昨日の朝のニュースを見て驚きました。bogus-simotukareさんから頂いたコメントに張り付けられた記事を引用します。拙記事にいただいたコメントよりです。
認知症で怒りっぽくなった可能性もあるかもしれない(村田兆治の逮捕について)(追記:さすがに送検後に釈放されました)>世田谷区の住宅で火事 プロ野球ロッテ元投手 村田兆治さん死亡
2022年11月11日 17時34分
11日午前、東京 世田谷区で住宅が焼ける火事があり、この家に住むプロ野球 ロッテの元投手、村田兆治さんが死亡しました。その後の調べで、火元は2階のリビングとみられる一方、村田さんは、別の部屋で見つかったことがわかり、警視庁がさらに詳しい状況を調べています。
11日午前3時すぎ、世田谷区成城の木造2階建ての住宅の2階部分が焼ける火事があり、この家に住むプロ野球 ロッテの元投手の村田兆治さん(72)が意識不明の状態で見つかり、病院に運ばれましたが、その後、死亡しました。
警視庁によりますと、目立った外傷や重いやけどのあとはなく、死因は一酸化炭素中毒とみられるということです。
当時、村田さんは、この家に1人でいたとみられ、警視庁や東京消防庁が詳しい状況を調べていますが、2階のリビングが激しく焼けていて、火元とみられることが警視庁への取材で分かりました。
2階にはリビングのほかにキッチンと小部屋があり、村田さんは小部屋で壁などに寄りかかるように座った状態で見つかったということで、警視庁がさらに詳しい状況を調べています。
近所の住民は
近くに住む女性は「午前3時前に煙のにおいや消防車のサイレンの音で火事が起きていることに気がつきました。様子を見に行くと煙と火の勢いがすごくて自分たちも逃げないといけないかなと思うほどでした。村田さんは現役のころからこのあたりに長く住まれていて、非常に気の毒だなと思います」と話していました。
70代の男性は「ガラスが割れるような音が聞こえたので外を見たら住宅の2階の窓から火が出ていました。火は屋根より3メートル以上も高く上がっていました。近所でこのような火事があり怖いです」と話していました。
40代の男性は「消防車の音はしましたが、まさか村田兆治さんの家とは思わず驚きました。コロナ禍の前は、近所の公園で遊んでいた小学生に声をかけて100キロ以上に見える本気の投球でキャッチボールをしていたのが印象的で、本当に野球が大好きなんだなと思いました。日本を代表する選手が近所に住んでいることは誇りだったので、このようなことで亡くなられてしまったのは残念としか言いようがないです」と話していました。
(以下略)
NHKは武士の情け(?)で、先々月の村田兆治の不祥事(羽田空港で、逮捕された件)は取り上げていませんが、なんとなく私は、彼の今回の死は、たぶんその時の不祥事とある程度つながっていそうだなと思います。私は彼が死んだということを知ったとき、自殺かと思いました。そう想像しても、そんなに突飛あるいは村田に失礼ということもないでしょう。それなりの合理性のある推論だと思います。現段階遺書のたぐいは見つかっていないようなので、自殺かどうかはわかりませんが、たぶんですが、生きていく上での精神力がだいぶ弱くなったのではないかと思いますね。
正直これも自殺である可能性も否定はできないのですが、私が何かというと記事にする佐藤忠志氏も、1億円と自称する高級車を、自宅を売却した金で購入して奥さんと別居したのが2017年初旬ころ、2019年5月ごろに生活保護受給者になり、9月には死去しています。彼の死因については私の知る限りマスコミほかも書いていないのでわかりませんが、食事もせず酒ばかり飲んでいたせいによる死だと考えられます。直接的な自殺ではなくても、失意の日々による緩慢な自殺とでもいうべきものでしょう。村田の場合そこまではいかずとも、どうも最近は奥さんとも同居していなかったらしい。奥さんが出て行ったのではなくて、介護施設に行ったらしいなんて報道を、9月の不祥事の際読んだことがありますが(URLは記録しませんでした)、彼は、Wikipediaによれば
>妻の淑子は元航空会社のグラウンドホステスで、短大の英文科出身で語学学校にも通い英語が堪能だった。村田が右ひじの治療とその後の診察のためにアメリカに渡るときには付き添い、通訳を務めた。村田の右肘痛の原因を突き止めるため、村田と共に全国にある名医と呼ばれる病院を探しては駆け巡り、村田を励まし続けた。その時の様子が1986年にテレビ朝日系列の月曜ワイド劇場で「サンデー兆治の妻」としてドラマ化され、放映された。村田役に名高達郎、妻の淑子役に星野知子という配役で、稲尾和久や落合博満も本人役で出演している。
というわけであり(注釈の番号は削除)、だいぶ奥さんに世話にもなっていたし、精神的にも依存していたのではないですかね。まあたぶんですが、奥さんが家にいない理由はわかりませんが、奥さんが家にいれば、たぶんこのたびの彼の死はなかったと私は思います。すくなくとも上の記事にあるように、
>小部屋で壁などに寄りかかるように座った状態
というようなことにはならなかったのではないか。村田夫人はまだお亡くなりになっていないとしても、今回の村田の死は、奥さんに先立たれた夫がそれから間もなく(理由はともかく)亡くなってしまうという話と似たようなものがあるのではないかと感じます。そして、村田の羽田空港でのトラブル、拙記事で紹介した記事を再引用すれば、
>金属探知機に何度か引っ掛かったことに腹を立てたとみられ、女性検査員の左肩を右手で押した。
などというつまらぬトラブルを起こした背景にも、たぶん彼のそういった孤独感やストレスを感じますね。私は、これはもしかしたら認知症(の初期?)かもと思って、上のような題名の記事を書きましたが、認知症でなくても、彼が精神的に充実していれば、このような事件は起きなかったと思われます。それがさらに行きついたのが、このたびの死ではないか。
ただこのような自己嫌悪を原因とする精神的な問題というのは、他人が対応するのも難しいですからね。非常によろしくない。過日記事にした悪質な詐欺に引っかかって自殺した女性も、たぶん借金の返済という直接的な問題より、学生時代の知人に騙されたとか、詐欺師連中の理不尽な話をこちわれなかった自分の弱さなどへの自己嫌悪が自殺の大きな原因ではないか。
詐欺というのは、現在から過去へ逆算していけば、だれも引っかからない(が、その場での判断を余儀なくされるのが厳しい)この女性はあるいはそうでもないのかもですが、村田とか佐藤氏のような年齢になりますと、なかなか修正も難しいでしょうしね。とくに佐藤氏は、奥さんが出て行ってからは完全に自暴自棄になってしまい、まもなく飲んだくれて死んでしまったわけです。彼の場合かなり強い発達障害があったと思われますので、それがさらに彼の行動の修正能力を低くしたと思いますが、村田もかなり融通の利かない性格だったようで(彼が、あれだけの実績がありながらコーチ歴が短かったのは、つまりは性格的にあまり指導者に向いてなかったのでしょう)、そういった部分も、特に引退後にはいろいろ不都合なところもあったかと思います。そしておそらくそのようなところが、彼の首をしめたこともあったでしょう。
村田兆治氏のご冥福を祈ってこの記事を終えます。またbogus-simotukareさんコメントありがとうございます。