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Channel: ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)
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私はキリスト教徒ではないが、自分の葬式でこの曲をえんえん流してもいいかもしれない

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過日もその関係をちょっとネタにさせていただきましたがサム・ペキンパー監督の『ワイルドバンチ』で、映画の最初の方のシーンで、地元の禁酒同盟の集会があって、歌を歌いながら行進をするシーンがあります。これが、のちに銃撃戦に巻き込まれて阿鼻叫喚の惨事になるのですが、酒好きの連中が大勢出てくる映画で、しかも暴力や死がただよう映画で、禁酒や讃美歌という集会が行われるという皮肉なシーンのわけです。事実この映画の主人公のウィリアム・ホールデンやペキンパー監督は、実際にアルコール依存症に苦しんでいました。なお映画の設定は1913年、禁酒法が施行されたのが1920年、廃止されたのが1933年です。

それで、映画の中で讃美歌がうたわれるシーンがこちら。上の写真は、禁酒運動の指導者であるウェインスコット牧師を演じたダブ・テイラー(Dub Taylor)です。彼もペキンパー映画の常連さんですね。後ろに映っているブラスバンドが演奏して、パレードをするわけです。

The wild bunch - song - gunfight

俳優たちのセリフが吹き替えられている(スペイン語?)のは、乞うご容赦。

で、私は、これなんて歌なんだと思って調べました。そうしたらこちらの曲でしたね。

まもなくかなたの

Wikipediaにも

>映画『ワイルドバンチ』(1969年、サム・ペキンパー監督)の冒頭において、ワイルドバンチ一味と彼らを追う賞金稼ぎとの銃撃戦に巻き込まれる禁酒団体が演奏しているのが、この曲である。

とあります。まずは日本語の歌唱を。

聖歌687「まもなくかなたの」

では英語を。いろいろなヴァージョンがあります。

Shall we gather at the river

Shall we gather at the river

Shall We Gather At The River (with lyrics) - The most Beautiful Hymn!

それで、日本語版Wikipediaにこのような記述があります。

新約聖書ヨハネの黙示録第22章で預言されている 「新しいエルサレム」(神の都) での再会に期待する内容であり、葬儀の場で歌われることがある。

私はキリスト教徒ではないので、本来ならそういうことをするのはお門違いなのでしょうが、これは自分の気に入った音源を入手したら、自分の葬式ではえんえん流したいなという気がしました。自分の好きな曲を数曲選ぶとして、これもその中の1曲になりそうです。

なお、Wikipediaにも指摘があるように、1937年に岸井明平井英子(昨年お亡くなりになったことが報じられました)の歌で大ヒットした「タバコやの娘」は、この曲のパクリです。

煙草屋の娘(平井英子/岸井明)昭和12年

それがさらに派生して、

>その替え歌で、俗謡「たんたんたぬき」も広く歌われた。曲は広く一般に知られ、家電量販店ビックカメラや、大阪のカメラ店カメラのナニワアース製薬のアースゴキブリホウ酸ダンゴ コンクゴキンジャムなどの CMソングにも替え歌で使用されている。また、アニメ「Gilgamesh」内でも歌われている。

というわけです。たぶんビックカメラのCMソングの元ネタが讃美歌ということは、そんなには知られていないはず。

いずれにせよいい曲だと思います。読者の皆様もいい曲があったら私に教えてください。


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