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Channel: ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)
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依存症というのは、まさに常識や愛情や情けなどでは克服できない

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昨日報道されたこちらの件にはやはり驚かされますね。


ドジャース 大谷翔平の水原一平通訳を解雇 違法賭博に関与か
2024年3月21日 18時26分 

大リーグ、ドジャースは、大谷翔平選手の通訳を務める水原一平氏を解雇したことを明らかにしました。アメリカの複数のメディアは水原氏が違法賭博に関与したなどと報じていますが、球団は解雇の理由については明らかにせず、情報を収集しているとしたうえで、「現時点ではこれ以上のコメントはない」としています。

米メディアによると、水原氏は、20日夜の試合後にドジャースのチームメートに対して、みずからがギャンブル依存症であるとした上で「すべて自分のせいだ」などと説明したということです。記事では、ギャンブル依存症についてもお伝えします。

米複数メディア “水原氏が違法賭博に関与” と伝える
アメリカの複数のメディアは20日、大谷選手の代理人弁護士が水原氏が違法賭博に関与したと明らかにしたなどと伝え、このうちロサンゼルス・タイムズは、水原氏が連邦捜査の対象となっている違法な「ブックメーカー」と呼ばれる賭け屋で賭けるために、大谷選手の資金を「大規模に盗んだ」としています。

また、アメリカのスポーツ専門チャンネル、ESPNによりますと、大谷選手の口座からこのブックメーカーに対して450万ドル、日本円でおよそ6億8000万円が送金されていたということです。

これについて球団はNHKの取材に対して、「報道の内容は把握している」としたうえで、水原氏を解雇したことを明らかにしました。ただ、解雇の理由については明らかにせず、情報を収集しているとしたうえで、「現時点ではこれ以上のコメントはない」としています。

(中略)

水原氏「すべて自分のせい」 米メディア 
ESPNは水原氏がギャンブルで多額の借金を抱えていたとも伝えていて、取材に対して、水原氏本人が去年、借金の返済を大谷選手に依頼したと明かしたとしています。

その中で水原氏は「翔平はギャンブルに全く関与していなかったということを知ってほしい。このギャンブルが違法だとは知らなかった」などと話したということです。

また、20日夜の試合後には、水原氏がドジャースのチームメートに対して、みずからがギャンブル依存症であるとした上で「すべて自分のせいだ」などと説明したということです。

米スポーツ専門チャンネル 水原氏のインタビュー取材を詳報
水原氏が違法賭博に関わったとされる問題について、アメリカのスポーツ専門チャンネル、ESPNが水原氏へのインタビュー取材をもとに詳しく報じています。

取材のきっかけは、違法とされるブックメーカーに大谷選手の口座から複数の送金があることがわかったことだったということで、ESPNが今週に入り水原氏に取材した際には、「ギャンブルで多額の借金を抱え、その返済を大谷選手に依頼した」などと話しました。

借金は450万ドル、日本円で6億8000万円にのぼったとされ、借金が増えていったいきさつについては「勝ったことは一度もなく、沼にはまって借金がどんどん大きくなり、取り返すためにさらに賭けて負け続けた。もう二度とやらない」と明かしたといいます。

そして「当然、彼はよく思っていなかったが、二度とやらないように私を助けてくれると支払ってくれた。翔平は賭博には一切関与してないことをわかってほしいし、私もこの賭博が違法だとは知らなかった」と話し、当初は大谷選手に相談の上で借金の問題に対処したとしていました。

しかし、その翌日になって大谷選手の代理人事務所の広報担当者がESPNに対して水原氏の発言を撤回したということで、大谷選手の弁護士も「大谷選手が窃盗行為の被害者であるということが発覚した」というコメントを発表しています。

さらに、水原氏も取材に対して「大谷選手は自分のギャンブルや借金、その返済についてなにも知らない」と前日のインタビューの内容を否定し、「これはすべて私の責任で、受け止める準備はできている」と話したということです。

記事のこの後の部分をあとでまた引用いたしますことをお許しください。

件の人物である水原一平氏(一応まだ逮捕などはされていないので、敬称をつけておきます。大谷翔平については、いまさら敬称をつけることもないと思うので省略します)なる人物は、Wikipediaから引用すれば(注釈の番号は削除)、

2012年からは帰国して北海道日本ハムファイターズの球団通訳となり、ブランドン・レアードクリス・マーティンなど日本ハムに所属する外国人選手の通訳や生活のサポートを務めた。選手たちに「連絡があったらすぐ駆けつける」と約束し、選手の家族にまで配慮を行った。

