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そこまでして、国会議員なんぞになろうとするかと思う

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過日の記事を。

河村元官房長官の長男、維新から出馬で調整 21・22年は自民公認

毎日新聞 2023/6/20 23:44(最終更新 6/20 23:44) 

 河村建夫元官房長官の長男、河村建一氏が次期衆院選で、日本維新の会の公認候補として東京6区から立候補する調整に入った。関係者が明らかにした。

 建一氏は20日、維新幹部と面会し、出馬を巡り協議した。建一氏は2021年衆院選の比例代表北関東ブロック、22年参院選の比例代表でいずれも自民党公認で出馬したが、落選していた。

もう1つ、自民党に近いとされるメディアの記事を。

自民の元官房長官長男 維新から出馬検討
2023年6月20日 火曜 午後7:05
麻生政権で官房長官を務めた自民党の河村建夫氏の長男・河村建一氏が、日本維新の会から立候補に向けて検討していることがわかった。

河村氏は、官房長官だった父の秘書官を務め、2022年の参議院選挙で、比例代表から立候補し落選した。

建一氏は、衆議院選挙の立候補に向け、すでに維新側と接触しており、与党内には「自民切り崩しの動きの始まりではないか」と警戒する声が出ている。

個人的な意見を言いますと、記事のタイトルにもした通り「そこまでして国会議員なんかになりたいか」ですね。

知っている人も多いでしょうけど、河村建夫とその息子、自民党とは、少々(でもないか)因縁があります。Wikipediaから引用します。いつもの通り注釈の番号は削除します。

政界引退
2021年(令和3年)7月15日、参議院議員・山口県選挙区の林芳正が記者会見を開き、年内に予定される第49回衆議院議員総選挙に山口3区から立候補する意向を表明。自民党幹事長が二階俊博であったことから、河村はこの動きに「現職優先が党の原則」と動じず、当選10回にして、選挙期間以外では初めて街頭に立ち、通過する車に手を振り続けた。9月29日、自民党総裁選が行われ、岸田文雄が当選。「総裁派閥」の看板は林のものとなり、総裁選から2日後の10月1日、党山口県連は林を3区公認とするよう党本部に推薦した。

同年10月13日、河村は党本部に呼び出され、甘利明幹事長、遠藤利明選対委員長と面会。甘利と遠藤は、林との差がダブルスコア以上も開き、立憲民主党の候補より劣るとする最新の情勢調査結果を示し、立候補見送りを要請。その代わりとして。長男で秘書の河村建一を比例中国ブロック単独で立候補させる案を提示した。河村は地元に戻り、後援会幹部に調整をのむ意向を話した。同日夜、永田町にとんぼ帰りし、遠藤に政界引退を伝えた。10月15日、自民党は比例中国ブロックでの建一の公認を発表。10月16日、自民党山口県連会長の岸信夫と県連幹事長の友田有は連名で、同党の遠藤選対委員長に要望書を提出。党本部が建一を比例中国ブロックの公認候補としたことについて「山口県連とは何ら関わりのない候補」などと激しく抗議し、同ブロック現職の杉田水脈を「名簿上位搭載にご配慮をいただきますよう、強くお願い申し上げます」と求めた。10月18日、建一は比例北関東ブロックからの出馬に急遽変更された。岸の実兄の安倍晋三が直接、遠藤選対委員長らに杉田の上位登載を要求したともされる。10月31日、投開票。自民党は比例北関東ブロックで7議席を獲得。搭載順位32位の建一は次点で落選した。

同年11月1日、宇部市内にあった事務所の閉所式を行う。同年12月、党副総裁特別補佐に任じられる予定と報じられる。

2022年(令和4年)5月9日、建一は第26回参議院議員通常選挙に比例区で出馬する記者会見を山口市内で開いた。7月の投開票の結果、約5万9千票を得たものの当選ラインに遠く及ばず落選した。

読んでお分かりの通り、河村建一は、自民党から体よく見捨てられたわけです。つまりは、大して利用価値がないと見限られたということでしょう。それにしても、

ねえ(苦笑)。

いくらなんだって、北関東ブロックなんて、そりゃねえぜのたぐいですよね。実際、昨年(2022年)の参議院の際は、このような始末です。

河村建一氏が比例で苦闘 山口県連冷遇 二階派頼り
2022/7/5 07:00

昨年10月の衆院選山口3区の公認争いに敗れ、引退に追い込まれた自民党の河村建夫元官房長官の長男、建一氏(46)が、参院選(10日投開票)の比例代表で苦闘を強いられている。衆院選での公認をめぐる対立が尾を引き、自民山口県連は、建一氏の所属を認めず冷遇する。地元の支援が得られない建一氏は、建夫氏が所属した二階派議員を頼りに、父親と二人三脚で全国を奔走し、票の積み上げを図っている。

