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Channel: ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)
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めずらしい経験

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先月浅草寺へ仕事で行きました。浅草なんて、まず最近行くことはなかったので、どれくらいぶりかなと思ったのですが、平日の午後でしたが、非常に天気がよく、たいへんな人出でした。また修学旅行生(地方の小学生から、高校生くらいの関西地方の特別支援学級の生徒、たぶんこれも地方の専門学校の学生らしき人たち)が大勢いました。そしてなんといっても、外国人の多さです。もう、白人、黒人、東南アジア系と思われる頭にベールをかぶった女性、もちろん中国系、韓国系の人たちはいうに及ばず、日本じゃないような光景です。そういうことを口にしている日本人が何人もいました。あらためてそういう時代なのだなという気がします。

それで疲れた私がちょっと道の脇に腰を下ろしました。そうしたら近くに中年の白人の女性が単独で座っていたので、私が何てこともなく「It's hot.」とつまらんことをいったら、彼女は、かなりなまりのある(先方からすれば、私の英語なんかとても聞けたものではないでしょうけど)英語で、私に大要「お菓子を買ったんだけど、食べきれないからあなた食べて」といいました。そしてお菓子を私にくれました。思わず私「はあ」です。

あんこというのは、外国人は苦手だとされますから(米に砂糖をまぶしたものを日本人が苦手なようなものと考えればいいようです)、あるいはその関係でくれたのかなという気がします。それにしても、前触れなくお菓子をもらうというのもあまり過去に記憶がありません。

にミャンマーで、私が写真をあげた女性から、売り物をもらったことはあります。ただ日本で外国人から何かをもらった経験というのは、私はありません。

単に私、その女性に意味もなく語りかけただけですからねえ。まあこういうのは、瞬間のタイミング、とでもいうものなのかもしれません。もちろん丁重にお礼を申し上げ、ありがたくいただきました。

そういうわけで、名も知らないあなた、ありがとうございます。


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