この件はやはり驚きです。この記事がまとまっていると思うので、全文引用を。
>
栃木2遺体事件で逮捕の若山耀人容疑者〝闇堕ち〟のナゼ キャリアに「空白の2年間」
2024年5月2日 06:00
栃木・那須町の河川敷で4月16日に焼けた夫婦の遺体が見つかった事件で、警視庁などに死体損壊容疑で逮捕された元俳優の若山耀人容疑者(きらと=20)の素性が明らかになってきた。2014年のNHK大河ドラマ「軍師官兵衛」などに出演したが、中学、高校の多感な時期に開店休業状態となる。20年2月にひっそりと芸能界を引退していた。また、事件を受け、NHKも対応に追われている。
一連の事件の影響は芸能界に波及した。事情を知る関係者の話。
「若山容疑者は岐阜の小学2年生の時、大手芸能事務所に入所します。3年生になってすぐに頭角を現し、注目を浴びたのは『軍師官兵衛』。当時、5年生でした」
同作では、俳優の岡田准一が演じた主人公・黒田官兵衛の幼少期役だった。
「撮影現場では岡田さんに厳しく指導されました。クランクアップでは感極まって号泣。この撮影を通して岡田さんを尊敬するようになります」(NHK関係者)
12年にドラマ「悪夢ちゃん」(日本テレビ系)、14年の映画「魔女の宅急便」(主演・小芝風花)、16年のNHK「精霊の守り人」(同・綾瀬はるか)、18年の映画「曇天に笑う」(同・福士蒼汰)など話題作でキャリアを積んだ。
ドラマ「悪夢ちゃん」で一緒になった芸能マネジャーは「子役なのに現場では周囲に『よし、みんな頑張ろう』と声を掛けるなど、ムードメーカー的な立場でした。常にハキハキと明るく、アイドル的な存在でした。それだけに今回の事件には大変驚いています」と語る。
そんな若山容疑者だが、思春期のころに空白の2年がある。
「18年の中学3年から20年頭の高校1年にかけて、活動をセーブ。燃え尽き症候群のような感じだったのか、俳優業以外にやりたいことが見つかったのかは不明。20年1月に都内で上演された舞台『黄昏』に出演したのが最後の仕事でした。この直後の2月、事務所を退所し、芸能界を引退。高校2年になる直前のことでした」(芸能プロ関係者)
複数の関係者によれば当時、素行に大きな問題はなかったという。引退から4年――残忍な事件で再び注目を浴びた。
各局は対応に追われており、代表作といえる「軍師官兵衛」のNHKは苦慮している。同作を有料のネット動画配信サービス「NHKオンデマンド」で現在も配信しているからだ。
NHKに1日、同作の配信の継続、中止を取材したところ、昨年夏から、出演者が逮捕されるなどしても原則、配信を停止しないことにしていると説明した上で「事件の推移や状況を踏まえて適切に判断してまいります」などと回答した。
過去には、16年の大河ドラマ「真田丸」に出演した元俳優が強制性交事件で19年に逮捕された。NHKは事件を受けてすぐ、同作のNHKオンデマンドでの配信を停止。NHKが昨年夏から出演者が逮捕される事件を起こしても原則、配信を停止しないとしたことを受け、「真田丸」は今年1月、配信が再開された。
それでも「軍師官兵衛」の取り扱いは厳しくなるとの見方がある。
「若山容疑者は今後、死体損壊容疑より重い容疑で再逮捕される可能性があります。最悪の場合、お蔵入りも浮上します」(テレビ局関係者)
NHKも、逮捕事件の事象の内容によっては、例外的に停止する場合もあるとしている。
事件の衝撃はとてつもなく大きい。
この件での若山耀人の関与が明らかになってから、やはり西川和孝の件が騒がれました。彼は、『子連れ狼』(萬屋錦之介版)で人気をえましたが、芸能活動終了後にいろいろあって強盗殺人・死体遺棄をしてしまい、無期懲役判決が確定しています(2000年)。このご時世ですから、2050年くらいにならないと仮釈放は望めないのではないか。1967年生まれですから、80を超えないと刑務所からは出られなとと思います。
いちおう事業をしていてそれに失敗したことが犯罪の理由であることは明らかである西川はまだしも、若山の場合、そこまで金欠だったのか、そうでなくてもどうしてそこまでやったのか、いまひとつわかりません。西川と若山はすでに芸能界から離れている人物ですが、芸能人の不祥事といってもたいていは、ドラッグか性犯罪か、交通事犯である場合がおおい。羽賀研二未公開株詐欺事件みたいなものもありますが、さすがに一般の芸能人はあまりに重大な犯罪をするわけではない。けた外れに重大な犯罪というと、菊容子殺害事件や克美しげるが犯した殺人事件などですかね。前者は、当時女優(現在は「俳優」ですかね)の菊容子が、当時交際していた俳優に殺害されたという事件であり、後者は克美しげるが情婦(愛人)を殺害した(1976年)ものであり、それぞれ懲役7年、10年の刑が確定しています。現在では、もう少し厳しい判決が出るかもです。菊さんの事件にいたっては、犯人は彼女とドラマ(好き! すき!! 魔女先生)で共演すらしています。
