお亡くなりになるとは思いませんでした。毀誉褒貶のある方ですが、ともかくご冥福をお祈りします。

さてさて、上の記事でもあるように、近藤氏は、出勤途中に、乗車中のタクシー車内で体調を崩し、たぶん運転手さんが119番通報をしたのかと思われます。おそらく上の死亡時刻も、安倍晋三と同様、医者が最終的に死を宣告した時間ということであり、実質的にはそれよりだいぶ前に蘇生の見込みはなかったのではないか。

ところで近藤氏は、倒れても救急搬送不要という立場を取っていました。そういった書置きも残していたはず。が、実際には、救急搬送をされてしまったわけです。つまりは、人間自分の死などというものは、コントロールできないということですね。だいたい彼は、死ぬのならがんがいいみたいなことも書いていたかと思いますが、やっぱりその希望(?)はかないませんでした。

がん研究者が(どうしてそうなったかはともかく)わりと若くしてがんに倒れるという話を聞くと私は「あらまあ」と思ったりもしますが、やはり近藤氏のようにある程度年齢を経てから、自分の専門外の病気でお亡くなりになる方がいいんですかね? 

人間自殺でもなければ自分の死に方は選べないし、自殺もだいたいにおいて追い込まれてするものでしょうから、これもうれしいものではない。だったら人間の死に方というのは運のようなものなのでしょうが、いずれにせよ戦争での死や、安倍晋三のような死はしたくないものです。


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