絵本をあさっていてこんな本を見つけました。
しゃぼんだま (かがくのとも絵本) 単行本表紙を見た際ずいぶんレトロだなと思ったら、
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しゃぼんだまを作ったことはありますか? しゃぼんみずとストローがあれば、どこでも、誰とでも、しゃぼんだま遊びができます。大きいしゃぼんだまを作るためにはどうしたらいいでしょう? ストローの太さを変えたら、どんなしゃぼんだまができるでしょう? ストローを2本にしたら? たくさんのストローでやってみたら? 吹き方を変えてみたら? 紙箱でもできるかな? しゃぼんだま遊びは、とても簡単でシンプルですが、工夫次第でいろいろな遊び方ができます。
どうして飛ぶんだろう。どうやったら上手く飛ばせるのかな。赤や緑、紫や黄色の色は何だろう……。しゃぼんだま遊びは、子どもたちの思考を揺さぶる疑問がたくさん潜んだ、科学の入り口でもあります。さあ、この絵本を読んで、しゃぼんだまを飛ばしてみましょう!
〈林明子 絵本作家デビュー50周年記念 限定復刊〉
というわけで復刊本でしたね。やっぱりです。
で、この本は、最初は1975年の出版だったようで、つまりほぼ半世紀前の本です。絵本というのは、ロングセラーがわりとあるので、それ自体は珍しくありませんが、まさに75年ごろの子どもたちの姿が、化石のように残っている感もあります。
こういう半ズボンをはいた男の子やワンピースを着た女の子というのも、まさに化石のような感もありますね。
これねえ(苦笑)。さすがに今の時代にはそぐわないですが、1975年当時は、このくらいの年齢の女の子の下着なんて「かわいい」くらいのものだったのでしょうね。この絵を描いた方(林明子さん)は、これまた有名で、また私も記事にしたことのある絵本の作者でもありますね。まさに「ロングセラー」です。そもそも有名なテレビ番組は、この絵本からヒントを得たらしい。
長きにわたって読まれている絵本からしてそうなのだから、1970年代のテレビ番組がそうであっても何ら問題ではなかったのだろうWikipediaにもこの本の項目があり、「はじめてのおつかい (絵本)」が、「はじめてのおつかい_(テレビ番組)」の元ネタであることは、テレビ番組の方のWikipediaにもあります。
これらの絵本とだいたい同じ時代を舞台にしているNHKの『カムカムエヴリバディ』より。演じているのは、新津ちせで、彼女は新海誠監督の娘で、三坂知絵子が母親です。なお三坂という人は、Wikipediaから引用すれば、
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マスコミ関係者によれば、かつては、成宮観音の筆名でライターとしても活動、社会学者宮台真司の秘書的なことをし、宮台の紹介で廃刊した月刊誌『噂の真相』編集部でアルバイトもしていたという
とのこと。なかなかの才人のようですね。上の写真の出典は、こちらより。絵本よりは、さすがにリアルな姿では、ワンピースがタイトでないですね。当時の実際の服は、もう少しきつめだったのではないかと(勝手に)考えます。
いずれにせよ女性(少女をふくむ)の服装の推移みたいなものも、映画やドラマ、当時の写真、書籍などを参考にしながら見ていっても面白そうです。これからもやってみようかと思います。下の記事もご興味があればお読みください。
1980年ごろのフランスでは、すでに女の子の日常の服にスカートは少なくなっていたらしい(日本でスカート文化がまだ残っているのは、制服の影響も強いのではないか)