先日ネットをあさっていてこのような記事を読みました。
成田空港の“行きづらさ”は鉄道・バス・道路なにが原因? 新ターミナル整備と合わせてアクセス改善へ
いろいろ興味深いところのある記事ですが、私が興味のあるところがこちら。
>鉄道・バス・タクシー・道路の利用別で見た成田空港へのアクセスの現状
成田空港へのアクセスの現状として、鉄道、バス、タクシー・ハイヤー、道路の比較評価などを説明した。鉄道を使ったアクセスとしては、JR東日本の成田エクスプレスと総武線快速、京成電鉄のスカイライナーとアクセス特急(スカイアクセス線ルート)、快速特急(京成本線ルート)の5つのルートがある。
スカイライナーが日暮里~空港第2ビルまで最速36分、成田エクスプレスが東京~空港第2ビルまで最速51分で都心とつないでいる。それぞれの路線における1時間あたりの運行本数は最大2~3本。後の議題にもなっているが、JR東日本、京成スカイアクセス線ともに成田空港周辺に単線区間(約7km)が存在し、本数増を困難にしている。
バスは目的地から空港まで乗り換えが少ないダイレクトな移動手段として、多くの人に利用されている。バスアクセスは近郊や都内に加え、関東一円で(コロナ前に)1日あたり1769便を運行していた実績があり、これは新宿バスタに匹敵する数字であると説明した。また、成田空港におけるLCCの増便に伴い、格安バス(LCB)も増加傾向にある。2012年7月は1日あたり30便だったのに対し、2020年2月には329便に増便されている。
タクシーはドアツードアのアクセスであることから、重い荷物を持つ利用客にとってはもっとも利便性の高い交通手段。空港内のタクシー乗降場所を使用する成田空港タクシー運営委員会の規模は11社180台程度(180台のうち23台がワゴン車)で、空港から同委員会所属のタクシー利用は年間延べ14万台程度であると説明した。タクシーは便利だが、成田空港~23区の片道料金が約2~3万円かかるなど、高額な運賃がネックになっている。
(中略)
成田空港におけるLCB(格安バス)運行便の推移
各アクセスの割合は、2001年3月では鉄道41%、バス42.4%、乗用車15.2%、その他1.4%だったものが、2018年7月には鉄道46.3%、バス34.7%、乗用車12.8%、その他6.2%になっており、鉄道の利用が多くなっている。利用者を外国人に絞ると、2001年3月は鉄道31.7%、バス56.3%、乗用車11.5%、その他0.5%だったものが、2018年7月には鉄道47.1%、バス40.8%、乗用車9%、その他3.1%になっており、バス利用者よりも鉄道利用者が大幅に伸びていることが特徴であると説明した。
成田空港までのアクセスに求める要素を利用者にアンケートしたところ、日本人は主に“速さ”と“乗り換えの少なさ”を選択する傾向にあり、外国人は主に“速さ”と“分かりやすさ”を選択しているとのことだ(出展:2018年度 成田国際空港アクセス交通等実態調査)。そして、満足と答えた要因としては「速い・近い」「時間が正確」という声が多く、不満と答えた要因としては「料金が高い」「本数が少ない」という声が多かった。
(後略)
ずいぶん以前(もう10年前の記事です)こんな記事を書きました。
空港⇔都市間をどう移動するかその記事の中で私は、
>私が好きな移動の順番は、上の順、すなわち
電車→バス→タクシー
です。
と書いています。上の順番は、今日でも変わりはありません。それで成田空港は、まさに鉄道、バス、タクシーどれもありの空港ではあります。
タクシーを利用するというのは、成田空港での場合、ほぼホテルに前泊あるいは自宅に帰りきれないで近郊のホテルに泊まるときくらいしか利用することはありませんが、日本の空港でも非常時の場合とか時たまタクシーを使うこともあります。海外では、ヤンゴン空港⇔ヤンゴン市内は、原則タクシー利用です。ただ2019年に行った際は、空港→市内は、バスを使いました。帰りは、タクシーの方が安心できます。
ヤンゴン紀行(2019年8月)(Day1-2)(2)また台北は、以前はバスでの移動が主でしたが(でなければタクシー)、地下鉄が通ったので、アクセスが容易になりました。こちらのほうが旅行者としてはありがたい。
飽きもせずの台南紀行(ちょっぴり台北も)(2018年12月)(1)それで、たとえば鹿児島空港⇔市内はバスの移動となりますし、宮崎空港⇔市内は、バスも使えますが、電車の方が旅行者には便利です。やはり鉄道があるほうが旅行者にはありがたい。成田空港も、
>各アクセスの割合は、2001年3月では鉄道41%、バス42.4%、乗用車15.2%、その他1.4%だったものが、2018年7月には鉄道46.3%、バス34.7%、乗用車12.8%、その他6.2%になっており、鉄道の利用が多くなっている。利用者を外国人に絞ると、2001年3月は鉄道31.7%、バス56.3%、乗用車11.5%、その他0.5%だったものが、2018年7月には鉄道47.1%、バス40.8%、乗用車9%、その他3.1%になっており、バス利用者よりも鉄道利用者が大幅に伸びていることが特徴であると説明した。
だそうですから、昨今は鉄道利用者がだいぶ増えているということです。ただ線路の問題もあり、増便の対応にも限界がある。複線化なども進めないといけないわけです。詳細は、元記事で私が引用しなかったところをご参照ください。
それにしても
> 成田空港までのアクセスに求める要素を利用者にアンケートしたところ、日本人は主に“速さ”と“乗り換えの少なさ”を選択する傾向にあり、外国人は主に“速さ”と“分かりやすさ”を選択しているとのことだ(出展:2018年度 成田国際空港アクセス交通等実態調査)。
というのは具体的にどういうことかと思うところはありますね。私には、乗り換えの少なさ≒分かりやすさ、っていうところがあるのですが、これは見解の相違ですかね。
何回も同じことを書きますように、香港国際空港など、機場快線(エアポートエキスプレス)やバスなどのほか、近隣の地下鉄駅であるMTR東涌線の東涌駅までS1のバスで行き、そこから中心部まで地下鉄で行くというのもいい手段です。いろいろな交通手段のヴァリエーションがあったほうが面白いといえば面白い。
やはり飛行機からタラップをわたる瞬間や、一般エリアに出た瞬間、何らかの交通手段を用いて街へ出るとき、というのは、旅の一番気分が高揚するときです。その空港や利用時間などで、いろいろな交通手段を利用する状況が生じます。私もその時々でいろいろな交通手段を用いて、空港⇔市内へのアクセスを享受したいと思います。