Quantcast
Channel: ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)
Viewing all articles
Browse latest Browse all 4143

スクラムハーフが変われば、試合ががらっと変わった

$
0
0

 

ラグビーのテストマッチ、日本対スコットランド戦第2戦をテレビで見ていました。本来なら、味の素スタジアムへ遠征したいくらいだったのですが、用事があって行くことができなかったので、テレビでみることにしたわけです。

それにしても、ラグビーのテストマッチが、土曜日の夜に地上波でテレビ中継、しかも日本テレビというのが時代ですね。昔なら、考えにくいものがあります。

それで日本が負けました。記事を。

>ラグビー日本代表、スコットランドに敗れる 27年ぶり勝利ならず

デイリースポーツ 6月25日(土)21時20分配信

 「ラグビー・テストマッチ・日本16-21スコットランド」(25日、味の素スタジアム)

 世界ランキング11位の日本代表は、15年W杯で唯一敗れた同9位のスコットランドと第2戦行い、16-21で惜敗した。W杯の雪辱は果たせず、1989年以来27年ぶりの勝利はならなかった。

 日本は前半、HB茂野のトライなどで13-9で折り返すと、後半9分にPGでリードを広げた。しかしスコットランドはそこからが4本のPGで逆転した。

 18日の第1戦は、日本が13-26で敗れた。

こちらも。

>日本はスコットランドにリベンジならず…接戦も16-21で逆転負け

サンケイスポーツ 6月25日(土)21時38分配信

日本はスコットランドにリベンジならず…接戦も16-21で逆転負け
前半、トライを決める日本代表・茂野海人=味の素スタジアム(撮影・斎藤浩一)(写真:サンケイスポーツ)
 ラグビーの「リポビタンDチャレンジカップ2016」日本代表-スコットランド代表の最終戦が25日、東京・味の素スタジアムで行われ、日本は16-21で敗れ2連敗。1989年5月以来のスコットランド戦勝利を飾れず、昨秋のW杯イングランド大会で唯一喫した敗戦のリベンジも果たせなかった。

 18日の第1戦に13-26で敗れ、雪辱の意気に燃える日本のキックオフで試合開始。2分にスコットランドSHヘンリー・ピアゴス主将に先制PGを決められたが、日本も6分にSO田村優がPGを決め返す。15分にピアゴスが再びPGに成功。その5分後、日本が素晴らしいアタックを仕掛けた。

 自陣右ラインアウトからの左展開で、田村がループパスを受けるサインプレー。そこからFB松田力也でラックをつくり右に大きく展開。HO堀江翔太主将の飛ばしパスを受けたNO・8アマナキ・レレイ・マフィが抜け出し、内をフォローしたFL金正奎-SH茂野海人とつなぎ中央にトライ。田村のゴールも決まり10-6と逆転した。25分にはピアゴスが3本目のPGに成功し、9-10と追いすがるが、29分に田村のPGで13-9と4点差に戻す。その後は互いに得点機をつかめず、前半を終了した。

 スコットランドのキックオフで後半がスタート。9分に田村がPGを決め、日本が16-9と7点差に広げる。スコットランドも12分、後半から交代出場したSHグレイグ・レイドローがPGに成功し12-16。20分には中央48メートルの長いPGも決め、15-16と1点差に食い下がる。

 日本は23分からおよそ2分、相手ゴール前で26次までボールをつなぎトライを狙うが、最後はノックオン。チャンスがついえた。30分に日本はスクラムでコラプシングの反則。左中間43メートルPGをレイドローに決められ、ついに逆転を許した。2点差を追う日本だが、キックの逆襲からつかまった松田がボールを離さない反則。レイドローのPGで16-21と5点差まで広げられ、再逆転のチャンスもないまま試合終了となった。

試合展開からすると日本が勝てる試合だったかなと思いましたが、しかしスコットランドがスクラムハーフ(SH)にこの日はスターティングメンバーでなかったグレイグ・レイドローが登場したら、スコットランドのリズムが見違えましたね。レイドローはやはり日本とやり慣れているので、まさに水を得た魚のごとく、日本をほんろうし始めました。これは厳しいというものです。

ラグビーというのは15人でプレーするスポーツですから、たとえば日本のトップリーグでFWにスカルク・バーガー(サントリーでプレーしていました)みたいなすごい選手がいても、それだけではすぐに相手を圧倒できるというものでもありませんが、しかしハーフバックであるSHやスタンドオフ(最近では、国際的にはフライハーフと呼ばれることが多い。ほかにもWikipediaの記載を借りれば、

>「ファースト・ファイブエイス」 (first five-eighth)、「ファイブエイス」 、「ファースト・ファイブ」 (first five) 、「アウトサイド・ハーフ」 (outside half) などという呼び方がある。

ということです)にすごい選手が入ると、がらっとチームが変わることがあります。このあたりレイドローというのはやはりすごい選手だなと思いました。それにしても今回スコットランドは基本的に最強メンバーを連れてきています。スコットランドは、この試合の時点で世界ランキング8位、日本は11位です。日本の方がホームで、ほかにも気候のアドバンテージがありますが、やはりスコットランドは本気の試合で日本に負けるわけにはいきません。この試合に負けると、最悪世界ランキングの関係で、日本で開かれるワールドカップでの抽選で不利になる可能性があります。それで試合の最後で、スコットランドは5点差の段階で、ペナルティでボールを外にけりだし、マイボールのラインアウトを得ました。それでスコットランドの選手は、ゆっくりと歩いたり、選手の交代をしたのが印象に残りました。露骨な時間稼ぎです。

これを見たとき、こういうことを、日本相手にスコットランドがしてきたというのは日本の成長の証だなと思いました。以前なら、スコットランドはなんだかんだ言っても日本をすっからかんに大差をつけて負かしていました。それをこのような時間稼ぎをさせるまでにしたのだから、これは大きな進歩というものでしょう。今後の日本代表に(それなりに)期待です。

ところでこの試合、日本代表の試合として、はじめて天皇が観戦したとのこと。

2019年大会の決勝には、やはり天皇が来るのですかね? それから19年には私も最低でも1試合は観戦するつもりですので、その頃は連日ラグビー記事ばかりになるかもであることをご了解ください。


Viewing all articles
Browse latest Browse all 4143

Trending Articles



<script src="https://jsc.adskeeper.com/r/s/rssing.com.1596347.js" async> </script>