日本人選手からも好かれており、「一平ちゃん」との愛称で呼ばれた。また陽岱鋼(当時日本ハム所属)とは特に仲が良く、たびたびキャッチボール相手を頼まれた。

マスメディアによる外国人選手たちへの取材に協力的で、記者たちから好評であった。

大谷翔平の専属通訳として

2017年オフに日本ハム所属だった大谷翔平ロサンゼルス・エンゼルスへ移籍したことに伴い、大谷の専属通訳としてエンゼルスに所属。通訳以外にも運転手キャッチボールの相手など、公私にわたり大谷をサポートしている。

とあるくらいで、単なる通訳というのではなくて、なかなかのやり手のようですね。当方のように特に大谷について報道に着目しているわけではない人間でも、水原氏のお名前はよく耳にしていてその存在はおなじみでした。おそらく相当いいギャラももらっていたろうし、彼自身現在の自分の立場に関しても、非常に満足度は高かったのではないかと思います。

が・・・ご当人ご自分で認めるようにギャンブル依存症だったようですね。NHKの記事の続きを。


ギャンブル依存症とは
ギャンブル依存症は、競馬や競輪、パチンコといったギャンブルをやめたくてもやめられない状態に陥り、本人や周りの人たちの生活に支障が生じる精神疾患の1つで、借金をする、仕事や学業を休む、睡眠や食事がおろそかになる、周囲との関係が悪くなるといった特徴があると厚生労働省は位置づけています。

国内でも社会全体で予防を図ることが重要だとして、政府も基本計画を策定して対策に乗り出しています。

それによりますと、依存が疑われる人は成人の2.2%と推計しているということです。

ギャンブルにのめり込むことで、本人や家族の日常生活や社会生活に支障を生じさせるだけでなく、多重債務や犯罪といった重大な社会問題を生じさせる場合があるとして対策が必要だとしています。

ギャンブル依存症は、早期の支援や適切な治療で回復が十分可能だとしていて、政府は、地方自治体や事業者などと連携して必要な取り組みを包括的に講じていくとしています。


専門家 ”社会的に成功した人でも依存症のリスク” 
ギャンブル依存症の患者の治療にあたっている大阪精神医療センターの入來晃久医師は、依存症の人に見られる特徴について「基本的には日常生活や人間関係、仕事などに支障が出ているにもかかわらずギャンブルを続けてしまうのが特徴で、人間関係や社会的な地位を失ってしまうことにもつながる。患者は真面目な性格で物事に一生懸命取り組み、能力も高い人が多い気がする。社会的に成功した人であっても本音が言えなかったり、ストレスをため込んでいたりする人はギャンブル依存症のリスクがある」と指摘しました。

その上で対策については「正直に話せる場所や人がいることが非常に大切だ。患者本人は恥ずかしいとか自己責任だとか思ってしまいがちで、自分で何とかしようと考えて治療や支援につながらないことが対策が難しい理由になっている。周りの人も正しい知識を持って偏見をなくすことが大切で、患者を責めたりすることがないようにしてほしい。同じ依存症の人が集まる自助グループに参加したりするのも有効だ」と話していました。

というわけです。世の中死刑になるような重罪をした人間のなかにも、明らかにギャンブル依存荘だったと思われる人物がいます。名古屋女子大生誘拐殺人事件正寿ちゃん誘拐殺人事件長崎・佐賀連続保険金殺人事件など。上の引用での入来氏のお話にもあるように、


人間関係や社会的な地位を失ってしまう

ということもあるわけです。ギャンブルではありませんが、何らかの性依存の一種であると思われるこちらの件についてはどうか。私が何度もご紹介しているケースです。


日本IBM元社長を盗撮容疑で書類送検へ 警視庁
2012年8月30日 13:03

日本IBMの大歳卓麻元社長(63)が女性のスカートの中を盗撮したとして、警視庁四谷署が事情聴取していたことが30日、同署への取材で分かった。同署は元社長を東京都迷惑防止条例違反(盗撮)容疑で書類送検する。

