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Channel: ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)
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「ヤクザと憲法」を見て思いだしたこと

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過日「ヤクザと憲法」という映画を見ました。東海テレビが制作するなかなか気合の入ったドキュメンタリー映画です。

かの安田好弘弁護士が法律監修をつとめています。同じ製作陣で、かつてドキュメンタリー映画が制作されています。「死刑弁護人」です。登場する人物も、東組の最高幹部氏とか、山口組の顧問弁護士として知られた山之内幸夫弁護士(映画でも触れられますが、最高裁で器物損壊教唆の有罪が昨年11月に確定、執行猶予付きの懲役判決が確定しましたので、弁護士資格を喪失しました)とか、好き物には有名な方々も登場します。最高幹部氏は、以前NHKの番組にも登場していたな。この組は、積極的とまではいわずとも、マスコミの取材を受け入れているみたいですね。映画の予告編は下を。

『ヤクザと憲法』劇場予告編

この映画自体はいろいろ私のような人間には興味深いところがありましたが、私が今日記事にしたいのは、映画の感想でなく、この映画を見ていて思いだした、かつての経験です。

この映画では、暴力団の事務所にカメラが入っていますが、何を隠そうじゃないですが、私も暴力団の事務所に行ったことがあるからです。さすがに単独ではありませんが。

どういう理由で事務所に行ったのかは、書けません。書くと私の職業や個人情報がばれる可能性があるので、それは内緒ということでご了解ください。

ともかく〇×年の△月□日、とあるトラブルが起きたので(って、別に私が起こしたのではないのですが)、私は某組の事務所へ数人の同僚と行きました。一応断っておきますと、その組はかなりの上部団体で、けっこう怖いところです。

で、先方(坊主頭で、さすがに鋭い目つきをしている方でした)がお茶を出してくれました。私は恐る恐る飲みました。

実はそれ以前に、某某組の組長宅に行ったことはあるのですが、暴力団の事務所というのは人生生まれて初めて(で、現時点では最後)なので、これはなかなか緊張もするというものです。

それで、私がその組の応接間のソファーに座っていて、「おいおい」と思ったのが、そこにでっかくはられている言葉でした。曰く

「報復」

で、それを見た私、思わず

「ねえ! なにを報復するんですか!?」

 とは質問しませんでしたが、しかし何を報復するのかは、今でも興味があります。

さらに興味深かったのは、机のテーブルに雑誌が数冊あり、それがコンビニなんかに置いてあるいわゆる実話系の週刊誌でした。

「ふーん、本物の方々も、こういうのを読むんだ」

やはり本物の人たちも、そういうたぐいのものが好きだから、この業界に入ったんですかね。実際のところは知りませんが。嫌いじゃ入らないよね、きっと。

適当にふるまって、その事務所を退散しましたが、いずれにせよあれは、我が人生でも貴重な体験だったのかもしれませんね。

といいつつ、私も背が高くて体格がいいせいか、以前はよく「警察の人?」とか暴力団と思ったとか、ずいぶんなことを言われました。一応断っておくと、私は警官でも暴力団員でもありません。これくらいの個人情報は、明らかにしちゃいます。

というわけで、映画自体は面白いですから、ぜひどうぞ。


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