「父が返し切れなかった恩を私に返させてほしい」

選挙戦も後半に差し掛かった先月30日。建一氏は建夫氏の地盤だった同県宇部市で総決起大会を開き、声を詰まらせながら訴えた。

大会には、二階派事務総長の武田良太元総務相が応援のメッセージを寄せたほか、同派の小林鷹之経済安全保障担当相が駆け付け「同世代の大切な仲間とともに日本を変えていきたい」と支持を呼び掛けた。

会場には支持者ら約300人が詰めかけたが、前方の来賓席には空席が目立った。県選出の衆参国会議員の姿はなく、秘書らによる代理出席も安倍晋三元首相(衆院山口4区)だけだった。

建一氏は昨年12月に比例で党公認を受け、山口県連会長の岸信夫防衛相(同2区)に県連入りを直訴していたが、認められなかった。一方で、県連は比例ではすでに現職の阿達雅志氏(62)を重点候補として支援することを決定していたため、建一氏は地元から追いやられる格好となり、現在は東京都連に籍を置く。

冷遇の背景には、昨年の衆院選で建夫氏と林芳正外相が繰り広げた熾烈(しれつ)な公認争いがある。結果的に林氏が公認を勝ち取り、敗れた建夫氏は引退を余儀なくされたが、柳居俊学・県議会議長以下、林氏を推した多くの県議には河村家に対する感情的なしこりが残った。関係者によると、建一氏の県連所属を認めないのは、柳居氏を中心に県連で主な役職を占める県議らの意向が働いている。

昨年の衆院選では、公認争いに敗れた建夫氏に代わって建一氏が比例中国ブロックから出馬予定だったが、公示直前に無縁の北関東ブロックへと変更され、落選した。突然の国替えは、別の候補の当選に力を入れていた県連が建一氏について「何ら関わりのない候補だ」と党本部に抗議していたことが影響した。

今回の参院選でも地元県連の支援が得られない建一氏は、全国の二階派議員を頼りに支持拡大を図る。これまでに東京をはじめ隣県の福岡や静岡、群馬などを行脚し、票を積み重ねようと懸命だ。建夫氏も沖縄で500人規模の集会を開くなど各地を回る。

自民は今回、比例に33人を擁立。そのうち20人程度が当選する情勢で、陣営は当選ラインに届くには「15万票は必要」とみる。15万票のうち地元山口では5万票の得票を目標に据える。過去に建夫氏が衆院山口3区で得ていた票が約10万票だったことから、その半分を積み上げたい考えだ。

ただ、地元支援が薄く、県連の重点候補が別にいる中で自民関係者は「半分にも届くかどうか」と懐疑的な見方を示す。

「最後に頼りになるのは地元」

先月30日の総決起大会。建夫氏は、沖縄から戻った足で宇部市に駆け付け、支持者に頭を下げた。(小沢慶太)

これではどうしようもないですね。お話にもなりません。それで結果はどうかというと、予想通りです。18番目の最下位で当選した人物が得た得票数が118,710票、ご当人は全33人中26位の59,007票です。詳細は、こちらのサイトを確認してください。最下位の当選者の半分しか票を得られなかったわけです。これでは、自分の将来に悲観するのも無理はない。

で、ご当人の叔父(父親の弟)は現在山口県萩市の市長であり、地方政治家になろうと思うというのもありかもしれませんが、ご当人そういうわけにもいかないんですかね。

それで私が思うに、少なくとも国政選挙に関しては、ちょっとこれ当選の見込みが低いですよねえ。ご当人が衆議院から参議院に事実上鞍替えしたのも、つまりは今後自分が衆院の小選挙区に出馬できる可能性は低いと覚悟せざるを得なかったということでしょう。でもご当人相当優秀な人のようですから、国会議員なんかにこだわる必要ないと思うんだけどねえ。安倍晋三みたいな人物なら、角界議員になることがいちばん自分が出世する可能性が高いでしょうし、(私はもちろんあの男を全く評価しませんが)事実安倍はそれを最高に生かしたと思いますが(ただしそのために彼は、殺されてしまいました)、たぶん河村建一の息子は、他の方がむしろ適性や能力があるんじゃないんですかね。彼が有力政治家の息子という恵まれた立場にあるにもかかわらず、自民党から事実上見捨てらてたのも、無論ちょうど選挙区の合区などいろいろ彼に不運なこともあったとしても、けっきょく彼にいまひとつ優遇するだけのものがなかったということでしょう。そういってはひどいですが、間違ってもいないでしょう。

そう考えると、今後彼が仮に国会議員になれたとしても、彼は非常に不幸だと思いますね。1度なれても再選されるかかなり厳しいでしょう。綱渡りの人生にならないか。自民から維新に行く以上、これは自民党で積み上げたものを捨てるということでしょう。それはご当人の判断ですからしょうがないですが、国会議員なんぞ目指さないほうがこの人の人生は、よっぽどいいと思います。が、それがそうもいかないのが世の中なのでしょう。最近岸田の息子の不祥事などが報道されていますが、やはり政治家の世襲というのは、だめな人間にとっては、ご当人に災いをもたらすと思います。


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