過日「午前十時の映画祭」で映画「めまい」を観ました。今月30日まで上映しています。
それで映画を観終わった後、「めまい ロケ地」で検索してこちらのサイトさんにたどり着きました。
「めまい」自体は何回か観ておりますし、こちらのサイトさんも、「ひまわり」「イージー・ライダー」「愛と希望の街」「残された日々」などの記事を拝見しておりました。「ひまわり」で、ソフィア・ローレンとマルチェロ・マストロヤンニが再会する駅のシーンのロケ地や、「イージー・ライダー」での食堂のロケ地や、最後に2人が殺されるシーンのロケ地などがわかるあたりはやはり驚異です。グーグルアースほかを活用してのネットの時代だから可能な技ではありますが、IMDbやWikipediaなどで明らかになっているわけでもなく、いわば探し求めたものですから、その成果には本当に敬服します。「残された日々」での、給水塔の場所を見つけ出したところは感動モノでした。「給水塔」とはどういう意味合いかはこのブログでは書きませんので、興味のある方はご自分でお調べください。
ところで「めまい」は、ストーリーを知らないほうがいい映画ですから、この記事でも決定的なことは書きませんが、それでもわかっちゃうこともありますので、見ていない方は、見てから以下読んでくれいと書いておきます。
いいですか? では書きますよ。
さて、「めまい」は、1957年撮影、1958年公開の映画で、もはや60年くらい前の映画ですから当然とはいえ、キム・ノヴァクが滞在していたらしいMcKittrick’s Hotelは周辺もろとも消えているとか、キム・ノヴァクに服を買い与えるランソホフもすでに閉店しているとか、時の流れの残酷さを思わないでもありません。私は1回だけサンフランシスコに行っておりますが、この時はまだ「めまい」をみていなかったので、今にしてみればもったいなかったと思います。映画関係では、「ブリット」で主人公が情報屋と待ち合わせたカフェのエンリコを「おお、この店だ」と思った記憶があるくらいです。
ただこの記事を読んで、今度サンフランシスコに行くときは、 Hotel Vertigoに泊まるぞと決めました(笑)。予約サイトでも予約が可能です。このHotel Vertigoというのは、映画でキム・ノヴァクが滞在していたHotel Empireの現在の名前です。
中です。これはホテルの公式写真なので、行ってみると「違うじゃん」ということも多々ありますが、いずれにせよこのようなホテルです。
映画では、緑のネオンが、妙に印象的でした。矢印は、彼女が滞在していたという設定の部屋です。
撮影当時は、York Hotelという名前だったそうですが、Hotel Vertigoに名前を変えました。Vertigoとは「めまい」という意味ですから、「ホテルめまい」という名前のわけです(笑)。なお、今の写真を見ると、現在は、映画で見られる看板は撤去されていますね。
トリップアドバイザーのこのホテルについてのレビューでは、それ相応の評価になっているようですので、私もいつサンフランシスコに行くかはわかりませんが、このホテルに滞在してみたいと思います。値段もそんなにひどく高いというわけではない。
あと映画で直接行くわけではありませんが、主人公の家から見ることのできるコイトタワーはいいですね。「いちご白書」でも効果的に使われていました。やはりサンフランシスコは絵になる街だと思います。今にしてみれば、ゴールデン・ゲート・ブリッジの、キム・ノヴァクが飛び込んだあたりは行った記憶があるな。
それでちょっと検索しておりまして、こちらのサイトを読んでいましたら、ランソホフの店の中を非常に精密に再現していたと複数のコメンテイター方が書いておられまして、「北北西に進路をとれ」で、国連の建物の中をこれも正確に再現したという話を思い出しました。ランソホフのシーンは、ジェームズ・スチュアートの鬼気とした想いに圧倒されてしまいます(笑)。
すみません。単なる感想を書いてしましましたが、やはり外国で好きな映画のロケ地に遭遇するのは感動モノです。