こちらの記事のせいでもありませんが(いちおう断っておくと、これは4月1日記事で、でたらめな記事です。念のため)、4月はお遊び系の記事が多かったので、5月はすこし社会系の記事を増やそうかなと思っています。ただ、これは書けるかどうかはわかりませんし、時事問題ではない記事も多いかもしれませんので、そのあたりはご了解を。
昨年、女性と娘を殺した元少年の死刑が確定した際にその元少年の実名が多くのマスコミで公表されました(私はむろん前から彼の名前は知っていましたが)。その際、マスコミが氏名公表の理由として大要「死刑が確定したことで更生の機会が失われた」という見解をだしたことに少々違和感を感じました。もっともこれは、この元少年ではじめてうちだされた見解というわけではありません。そのまた以前に、名古屋その他で数人の殺人を犯した少年3人組に死刑が確定した際も、そんなような見解をマスコミは示していました。
私はかつて「「反省はしろ、しかしお前は死刑だ」では、被告人だってあんまり反省はしそうにない」という記事を書いたことがあります。死刑が確実視されている被告人に、検察が(たぶんに世間の眼を意識してのものでしょうが)法廷で反省を迫るというのは、ほとんど意味がないんじゃないか、逆に反省したら多少なりとも減刑の余地がある事件なのか(私が引き合いに出したのは、秋葉原の通り魔事件です)、と論じたものです。が、むろん死刑が確定したから反省しなくていい、とは私は思いません。この元少年が最終的に死刑を執行されるかどうかは正直不明ですが、やはりどのような形にしてもお亡くなりになる直前まで反省はしていただきたい、それもやはり一種の更生ではないでしょうか。「更生」とは社会に出なければ意味がない、というものでもないでしょう。死刑囚には、宗教的教誨が(希望によって)なされます。これは、死刑囚が精神的に落ち着いて執行されるために行われるものですが、そこに「更生」の趣旨が全くないわけでもないでしょう。もう手遅れかもしれませんが、反省しないよりは、更生されないよりは、反省したほうがいいし、更生したほうがいい。私はまったく宗教心のない人間ですが、しかし何かで聞いた話によると、神というのはこちらから1歩近づけば神も2歩歩んでくれるそうです。微々たる歩み、遅々たる進歩かもしれませんが、とりあえずは「更生」の努力はしたほうがいいんじゃないんですかね。それくらいの面倒は、政府もみてあげてもいいんじゃないかな。
マスコミや世間の常識では、死刑囚に更生などいらん、ということなのでしょうが、(しかし、例えばこの元少年が仮に「おれみたいな元少年が人を2人くらい殺したていどで死刑になるなんて理不尽にもほどがある」とかほざいたら、世間は最高レベルに激高するんじゃないんですかね? すみません、これはあくまで仮定の話です)死刑囚が更生しないよりは、するほうがましだくらいの認識ではいるんじゃないんでしょうか。
冤罪は論外として、死刑囚になるような人間は、その多くはどうしようもない人間のクズなのでしょうが、だからといってマスコミが公然と「更生の機会が失われた」という趣旨のことを宣言するのは、いくらなんでも救いがないと思います。
さてさて、次は上の記事と関係ない話。
>北区職員ら釈放=学校工事汚職で処分保留―東京地検
時事通信 4月30日(火)20時34分配信
東京都北区発注の中学校新築工事に絡み、賄賂を受け取ったとして、収賄容疑で逮捕された同区の男性職員(60)と、贈賄容疑で逮捕された都内の建設会社専務(61)について、東京地検特捜部は30日、処分保留で釈放した。特捜部は「現時点で起訴するだけの証拠がなかった」としている。今後も任意で捜査を継続する。
男性は、2011年9月、中学校新築工事の入札予定価格を漏らした謝礼と知りながら、専務から現金500万円を受け取ったとして、警視庁に4月9日に逮捕された。
24日に東京地裁で行われた勾留理由開示で、男性は容疑を全面的に否認していた。
こちらは逮捕された時の記事です。
>中学校新築工事の入札価格漏らした東京都北区職員を逮捕
配信元:
2013/04/09 21:29更新
このニュース記事のカテゴリは事件ですです。
この記事に関連するフォト・情報記事本文 東京都北区の区立中学校新築工事に絡み、便宜を図る見返りに業者から現金500万円を受け取ったとして、警視庁捜査 2課は9日、収賄容疑で同区職員、多田忠久容疑者(59)=同区豊島=を逮捕。贈賄容疑で建設会社「新英興業」(同区)の専務、大畑勇夫容疑者(61)=豊島区南池袋=をそれぞれ逮捕した。
