最近はDVDあるいはBDに原語の字幕が組み込まれていますので、映画ソフト(テレビドラマをふくむ)で英語を勉強するのも容易になりました。また、パブリックドメインになっている映画も多いので、DVDつきの英語教材も安価に販売されています。
で、私の家にも、無駄にいろんな映画のソフトがあります。英語の勉強の素材にはこと欠きません。
前記事にした「哀愁」など、やはり古い映画のほうが英語の勉強には向きます。私のような英語に弱い人間にはなおさらです。発音も明瞭だし、話すスピードも速くない。ましてや卑語なども控えられている。
そういう意味で言うと、SF映画とか古代人の映画などは、あまり難しい英語は使われません。それは当たり前な話で、まさか地球が舞台ですらない映画の登場人物や古代の人たちが、若者言葉やスラングを話すわけがない(笑)。
これは日本映画も同じで、仁侠映画などは、方言、俗語などが強くて理解が困難です。
私の家にある映画ソフトのひとつが「ある愛の詩」で、これをつかって英語を勉強してやろうと考えました。それで、3回聞いて4回目でどれくらい聞き取れるかをチェックします。それである程度理解できればめっけものです。
この映画は1970年の製作で、ちょうどニューシネマの時代の映画です。だから卑語は(hellなど)使われていますが、「fuck」は避けられています。たぶん原作・脚本を担当したエリック・シーガルのポリシーなのでしょう。かなりわかりやすい発音で話しているので、そう考えると、英語の勉強のためにはなかなかすぐれものの映画かもと考えます。
しばらくぶりに復習で再勉強すると、多少の進歩はうかがえます。現実に私は、英語を仕事で使うわけではないので、英語は趣味(映画と旅、あるいは読書やネット)ですが、でも趣味でも上達はうれしいですね。
ところで、この男性はだれだかお分かりでしょうか。
映画雑学の初歩でしょう、トミー・リー・ジョーンズです。彼は、実際にハーヴァード大学に在学していました。そして、アル・ゴアがルームメイト、実は父親に反抗するこの映画の主人公の姿は、ゴアをモデルにしたという話もあります。
「ゴア ある愛の詩」で検索すると、このネタはやたら出てくるので、有名な話です。と思って検索したら、なんだよ、私のブログ記事が上の方にに出てくるじゃん(苦笑)。これじゃあどうしようもありませんね。
いずれにせよ、最近私のブログの読者が多いということで、それは喜ぶべきです。それはともかく初心者の英語の勉強には、現代映画より古典的な映画のほうがよさそうです。
それにしても、映画の英語って、ほんと卑語が増え早口になり、方言も多くなり、専門用語もどんどん映画で使われるようになり(オリヴァー・ストーンの「JFK」なんて法律用語から医学用語などにいたるまですさまじい語彙数だし、「ウォール街」は当然経済や投資その他の用語が頻出します)、それらを理解するのが難しいのは仕方ありませんが、映画も一筋縄ではいかなくなってきています。そう考えると、現代を舞台にしていて分かりやすい英語で話がすすむ「ある愛の詩」は、たぶん古典的な映画の終焉とつながっていたのかもしれませんね。
これからもいろいろな映画で英語を勉強して、また折にふれてこのブログで記事を書いていきたいと思います。ただいま「シティ・オブ・エンジェル」で学習中です。