それで、成人してから何らかの犯罪をしたというのなら、人格が形成されてからの話ですのでご当人の問題ということに一義的にはなりますが、ただ子役出身者も場合人格形成期にいろいろ悪い影響をうけて人間性が劣悪になったと思われる件もありましからね。たとえば内山信二なんぞ相当よからぬことも伝わっています。Wikipediaから引用すれば、
>
当時の内山はさんま及び番組プロデューサーや一部のADを除いた周りの大人達を完全に見下しており、親に注意された際に「アンタたちより稼いでるんですけど!」と言い返したり、スタッフに対して「瞬間接着剤を靴に塗る」などの悪戯をしたり、マネージャーに対しても「ゲームソフト購入の為に並ばせる」「英語の授業を代わりに受けさせる」などといった行為をしていた。プライベートでも彼女が出来てデートする際は高級料理店に行ったりシャネルのバッグをプレゼントするなど子供とは思えない行動をしていた
といったところです。幸い内山は非行に走ったくらいで、それよりすごいことはしていない(少なくとも発覚はしていない)ですが、彼も強盗殺人とまではいわずとも、よろしくない方向へ動いた可能性も空想次元でありえないというものでもないでしょう。若山などはそこまでひどくはなかったかもしれませんが、西川などは、おそらく子役時代相当にご当人をスポイルさせる扱いを共演した俳優、スタッフおよび世間から受けていたのではないか。とくに彼が活躍した1970年代は、いまなどよりはるかに子どもが多く、子ども向けのドラマなどもたくさん製作されていましたから、子役の占める位置は、現在よりだいぶ高いものがありました。
で、子役に関しては、親ほかがしっかり子どもを指導しないとどうしようもありませんからね。前出の内山など、どうも父親がよろしくない人間だったらしい。杉田かおるなども、
>
遡って6歳の頃に両親が離婚しため母と妹の3人暮らしとなり、子供ながら一家の大黒柱となって生活を支え始めた。以降母子で引っ越しを繰り返しながら暮らしたが、母は杉田の稼いだ金を酒・タバコ・パチンコに使うようになった。また仕事で多忙だったため小学校・中学校とあまり通えず、同級生とはほとんど遊べなかったという。その後13歳にして個人事務所を設立し、アイドルとして売り出すもののわずか一年で事務所が解散。借金300万円を背負う。借金を返済するため新しい事務所に入って借金を立て替えてもらい、女優業を再開。
といった具合で、あまりよろしくない環境での成長過程でした。なお上のWikipediaからの引用は、注釈は削除しています。
さすがに殺人というのはかなり極端な例であり、そんなにしょっちゅうあることではありませんが、とくに若山がどういう仮定でこの事件を犯すにいたったかというのは、ぜひ詳細に報道してもらいたいですね。私も非常に興味があります。海外に目を向けると、つい先日亡くなったO・J・シンプソンは、O・J・シンプソン事件では無罪評決をえましたが、民事では殺人が認められ、その後別事件で逮捕、服役までしたくらいです。さすがに無罪になった身分でそこまでしなくてもいいだろうと思いましたしいまもそう考えていますが、たぶん私たちと根本的に違う人間なのでしょう。あ、すみません、市川猿之助の不祥事(自殺ほう助)を忘れてはいけませんね。こちらの記事に
>
芸能人による主な生死に関わる事件関与 64年に元俳優(29)が5歳の幼児を誘拐。殺害して遺族に身代金を要求したが受け取り現場で逮捕され、未成年者誘拐罪と殺人罪で起訴されて死刑判決が下された。75年には元俳優(23)が、交際中だった元女優の浮気を疑って絞殺。自殺未遂を起こして逮捕され、殺人罪で起訴されて懲役7年の判決が下った。76年には元歌手(38)が、結婚を迫られた女性から妻に関係をばらすと言われて絞殺。殺人罪で起訴されて、懲役10年の判決。また09年には元俳優(31)が、女性と合成麻薬MDMAを服用。容体が急変した女性を放置し、救急車も呼ばずに死に至らしたため、保護責任者遺棄致死罪と麻薬取締法違反で逮捕され、懲役2年6カ月の判決を受けた。
とあります。75年と76年の事件は、私が上でご紹介したものです。
芸能人も人の子ですから、もちろん犯罪をする人はいますが、あまりに凶悪な事件は、芸能界をやめた、離れた人であることも多いようです。人間なんらかの所属をしていれば、やはり無茶はしにくいものでしょう。この件は、今後も注意していきたいと思います。