bogus-simotukareさんのブログで、産経新聞の次の記事を知りました。
> 【ビジネス解読】トイレは故障、郵便受けでチェックイン、韓国あまりに酷い“ホテル”事情 中国人観光客でさえ「二度と来ない」(魚拓)
朝鮮日報は、5月11日の日本語版サイトで、中国人観光客が韓国の宿泊施設に「がっかり」したという記事を掲載した。
それによると、今年2月に中国の旧正月「春節」を利用して妻とソウルを訪れた中国人男性は、市内中心部のレジデンスに宿泊した。早速、トイレの便器が故障していたが、誰も修理に来なかったため、階下の商業部エリア内のトイレまで駆け込むはめになった。
中国人が泊まった部屋は、個人がウエブサイトを介して自宅を貸し出した、いわゆる「無許可ゲストハウス」だったという。別の“宿泊施設”では、フロントのようなものがなく、部屋の鍵の受け取りは郵便受けになっている実態もあるという。
つまりこれ「無許可ゲストハウス」の話であって、いわば触法(?)宿とでもいうべきものであり、韓国の宿一般がそうだっていう話ではありません。この記事自体は、朝鮮日報に載った記事とのことですから、産経新聞お得意の、事実かどうかすら怪しい記事ではありませんが、読者を誤解させる危険はあります。それがこの記事のねらいですけど(笑)。
で、私個人の意見を書きますと、韓国の宿で、そんなに不快な経験をしたっていうことはあまり記憶にないですね。私は、ソウルはもちろんいろいろな地方都市、最高級ホテルから、一般の高級ホテル、中級ホテル、安ホテル、モーテル、韓式旅館、外国人向けゲストハウス、チムジルパンの就寝スペースにいたるまで、さまざまな種類の宿を泊まりましたが、私が「おいおい」と思ったのは、木浦の安宿で、そこは水回りに不備がありました。また、深夜に楽しいことをしているカップルが大声をあげていたので「いいかげんにしろ」とは思いましたが、でもそれは宿泊施設の責任ではないしね(笑)。
でまあ、上にあげた程度の話は、安めの宿を泊まり歩いていれば、そういうことはありますよね。なければないに越したことはありませんが、世の中完ぺきではないから、そういうこともあります。引用した記事では、
>容易でない違法施設の取り締まり
韓国の観光業界には宿泊施設の改善を図るべきだとの声は少なくない。朝鮮日報によると、ソウル観光警察隊も無許可で営業している宿泊施設の取り締まりを実施している。しかし、取り締まりは容易ではないのだという。
朝鮮日報によると、韓国観光ホテル業協会のソン・ヨンソン事務局長は「旅行の基本となる宿泊に満足できなければ、観光客は再訪問しなくなるだけでなく、韓国に悪いイメージを持つことになる。関係機関は違法な宿泊施設や狭すぎる客室に対し、適切な措置を取るべきだ」と指摘している。
日本の平成26年度の貿易収支は、中国人観光客らが国内で落とした外貨が黒字を押し上げた。観光はいまや貴重な主力産業であり、外貨獲得の重要の手段といえる。韓国は経済が失速気味で、中国観光客の力を頼りたいところだ。しかし、旅先でゆっくりくつろぎたい空間がこんなことであれば、楽しい旅行気分は台無しになる。中国人に限らず、多くの日本人だってたまったものではない。
とありまして、書いてある内容自体には賛同しますが、もちろん無許可ゲストハウスの存在はいろいろ問題がありますし、また韓国の安宿は、私の知る限り宿帳のたぐいの管理が日本ほどうるさくないなど(私は、韓国の安宿で宿帳を書いたことがありません。だから、火事とかで焼け死んだら、特に外国人はパスポートが焼けたら身元が判明するのは時間がかかりそうです)改善すべき点もありますが、しかしたいていの日本人旅行者は、それなりにちゃんとした宿に泊まっているんじゃないんですかね。無許可の宿に泊まる人は、それなりに韓国に慣れている人で、逆にそういう人は、そんなに宿自体にはうるさいことを言わないんじゃないんですかね。いや、もちろん例外はいるでしょうけど。
それで、同じ記事を紹介したと思われる記事に、このようなものがありました。
「韓国に二度と来なくなるだけでは済まない」と危機感、韓国観光業の問題点とは?―韓国紙(魚拓)
>2015年5月11日、韓国・朝鮮日報は、韓国の無許可で営業するホテルに対する印象の悪さが中国人観光客のリピート率低下を招いていると伝えた。12日付で環球時報が伝えた。
実は、陳さんが予約していたのは許可を受けたホテルではなく、ネット上で自分が所有している住宅などをホテルとして貸し出す「無許可ホテル」だった。陳さんに部屋を貸した人物は「春節の間は私も実家に帰っていて、しっかりと管理ができなかった。申し訳ありません」と謝罪した。陳さんは納得したものの、やはり「不快だった」との評価を下した。
産経新聞の記事も、無許可の宿であることは(さすがに)書いてありますが、こちらのほうがそれをきっちりと書いているようですね。いずれにせよ、ふつうの宿だったら、旅行者もそんなに不快な目にはあわないと思います。あうこともあるでしょうが、そんなにしょっちゅうではないでしょう。
今回も、bogus-simotukareさんの記事からヒントをいただきました。感謝の言葉を申し上げます。