清原和博に、執行猶予付きの有罪判決が下りました。
毎日新聞 5月31日(火)13時35分配信
<清原被告>懲役2年6月、執行猶予4年 東京地裁
清原被告の判決公判の傍聴券を求めて、列を作る人たち=東京都千代田区の日比谷公園で2016年5月28日午前10時57分、中村藍撮影
◇吉戒純一裁判官 保護観察は付けず、自力更生求める
覚せい剤取締法違反(使用など)に問われた元プロ野球選手、清原和博被告(48)に対し、東京地裁は31日、懲役2年6月、執行猶予4年(求刑・懲役2年6月)の判決を言い渡した。吉戒純一裁判官は「使用歴や使用量を考えると依存性は深刻。刑事責任は軽いものではない」とした上で、「事件が大きく報道され、厳しい社会的制裁を受けた」と執行猶予の理由を述べた。被告本人が求めた保護観察は付けず、自力更生を求めた。
清原被告は5月17日の初公判と同じ紺色のスーツ姿で入廷。右手にハンカチを握りしめて証言台の前に進んだ。手を前に組んだまま直立し、時折小さくうなずきながら判決理由の朗読に耳を傾けた。
判決言い渡し後、吉戒裁判官は「今後、公私両面で厳しい現実が待っているが、決してあなたは一人ではない。お父さんや嘆願書に署名してくれた多くの方々、全国の根強いファンが更生を望んでいる」と説諭し、最後に「息子さんたちのためにも一日も早く立ち直り、人の役に立つ存在になることを期待しています」と述べた。清原被告は深く一礼した後、傍聴席に向き直り「このたびは申し訳ありませんでした」と再び頭を下げた。
判決は、清原被告が2008年の引退後に覚醒剤に手を染め、医療機関を受診したこともあったが、乱用を続けていたと認定。被告が初公判で「目標を失い、社会生活のストレスなどで孤独を感じた際に薬を使った」と述べたことに対しては、「覚醒剤が社会全体に害悪をもたらすことは広く知られた事実で、動機を酌むことはできない」と批判した。
その上で「事実を素直に認め二度と手を出さないと誓っている。父親らが治療に必要な環境を整えるなど支援する意向を示している」として執行猶予を付けた。
31日は一般傍聴用に21席が用意され、1713人が傍聴を希望。抽選倍率は約82倍だった。
判決によると、清原被告は昨年9月1日ごろ、群馬県太田市のホテルで小林和之被告(45)=同法違反で公判中=から覚醒剤約1.2グラムを8万円で譲り受けたほか、今年2月1日ごろ東京都港区のホテルで覚醒剤を使い、同2日に自宅で所持していた。【近松仁太郎、島田信幸】
検察、被告人双方控訴はしないでしょうから、一応この事件は、これで決着がつくものと思われます。初犯だし、執行猶予も判例通りですが、ただ4年の執行猶予というのは長めという指摘もあります。つまり、それなりに依存状態が重いという判断があるのでしょう。
さて、これも万人が指摘しているように、清原が今後注意しなければいけないのは再犯です。覚せい剤関係は、再犯率が高い。記事を。
>覚醒剤事犯 年齢が高くなると再犯率も高く…40代72・2% 50代83・1%
スポニチアネックス 6月1日(水)8時13分配信
覚醒剤事犯 年齢が高くなると再犯率も高く…40代72・2% 50代83・1%
判決公判を終え、東京地裁を出る清原被告を乗せた白いワンボックスカー
◇清原和博被告判決公判(2016年5月31日 東京地裁)
覚醒剤事犯は再犯率が高いことで知られ、48歳の清原被告にとっては注意すべきデータがある。
警察庁によると、2015年(平27)の再犯者は7147人で、このうち40代の再犯率は72・2%、50歳以上は83・1%にも上った。年齢が高くなるほど、再犯率も高くなる傾向にあるようだ。
清原は現在金欠だそうですが、しかし覚せい剤を買うくらいの金は、どこかから提供されるでしょう。それで警察も厚生労働省の麻薬取締官(マトリ)も、清原は最重要人物としてマークします。油断も隙も、あったものじゃありません。
果たして彼は、少なくとも執行猶予期間が終わるまで逮捕という事態にならないで済むでしょうか。それは、彼自身がどうにかするしかありませんが、しかし彼には、いかにも彼を食い物にしそうな連中が近づきそうです。厚生施設に入るなり入院なりをして、しばらくはじっとしている必要がありそうです。
そう考えると、たとえば施設を出ても、彼はどうやって生計を得るかですね。いまさら地道な仕事をするということもどうだかですが、しかしスポーツ界や芸能界で生きて行くのも、彼のような人間にはあんまりいい影響はなさそうです。そう考えるとどうすればいいでしょうか。
どこかで読んだ記事に、なるほど、と思わせるものがありました。蟹工船とかに乗ればいいのです。
外洋に出て、日々蟹をとり、船の中の加工場で作業をします。そうすれば厳しい先輩にしごかれるし、覚せい剤とももちろん無縁になります。糖尿病の薬を持って数か月蟹工船で働けば、肉体的にも精神的にもじゅうぶん更生できるんじゃないんですかね。それで港に帰ってきたらメディカルチェックを受けて、医者のOKをもらえば、また蟹工船にのって作業をすればいいのです。執行猶予が切れるまで仕事をしていれば、少しはお金もたまります。そうなれば、前みたいな馬鹿な金の使い方もしなくなるだろうし、いろいろな意味で清原も脱皮するんじゃないんですかね。彼の更生のためには、なかなかいいアイディアじゃないでしょうか。
ま、現実性はないですけどね。でも、再犯して今度は刑務所、となったら、こういう話を笑ってばかりもいられないでしょう。