四谷署によると、元社長は22日午前8時ごろ、JR四ツ谷駅構内の上りエスカレーターで、女性のスカート内を携帯音楽プレーヤー「iPod」の動画撮影機能を使って盗撮した疑いが持たれている。元社長は事情聴取に対し「盗撮に興味があった」と話したという。

iPodには動画が残っていた。盗撮に気づいた通行人と元社長が口論になり、別の通行人が交番に届け出たという。

日本IBMなどによると、元社長は今月、同社最高顧問を辞任。三菱UFJフィナンシャル・グループと明治安田生命保険、カルビー、TOTO、花王の5社で社外取締役を務めていたが、30日までに辞任した。総務相の諮問機関、情報通信審議会の会長も辞めた。

日本IBMの社長が、金や女に不自由するわけがない。が、それでもこういうことをしてしまうわけです。さてさて、金銭のスケールは違うとはいえ、読者の皆様は、次のような記事を読んでどうお考えになりますかね?


消防職員の任意団体の資金約1000万円を横領 小樽市の50代消防職員が警察に自首していたことわかる
2024年 3月19日 19:02 掲載

小樽市の消防職員が、消防職員の任意団体の活動資金を横領し、警察に自首をしていたことがわかりました。

小樽市消防本部は19日、50代の職員が自らが事務局長を務める任意団体「小樽市消防職員行政研究会」の活動資金およそ1000万円を横領し、今月8日に警察に自首したと公表し、謝罪しました。
小樽市消防本部によりますと、2021年9月時点でおよそ1100万円あった任意団体の預貯金が現時点ではほとんどなくなっていて、資金は事務局長の職員が管理していたとのことです。
警察は、金の使い道や動機などについて詳しく調べています。

いろんなご意見はあるかもですが、この人が会計を任された背景には、たぶん「不祥事は起こさないだろう」という仲間内の判断があったはず。さすがに過去に金銭不祥事を起こした人に、こんな役割は託されないでしょう。が、それでもこの人は、事情は不明ですが、よろしからぬ不祥事を起こしてしまったわけです。

彼(女)がどういう理由で横領をしたのかは現段階定かでありませんが、やはり何らかの形での依存症のようなものがあるのではないかと思います。ギャンブルか女(男)か、あるいは何らかの浪費癖か。そのあたりは今後報道されるかもですが、それ相応の社会常識があると思われていた人間が、ここまでしてしまったわけです。

それで、窃盗症と思われる人間の不祥事というのもひどいものです。元記事はすでに削除されているようですので、拙記事からの再引用で。

窃盗癖というものは、かくのごとく他人の期待や情けを裏切り、迷惑をかける(性犯罪、アルコール依存、ギャンブル依存その他もご同様)


2023.08.22 18:45
万引きで逮捕の小学校教頭「以前にも万引き」懲戒免職に 校長は市教委に報告せず 大阪・堺市

 書店で万引きをしたとして逮捕された堺市立小学校の教頭(43)が、「以前にも万引きをした」と話していることが分かりました。教頭は22日付で懲戒免職となりました。

 懲戒免職になったのは堺市立小学校の男性教頭で、7月28日、堺市南区の書店で参考書1冊を盗んだ疑いで現行犯逮捕されました。

 堺市によりますと、教育委員会の聞き取りに対し、教頭は7月中旬と今年4月にも書店や量販店で商品を万引きしたと話していたことがわかりました。

 一方、4月に教頭が万引きし、警察から事情聴取を受けた際、上司の校長が身元引受人になっていましたが、校長が教育委員会に報告していなかったこともわかりました。

 校長は「教頭が泣きながら『絶対にもう二度としません』と話したため、報告していなかった」と話しているということで、堺市は22日付で教頭を懲戒免職処分に、校長を戒告処分としました。

こんな話は紹介したらきりがないのでもうやめますが、ともかく依存症というのは水原氏だろうが、日本IBMの社長だろうが、校長に情けをかけてもらった堺市の教頭だろうが、なっちゃったら容易には克服できないということです。ともかく「これはまずい」と思ったら、やばくなる前に医者や自助グループほかに行くに限ります。あなただけのためじゃないよ、周りの人間のためでもあるんだよです。これも何回も引用している依存症についての金言をまたご紹介してこの記事を終えます。

これはなかなかの金言だと思う(というわけで、読者の皆さまにもご紹介)

依存症の分野では、それまで常識と考えられていたことが、次々に覆される。以下はパラドックスの例だ。

・手を放せ

・重症者の方が回復する

・やめようとすることをやめろ

・自分の意志を使うな

・病気になったことは恵み

・無力を認める

・嫌いな人は自分の鏡

・希望をもつのはいい。だが、期待するな


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