捜査2課によると、多田容疑者は20年4月〜昨年3月、北区営繕課の技術管理担当として、同区が発注する工事の技術指導などをしていた。
逮捕容疑は、23年9月、同区が発注した区立中学校の新築工事で、非公表となっている入札予定価格を教えるなどの便宜を図った見返りに、大畑容疑者から現金500万円をわいろとして受け取ったとしている。
工事の入札は同5月に行われ、新英興業を中心とする共同企業体(JV)が、予定価格の97%に当たる約26億8千万円で落札していた。捜査2課は、区役所など関係先を家宅捜索して実態解明を進める方針。
こちらも。
>「会社に箔つけたかった」贈賄業者供述 東京・北区の中学校工事汚職
配信元:
2013/04/11 00:15更新
このニュース記事のカテゴリは事件ですです。
この記事に関連するフォト・情報記事本文 東京都北区の区立中学校新築工事に絡む汚職事件で、500万円のわいろを受け取ったとして逮捕された同区職員、多田忠久容疑者(59)が「自分からわいろを要求し、遊興費に充てた」などと供述していることが10日、捜査関係者への取材で分かった。
贈賄容疑で逮捕された建設会社「新英興業」(同区)専務、大畑勇夫容疑者(61)は、「大きな公共事業を受注して会社に箔をつけたかった」などと供述。警視庁捜査2課は同日、癒着の実体解明を進めるため、北区役所などを家宅捜索した。
捜査2課によると、同社は平成20年以降、4年連続で同区の公共工事を受注。大部分の受注額は数千万円規模だったが、22年ごろに知人から多田容疑者を紹介されると、翌23年に中学校の新築工事を約26億8千万円で落札していた。
多田容疑者は同年9月、この工事の入札予定価格を教えた見返りに、同区内の事務所で大畑容疑者から現金500万円を受け取った疑いが持たれている。
現段階では
>今後も任意で捜査を継続する。
とありますからまだ何とも言えませんが、でもこれも警察の取り調べに強引なところがあったんですかね? 今後の経緯を見守りたいと思います。
追記:コメント欄でpipisanさんからご指摘のように、「更正」を「更生」に訂正しました。pipisanさんありがとうございます。
昨年、女性と娘を殺した元少年の死刑が確定した際にその元少年の実名が多くのマスコミで公表されました(私はむろん前から彼の名前は知っていましたが)。その際、マスコミが氏名公表の理由として大要「死刑が確定したことで更生の機会が失われた」という見解をだしたことに少々違和感を感じました。もっともこれは、この元少年ではじめてうちだされた見解というわけではありません。そのまた以前に、名古屋その他で数人の殺人を犯した少年3人組に死刑が確定した際も、そんなような見解をマスコミは示していました。
私はかつて「「反省はしろ、しかしお前は死刑だ」では、被告人だってあんまり反省はしそうにない」という記事を書いたことがあります。死刑が確実視されている被告人に、検察が(たぶんに世間の眼を意識してのものでしょうが)法廷で反省を迫るというのは、ほとんど意味がないんじゃないか、逆に反省したら多少なりとも減刑の余地がある事件なのか(私が引き合いに出したのは、秋葉原の通り魔事件です)、と論じたものです。が、むろん死刑が確定したから反省しなくていい、とは私は思いません。この元少年が最終的に死刑を執行されるかどうかは正直不明ですが、やはりどのような形にしてもお亡くなりになる直前まで反省はしていただきたい、それもやはり一種の更生ではないでしょうか。「更生」とは社会に出なければ意味がない、というものでもないでしょう。死刑囚には、宗教的教誨が(希望によって)なされます。これは、死刑囚が精神的に落ち着いて執行されるために行われるものですが、そこに「更生」の趣旨が全くないわけでもないでしょう。もう手遅れかもしれませんが、反省しないよりは、更生されないよりは、反省したほうがいいし、更生したほうがいい。私はまったく宗教心のない人間ですが、しかし何かで聞いた話によると、神というのはこちらから1歩近づけば神も2歩歩んでくれるそうです。微々たる歩み、遅々たる進歩かもしれませんが、とりあえずは「更生」の努力はしたほうがいいんじゃないんですかね。それくらいの面倒は、政府もみてあげてもいいんじゃないかな。
