つい先日次のような記事を書きました。
田中祐美と秦澄美鈴をご紹介(あとついでに久保凛も)久保凛はパリ五輪の代表ではありませんが(したがってこの記事では、美女探求(2024パリ五輪の美女たち)でなく美女探求で)、昨日「すごい」という記録を出してくれました。
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16歳久保凛の衝撃の日本記録、世界では? U18世界歴代8位の快記録 今季U18世界2位、U20でも4位にランクイン
「陸上・長距離強化記録会」(15日、橿原公苑陸上競技場)
女子中学・高校・一般800メートルで高校2年の久保凛(16)=東大阪大敬愛高=が1分59秒93の日本新記録をマークした。タイムレース3組で、2着に5秒以上の大差をつけてゴールした。
従来の日本記録は2005年に杉森美保(京セラ)がマークした2分00秒45で、19年ぶりに更新した。日本女子初の2分切りを果たした。
衝撃の日本新となったこの記録は、世界では今季U18で2位、同U20は4位(U18、U20とも1位の記録は1分57秒86)。世界歴代でもU18では8位(1位は1分57秒18)の記録となった。シニアを合わせると今季世界62位相当となっている。ちなみに今季世界1位はホジキンソン(英国)の1分55秒78、世界記録はクラトフビロバ(チェコ)が1983年に出した1分53秒28。
久保はサッカー日本代表MF久保建英(レアル・ソシエダード)のいとこ。6月30日に開催された日本選手権の同種目で、初出場ながら2分3秒13の自己ベストをマーク。田中希実や卜部蘭ら実力者を抑えて初優勝を果たしたばかりだった。
◇久保 凛(くぼ・りん)2008年1月20日、和歌山県串本町出身。小学5、6年のときに県内の大会で記録を出したことをきっかけに、中学1年で本格的に陸上を始めた。父・健次郎さんの兄の子供が久保建英。小学1年から6年までサッカーをし、ポジションは右サイドハーフ。6年時に串本ジュニアFCとして近畿大会出場。陸上では昨年の全国高校総体を高校1年で初優勝した。167センチ。
競技場は水たまりが出るなどコンディションは悪かったのですが、それでも2分を切るすごい記録であり、これはまさに驚異ですね。前日本記録保持者である杉森美穂(現・佐藤)は、1978年生まれで2004年に日本記録(2分00秒46)を出しアテネ五輪に出場、翌05年に0秒01縮める2分00秒45を出して、これが19年日本記録だったわけです。アテネの出場は、Wikipediaによれば、
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日本の女子800mでは40年ぶりのオリンピック出場となった。
であり、杉森はすごいアスリートなわけです。その日本記録を、高校二年生が破ってしまいました。パリ五輪での女子800mの参加標準記録は1分59秒30であり、まだ出場するだけの実績はないわけですが、彼女は2008年1月生まれのまだ16歳なわけで、まさに発展途上中ですから、これは今後どれだけ成長するのか本当に楽しみです。つい2週間前の日本選手権より3秒20も記録を短縮しているわけであり、どれだけすごいのか。また今回の大会は、有力選手が出場するものでもありませんから、正直彼女に敵はいない。が、競る相手がいなくてもこの成績なのだから、そのすごさたるやちょっとやそっとのものではありません。
というわけでまた彼女の写真をご紹介。ごってり紹介しちゃいます。
上が、競技会の写真です。マイナーな大会だったために、写真すらあまりありません。動画も、私が見つけたのがこちら。
陸上女子800Mで高2の久保凛が日本新記録樹立 1分59秒93 従来の記録を19年ぶりに更新 日本女子初の1分台
下の写真は、X(旧ツイッター)より。
ラストは彼女は映っていませんが、記録を出した直後の写真ですね。係員も拍手をしています。この日の観客の方々は運がいい。
一説によると彼女は、気合の入った大会の際はハチマキを締めるそうですが、どうもこの日はしていませんね。たまたま? それとも、そこまでする気は最初はなかった? ご覧になればお分かりのように、記録を出すにはきわめてよろしくない条件なわけで、これで気象コンディションや競る選手などが存在したら、もっとすごい記録が出た可能性もあります。正直現在の彼女は、他の選手と比較してもこと800mに関しては、「手合い違い」という感がありますね。「無双」といっても過言でない。これからの彼女に要注目かつ期待です。今シーズン再度の日本記録を出すことも可能では?