過日拙ブログの記事で、つぎのようなお知らせをさせていただきました。
＞読者の皆様へのお知らせ：渋谷の名画座「シネマヴェーラ渋谷」さんを、昨日（3/4）ブックマークに追加しました。興味のある方はご活用ください。
というわけで情報を。香川京子の特集上映が、3月25日～4月7日にかけてあります。
香川京子という人は、黒澤明監督の作品における常連女優でしたが、小津安二郎監督の『東京物語』（1953年）でも印象的な演技をしていたし、また溝口健二監督の『近松物語』ではヒロインを演じています。溝口監督の演技指導（直接的な指導をしないで、俳優を徹底的に追いつめるという独特の指導）はきわめて厳しいものがあり、彼女にとっても忘れられない経験だったようです。なぜこのような巨匠の作品にいろいろ出演できたかというと、Wikipediaから引用すれば、
＞大手映画会社間の五社協定ができる前の1953年にフリーになったおかげで、各映画会社の黄金期の多くの巨匠たちの作品に出演するという幸運に恵まれている。本人は「個性のない普通の雰囲気が使いやすかったのだと思う」と謙遜して答えている。
というわけです（注釈の番号は削除）。
それで、このシネマヴェーラ渋谷というところは、いろいろトークショーなどもあり、そのあたりは、これまた私もいろいろお世話になっているラピュタ阿佐ヶ谷さんなどもそうでして、私などにはありがたいにもほどがあるのですが、彼女のトークショーが今月25日にあります。詳細は、こちらを。
今回は、鑑賞するのも容易である上の3大巨匠の映画はありませんが、いろいろ本当に楽しみです。ここは私もいろいろ映画を鑑賞したいと思います。読者の皆様もぜひどうぞ。なお一番上に出した『翼は心につけて』は、今回の上映会でも上映されます。