Quantcast
Channel: ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)
Viewing all articles
Browse latest Browse all 4143

佐藤忠志氏ら、発達障害者の特徴が確かに表れているように思う(『「心の病」の脳科学』(講談社ブルーバックス))

$
0
0

まだ実物の本は読んでいないのですが(買えばいいのですが、図書館で借りることにしました。しかしだいぶ予約が入っています)、このような記事を読みました。

「発達障害と脳」の最新研究! 計画的に行動できない、目の前のことを優先しがち……「ADHD」の背後にある「脳のしくみ」とは?

うつ病、自閉スペクトラム症、統合失調症......。多くの現代人を悩ませる発達障害や精神疾患について、原因解明や治療法開発のための研究が進んでいます。

今回は、前回の記事〈『多くの人を悩ませる…「ADHD」は「いつまで続く」のか? いったい「どんな人が当てはまる」のか? 』〉に引き続き、『「心の病」の脳科学』(講談社ブルーバックス)の中から「注意欠如・多動症(ADHD)」をご紹介します。

ADHDが生じるメカニズムについて、最新の4つの仮説があるというのですが――。

とりあえず見出しだけ引用します。

>ADHDが生じるメカニズムとは?「4つの仮説」
(1)実行機能の障害――目標達成のために計画的に行動できない

>目の前の「報酬」を優先してしまう
(2)報酬系の障害――目の前の気になることを優先しがち

>話し出すタイミングが掴めない? ーー時間感覚の問題
(3)小脳機能の障害――時間感覚が掴めず、落ち着きのなさ・不注意につながる

>新しい刺激に過剰反応してしまう理由
(4)デフォルトモードネットワークの障害――新しい刺激に過剰に反応する

私が拙ブログでよく取り上げる元予備校講師の佐藤忠志氏は、上の4つの中でも、拙意見では、(1)と(2)、(4)などが当てはまりそうですね。(3)も当てはまるかもしれない。

(1)では、佐藤氏はリバースモーゲージで自宅を売却して1億円を手にしたら、それで高級車を買ってしまいました。計画的な行動などあったものではない。その後彼は、困窮して生活保護受給者になりました。

(2)に関しては、まさに目の前にある1億円で、報酬たる高級車に心を奪われたわけです。さすがにまともな人間ならそんなことをしはしませんが、彼はまともな人間ではありませんでした。

(4)も、たぶん彼は、1億円という金と、高級車という新しい刺激に過剰反応したのでしょうね。買った後どうするんだよという問いかけは、彼の気持ちを翻すにいたらなかったわけです。

(3)についても、なんとなく彼は、いろいろ落ち着きや注意深さに欠けるような気がしますね。1億円の現金を手にしたとき、高級車を購入したときは、たぶんその彼の暴挙に最後の最後まで抵抗したらしい彼の奥さんのことなど、なにも考えなかったのでしょう。

佐藤氏は、発達障害もかなり強い方なのでしょうし、またおそらく過度の飲酒などによるアルコール依存症や認知症などのために、その発達障害にプラスして、衝動性や後先のことを考えられない状態になったのでしょう。その後彼は、奥さんに逃げられて失意の人生を送り、飲んだくれになってしまい孤独死してしまいました。それはご当人の責任であり他人がどうこうできることではありませんが、あまりにひどい人生だったなと思います。彼が無謀な選挙出馬をしたのも、計画的な行動がとれないといったような発達障害の部分がやはり原因となったのでしょう。

拙ブログで取り上げた人たちを例に挙げれば、おそらくは村上春樹への嫉妬が原因で彼の生原稿を出版社から持ちだして売り飛ばした(あまりの馬鹿さと非常識さとクズぶりに絶句します)安原顯なども、あきらかに(2)などが病的にひどいし、非常識きわまりないトラブルメーカーぶりを発揮して、けっきょく事実上芸能界追放のような事態となった横山やすしなどもどれもあてはまりそうです。ねこぢるなどは、発達障害というより完全に精神障害、精神疾患の持ち主でしょうが、ともかく彼女も、まったく生きていくことができずに自ら命を絶ったのです。

発達障害、精神障害の可能性のある有名人はかなりいるようだ(映画やドラマの登場人物にも、それをうかがわせるキャラクター多し) 世の中自殺をふくむ極端な行動をとる人は、発達障害や精神障害の場合が多そうだ(追記あり)

ところでそう考えると、野村克也野村沙知代は、双方ともども発達障害などの問題があったかと思いますが、夫婦間の相性とかは絶妙だったと思いますね。おそらく野村でなければ、あの奥さんとは離婚するか家から追い出すかのどちらかでしょう。そしてその後野村が監督ほかで活躍できた背景には、やはり奥さんのプロデュースの才能、マネジメント能力がありました。が、それを活用するためには、野村克也の異常なまでの奥さんへの依存が必要だったわけです。世間からは、「よくあんな女と一緒にいるな」とかなり呆れ返られたと思うし私も同意見ですが、それは野村の特異な依存心の強さが背景にありました。

ともかく私のような発達障害に興味のある人間にはとても面白そうな本ですね。読んで面白かったら記事を書きますので乞うご期待。


Viewing all articles
Browse latest Browse all 4143

Trending Articles



<script src="https://jsc.adskeeper.com/r/s/rssing.com.1596347.js" async> </script>