アクセスの記事と旅行の記事などをはさんで車の事故や違反の問題の記事が続くのは、こうご容赦。先日の記事より。
>運転免許失効中の84歳、民家のブロック塀に衝突し死亡
2023/02/15 07:00
14日午前11時55分ごろ、鹿児島県伊仙町目手久の県道で、同町面縄、無職の男性(84)の軽トラックが民家のブロック塀に衝突した。男性は搬送先の病院で死亡した。
現場は直線から緩やかな左カーブに入る地点で、中央線はなく、道幅は狭い。徳之島署によると、男性は進行方向右側のブロック塀に衝突した。運転免許は失効中だった。近隣住民が「車が突っ込んだ」と119番した。
事故の写真が下です。URLは、こちら。
>画像は一部加工してあります
とのこと。ナンバーの部分ですね。
さすがに痛々しいですね。運転手の男性もお亡くなりになったということですので、ご冥福をお祈りいたします。
さてさてこの事故ですが、報道によるといろいろ興味をひかれる部分がありますね。
>男性は進行方向右側のブロック塀に衝突した。運転免許は失効中だった。
というあたりが注目したいところです。
運転免許が失効中ということは、おそらく無免許でなく、何らかの理由で、免許停止中ということなのですかね。いずれにせよこの男性は、本来運転を許されない立場であるにもかかわらず車を運転したわけであり、報道がされていないのでその運転の理由は定かでありませんが、おそらく認知症かなにかで、運転への欲求を抑えられなかったということなのですかね。
ずいぶん以前こんな記事を書きました。
認知症というのも、なったら大変だと思うその記事で引用した事故を起こした高齢者は、
>大阪市内で8日夜、阪急電鉄の線路内を車で走行したとして、運転していた愛知県の73歳の男が逮捕された。
車は、京都方面に、少なくとも1.3km、線路の上を走ったという。
逮捕されたのは、愛知県に住む無職の増井弘道容疑者(73)。
増井容疑者は、8日午後10時すぎ、大阪市淀川区の阪急電鉄の線路を車で走行した疑いが持たれている。
増井容疑者の車は、阪急電鉄の電車とすれ違っていたが、けが人はいなかった。
調べに対し、増井容疑者は「大阪の友達に会いに来た。道に迷って線路に入ってしまった」と容疑を認めている。
とのこと。「おいおい」ですね。この人は(当時)無免許ではなかったのかもですが、拙記事の題名にもしたように、
自動車免許はなくても運転はできるということになります。
私の母から聞いた話ですが、母の知り合いの隣に住んでいたご老体は、繰り返し車に乗って行方不明になってしまい、最後には警察から保護されたりしました。運転免許証も失ったのですが、やはり運転をやめることがない。最終手段として家族がキーを隠したのですが、それでも見つけてしまい、ついには、交通事故で死んでしまいました。あるいはですが、徳之島の男性も似たようなところがなかったか。本人が死ぬだけならまだしも、交通事故では、いつもそれで済むわけでもない。
地方公共交通の衰退問題や、買い物難民の問題なども関わりますが、面倒なのが、「運転すること自体が好き」「それが生きがい」という人たちが一定数いるということでしょう。今の時代は、昔ほどそういう人たちがいるということもないのでしょうが、それでも数字は少なくともいなくなることはないし、母が間接的に知っているご老人のように、家族がキーを隠しても、それを探し出すような大物もいる。認知症になっているから始末に負えない。心を鬼にして家族が免許証を返納させても、車の運転自体はできちゃいます。
自動運転がどれくらい可能になるのかわかりませんが、ともかく車というのは凶器ですからね。渋谷駅前の交差点で、歩行者が横断中に猛スピードで車が突っ込んだらお話にもならない。昨年犯人の死刑が執行された秋葉原の事件では、最初にレンタカーの2トントラックが歩行者天国に突っ込んでいます。詳細は、秋葉原通り魔事件を参照してください。東池袋自動車暴走死傷事故などは、まさに老人ドライバーによるきわめて悲惨な事故となってしまいました。運転していた飯塚幸三(当時87歳)受刑者は、禁固5年の刑を受け、現在収監中です。運転していれば私たちも加害者、そうでなくても被害者になる可能性は否定できません。
日本の高齢化社会の進行もあり、高齢者ドライバーの問題はいろいろ深刻さを増すかと思います。私も車を運転することもありますので、他人事ではもちろんありません。気を付けるのは当然ですが、自分たちだけでは処理できないこともある。それが問題です。
上の部分までは、2月17日(金曜日)の朝までに執筆したものですが、17日に地元の図書館で、次のような本を見つけました。2022年4月の出版です。
著者は、警察庁で技官を務め、現在は大学教授とのことです。私もこの本を読んで勉強して、このブログで感想の記事を書くかは未定ですが、知見を深めて、今後の内容を充実させる助けにしたいと思います。