マスコミや世間の常識では、死刑囚に更生などいらん、ということなのでしょうが、(しかし、例えばこの元少年が仮に「おれみたいな元少年が人を2人くらい殺したていどで死刑になるなんて理不尽にもほどがある」とかほざいたら、世間は最高レベルに激高するんじゃないんですかね? すみません、これはあくまで仮定の話です)死刑囚が更生しないよりは、するほうがましだくらいの認識ではいるんじゃないんでしょうか。
冤罪は論外として、死刑囚になるような人間は、その多くはどうしようもない人間のクズなのでしょうが、だからといってマスコミが公然と「更生の機会が失われた」という趣旨のことを宣言するのは、いくらなんでも救いがないと思います。
さてさて、次は上の記事と関係ない話。
>北区職員ら釈放=学校工事汚職で処分保留―東京地検
時事通信 4月30日(火)20時34分配信
東京都北区発注の中学校新築工事に絡み、賄賂を受け取ったとして、収賄容疑で逮捕された同区の男性職員(60)と、贈賄容疑で逮捕された都内の建設会社専務(61)について、東京地検特捜部は30日、処分保留で釈放した。特捜部は「現時点で起訴するだけの証拠がなかった」としている。今後も任意で捜査を継続する。
男性は、2011年9月、中学校新築工事の入札予定価格を漏らした謝礼と知りながら、専務から現金500万円を受け取ったとして、警視庁に4月9日に逮捕された。
24日に東京地裁で行われた勾留理由開示で、男性は容疑を全面的に否認していた。
こちらは逮捕された時の記事です。
>中学校新築工事の入札価格漏らした東京都北区職員を逮捕
配信元:
2013/04/09 21:29更新
このニュース記事のカテゴリは事件ですです。
この記事に関連するフォト・情報記事本文 東京都北区の区立中学校新築工事に絡み、便宜を図る見返りに業者から現金500万円を受け取ったとして、警視庁捜査 2課は9日、収賄容疑で同区職員、多田忠久容疑者(59)=同区豊島=を逮捕。贈賄容疑で建設会社「新英興業」(同区)の専務、大畑勇夫容疑者(61)=豊島区南池袋=をそれぞれ逮捕した。
捜査2課によると、多田容疑者は20年4月〜昨年3月、北区営繕課の技術管理担当として、同区が発注する工事の技術指導などをしていた。
逮捕容疑は、23年9月、同区が発注した区立中学校の新築工事で、非公表となっている入札予定価格を教えるなどの便宜を図った見返りに、大畑容疑者から現金500万円をわいろとして受け取ったとしている。
工事の入札は同5月に行われ、新英興業を中心とする共同企業体(JV)が、予定価格の97%に当たる約26億8千万円で落札していた。捜査2課は、区役所など関係先を家宅捜索して実態解明を進める方針。
こちらも。
>「会社に箔つけたかった」贈賄業者供述 東京・北区の中学校工事汚職
配信元:
2013/04/11 00:15更新
このニュース記事のカテゴリは事件ですです。
この記事に関連するフォト・情報記事本文 東京都北区の区立中学校新築工事に絡む汚職事件で、500万円のわいろを受け取ったとして逮捕された同区職員、多田忠久容疑者(59)が「自分からわいろを要求し、遊興費に充てた」などと供述していることが10日、捜査関係者への取材で分かった。
贈賄容疑で逮捕された建設会社「新英興業」(同区)専務、大畑勇夫容疑者(61)は、「大きな公共事業を受注して会社に箔をつけたかった」などと供述。警視庁捜査2課は同日、癒着の実体解明を進めるため、北区役所などを家宅捜索した。
捜査2課によると、同社は平成20年以降、4年連続で同区の公共工事を受注。大部分の受注額は数千万円規模だったが、22年ごろに知人から多田容疑者を紹介されると、翌23年に中学校の新築工事を約26億8千万円で落札していた。
多田容疑者は同年9月、この工事の入札予定価格を教えた見返りに、同区内の事務所で大畑容疑者から現金500万円を受け取った疑いが持たれている。
現段階では
>今後も任意で捜査を継続する。
とありますからまだ何とも言えませんが、でもこれも警察の取り調べに強引なところがあったんですかね? 今後の経緯を見守りたいと思います。
追記:コメント欄でpipisanさんからご指摘のように、「更正」を「更生」に訂正しました。pipisanさんありがとうございます。