選挙のたびに、そんなことがいわれているような気もしますが、こんな意見を読みました。
>争点
荒木和博
記者会見のお知らせをしたから、ということではないのですが、参議院選挙真っ盛りの中でも、拉致問題についての報道はほとんどと言って良い程ありませんし、そもそも争点になっていなません。まあ、どの候補者でも「拉致問題について当選したらどうしますか」と聞けば「一所懸命やります」と言うでしょうから争点にはなり得ない、だから仕方ないとも言えるのかも知れません。
安倍晋三が首相になってもこのざまか、っていうところでしょうか。でも、前に安倍が首相だった際の07年の参議院選挙も、べつに拉致問題なんか争点じゃありませんでしたよね。
そもそも、拉致問題で日本政府ができることなんてけっきょく北朝鮮側との「交渉」しかありませんからね。巣食う会とかが大好きな、北朝鮮混乱時に際しての(そもそもそのような混乱が起きないように国際社会は気を配らなければならないはずですが、連中とかはむしろ「政治的混乱を引き起こしたいくらいの考えでいるようで、それもひどい話です)武力による拉致被害者救出なんて不可能だし(拉致被害者の所在地を特定することは不可能だし、ましてや救出なんて空想次元で無理です)あくまで交渉によって日本に帰っていただくことしかできない。そうなれば、自民党だろうが民主党だろうが共産党だろうが、どこの政党が政権につこうとも、できることなど違いはありません。つまりは、拉致問題で何かをするから我が党(候補者)に票をなんて訴えられない。
いい例が、2004年の参議院選挙で東京都選挙区から自民党の公認をもらえずに無所属で出馬した増元照明氏でしょう。氏が自民党から公認を受けるにいたらなかった理由はさまざまですが、けっきょく落選してしまい、その後も出馬にいたっていないのは、やはり拉致問題が売りで政治家になるのは難しいと認めざるをえないからじゃないんですかね。いいだせばたくさんの理由はあるにしても。
でですよ、最近は、巣食う会系の活動もますますひどい状況になっています。この間紹介した「反物事案」もひどいにもほどがあると思いますが、たとえばこちらの活動はどうでしょうか。荒木和博の活動です。
>【調査会NEWS1371】(25.7.7)
現在現地調査の途中です。昨日は午前中函館で森洋子さんの失踪関連地点の確認を行いました。本件ではこれまで関係者の証言の中で事実関係の食い違いが若干あったのですが、今回皆で情報の突き合わせを行ったところ、失踪当日の行動が大体明らかになり、全体の流れにはほとんど矛盾がないことが分かりました。
詳しくは後日、調査結果の報告で流しますが、状況が鮮明になるにつれて、私は事件から3年前(昭和35年)の秋田における木村かほるさん失踪と似たものを感じています。
その後札幌に向かいましたが、札幌では昭和50年(1975)に失踪した山田妙子さんのご家族からお話しをお聞きしました。私も久しぶりにお会いしましたが、曽田常務理事の作成した地図と突き合わせながらお話しをお聞きする中でかなり情報の整理が進みました。
私と杉野常務理事はこの途中中座して、白石区で昭和43年(1968)に起きた拉致未遂の可能性のある事件の現場に行きました。本件は当時高校3年生だった女性が夜不審な車に追いかけられた事件で、当事者の方も現場に来て下さり、色々お話しをお伺いしました。時期的には斉藤裕さんや国井えり子さんなど、道内はじめ各地で高校生が失踪しているときです。
今日は救う会北海道のご協力もいただき、昭和56年(1981)に失踪した長尾直子さんの失踪関連地点に行きご家族にもお話しをお聞きします。昨日夕刻には北海道放送が圭運丸事件(昭和42年)について報道し、事件当時圭運丸が不審な船2隻に取り囲まれていたというニュースを流しました。この事件については明日8日月曜、9時に小樽の第1管区海上保安本部にご家族と私で要請の予定であり、15時から行われる報告会ではこれらについてもお話しする予定です。
まだ日程の半分しか終わっていませんが、あらためて現場に行くことの重要さと、「いったいこの国はどうなっていたんだ」という思いを痛感しています。個別の犯罪はともかく、敵意を持った国家による主権侵害に対して半世紀以上、この国は余りにも無策、まさに法治国家ならぬ「放置国家」だったのではないかという思いは現地調査の度につのります。
こんなものが北朝鮮工作員による拉致目的の活動である可能性なんて万に一つどころの話ですらないと思いますが、仮にこれが億に一つの可能性で北朝鮮工作員の行動だとして、そんなことをいまさら調べようもないでしょう。日本政府や警察どころか、支援者だって(まともな人間なら)相手にもしてくれはしません。どこまで非常識なんだか。公安警察とかが公金を使って調査するならまだしも(これだってほとんど何をやっても無駄でしょうが)、民間人がそんなことしたって趣味以上のものにならないでしょう。まともな人間ならこんなことをする気もしないでしょうが、この人たちはそういうつもりでもないようです。
で、こんな愚にもつかないことをやっていて、選挙の争点にならないなんて文句を言っても仕方ないでしょう。それでですよ、過日、家族会とか巣食う会が支持している(らしい)石原慎太郎の問題発言がありました。
>維新・石原氏「横田めぐみさん、きっとお妾さんに」
日本維新の会の石原慎太郎共同代表は12日夕、北朝鮮による拉致被害者の横田めぐみさんについて「非常に日本的な美人だから、強引に結婚させられて子どもまで産まされた。誰か偉い人のお妾(めかけ)さんになっているに違いない」と述べた。横浜市内の街頭演説で語った。
さすがにこの発言に対しては、横田滋さんが抗議のコメントを発していますが(ここで疑問を一つ。横田の奥さんは、単にコメントを発していないだけなんですかね、それとも発言者が石原だから抗議をすることを控えているんですかね?)、家族会とか巣食う会は、組織として抗議をしているんですかね。私が巣食う会のHPを見た限りでは、そのようなものを見つけられないんですけど。考えにくい仮定ですが、共産党の人がこんな発言したら、この人たちは烈火のごとく怒ったんじゃないんですかね。
なぜ、家族会も巣食う会も抗議をしないのでしょうか。石原が「反北朝鮮」その他で利用価値があるからでしょうか。少なくとも現段階の石原には、そんな価値すらあるか疑問ですが、安倍晋三に対してと同様、石原に対しても徹底的に甘くあり続けるんでしょうね。どうしようもない人たちです。
以上の記事は、bogus-simotukareさんのさまざまな記事を参考にさせていただきました。感謝を申し上げます。