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Channel: ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)
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どうやら横田滋氏は、外に出るのも大変な状態のようだ

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過日産経新聞に載っていた記事を。

>2016.10.5 07:25

横田夫妻「もう時間がない。会いたい」 めぐみさん、きょう52歳 

 昭和52年、北朝鮮に拉致された横田めぐみさん=拉致当時(13)=が5日、52歳の誕生日を迎える。北朝鮮は拉致被害者の帰国に応じない一方、核・ミサイルの実験を繰り返し軍事的緊張を高めている。被害者が年を重ねるとともに家族も老いている。「もう時間がない。元気なうちに会いたい」。両親の滋さん(83)と早紀江さん(80)は再会を信じ、奪還への戦いを続けている。

(中略)

「言葉がしゃべりにくくなったり、歩きにくくなったりしている」。めぐみさんの誕生日を前に川崎市で開かれた集会で、早紀江さんは最近の滋さんについてこう説明した。

(後略)

>言葉がしゃべりにくくなったり、歩きにくくなったりしている

それが事実なら、外出自体が大変なんじゃないんですかね。気の毒ですが、たぶん外に出るのも難しい状態なのでしょう。

そうなると、こういうことを書くのもあまりうれしくないですが、もう横田滋さんは、お孫さんやひ孫さんとお会いするのも厳しいでしょうね。お孫さんたちが日本に来れれば会えますが、それは現状不可能もしくはそれに近いでしょう。

しかしそうなるとですよ、これは、横田さんの奥さんはともかく、お孫さんに会いたいとずっと希望していたと伝えられている滋さんに、確認できる限りで1度しか会うチャンスが与えられなかったというのは、滋さんが非常に気の毒だし、また会わないように働きかけた連中の理不尽さに怒りを覚えますね。

だいたい会っちゃえば会っちゃったで、別に何でもないじゃないですか。まあ私は前にも書いたように、横田さん夫婦がお孫さんたちとあった時点で、お二人は巣食う会と家族会とは縁を切ればいいと思いますが(巣食う会と家族会は本来別組織ですが、現状一体のようですから)、理由はともかく現状縁は切っていないわけです。それならさっさと会っていれば、滋さんの体調がいい時期に繰り返し会うことも可能だったわけです。

これも前に指摘したように、本来なら、お孫さんと(第三国でとはいえ)会った横田夫婦を、巣食う会も家族会も、口を極めて非難するのが筋であり、家族会から追い出すのが筋なのですが、別にそういう事態にもなっていない。それはなぜかと考えれば、つまりはこの夫婦への利用価値を見出しているということなのでしょうね。ほかの拉致被害者家族より、少女を拉致した北朝鮮の非道さを攻撃するのに格好というわけです。

しかしこれ実に愚劣な光景ですよね(呆れ)。横田の奥さんが最終的にどう考えていたのかというのは、当方にはわかりにくいところがありますが、滋さんはお孫さんと会いたがっていたということはいろいろ報じられていました。つまりは奥さんが反対していたから会えなかったということではないかと思いますが(その他の人も反対したでしょうが、最終的には奥さんの反対がすべてだったのだと思います)、滋さんは「いや、お前は反対でも自分は絶対会いたいのだ」といって、奥さんの反対を押し切れる人間じゃなかったのでしょうね。私みたいに、基本的に自分のしたいことを通す人間からすれば、そういう優柔不断さってすごい人生で損じゃないのと思いますが、まさに滋さんは損をしたと思います。それで、では会うと最終的に決定すれば、別に巣食う会だって家族会だって、それを阻止する手立ては(当然ながら)ないわけです。外務省だって、「会うな」とは言わない。これも当たり前です。それを言う権利は、日本政府だってありはしない。会いたいといえば、いろいろ協力だってするわけです。

つまり滋さんは、我慢して損をしただけです。なんとも救いがありません。で、なぜ横田さん夫婦がお孫さんに会おうとしなかったといえば、以下私の想像ですが(たぶんそんなに間違ってはいないでしょう)、西岡力とかが大要「北朝鮮の現体制はすぐ崩壊するから、いま会わなくても大丈夫だ」くらいの話を言い続けたんじゃないんですかね。で、それを信じたかどうかはともかく、横田さんたちはその通りにしたのでしょう。それで、最終的に、北朝鮮崩壊なんて話は見通しが立たないという考えにならざるを得なくなって、巣食う会その他に内密にしたままお孫さんたちにあったのでしょう。

そもそも論として、そんなの秘密にする必要もないのですが、秘密にしたということは、巣食う会、家族会から妨害工作があると予想したということでしょうし、たぶんそれは正しいと思います。そういう連中と、お孫さんたちと会った後も関係を続けるというのも何とも不審な話ですが(だって要するに、全然信用していないということじゃないですか)、奥さんはともかく、滋さんはお孫さんと会わなかったことを非常に後悔しているのでしょうね。つまりは、滋さんはいいように政治運動に利用されただけです。ご当人に問題がないとは言いませんが、しかしいずれにせよ気の毒です。

で、以下これも私の勝手な想像ですけど、しかし多分そうなると私は確信していますが、大変残念な結果として、滋さんがお亡くなりになったら、きっと巣食う会、家族会、奥さんほかの人たちが、北朝鮮非難の大合唱をするでしょうね。私も北朝鮮の非道さを認めるのはやぶさかじゃないですが、でも滋さんがお孫さんとろくに会えなかったのは日本側の問題です。しかも日本政府の責任ですらない。巣食う会その他が、あてにならん情報を吹き込んで、滋さんの会いたいという意思を邪魔したということです。これまたひどい話です。

それでですよ、関係者は、その点について「滋さんに申し訳なかった」みたいな談話を出しますかね。これも私の想像ですが、たぶんそんなものは出ないでしょうね。出たら、多少は、巣食う会と家族会を見直しますが、たぶんそういうことはないでしょう。そう考えると、横田滋さんという人は、本当に徹底的に救われない人ですね。外国政府から娘さんを拉致されるという非道なことをされ、さらには支援すると称して政治運動に徹底的に利用されつくされたのですから。救いがないにもほどがあります。それで奥さんみたいには政治運動に悪乗りできず、滋さんは非常に苦しんだのでしょうね。気の毒にもほどがあります。死んでからも、徹底的に政治運動に利用されることが目に見えているのですから。それにしても、本当に北朝鮮の拉致というのは愚劣で非道ですね。ここまで様々な人間を苦しめ迷惑をかけるのですから、ひどいにも程があるというものです。

なお本日の記事は、bogus-simotukareさんの記事からヒントを得ました。感謝を申し上げます。


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