個人的に衝撃を受けたニュースを。
>名古屋市の消防士 盗撮で懲戒免職処分
CBCテレビ 2/17(金) 18:39配信
CBCテレビ
名古屋市は17日、女子高校生のスカートの中を盗撮したとして、25歳の男性消防士を懲戒免職処分にしました。
懲戒免職となったのは、名東消防署に勤務する25歳の男性消防士です。
名古屋市消防局によりますと、この男性消防士は去年10月、名古屋市営地下鉄の本山駅で、スマートフォンを使って女子高校生のスカートの中を盗撮したとして書類送検されました。
この男性消防士は、おととし9月、女子高校生のスカートの中を盗撮したとして停職6か月の懲戒処分を受けていて、市の聞き取り調査に対し、男性消防士は、「復職後、仕事を辞めるか悩んでいて、盗撮をすれば気が紛れると思った」などと話したということです。
上の記事では匿名ですが、こちらには実名が出ています。
私が衝撃を受けたのが、
>復職後、仕事を辞めるか悩んでいて、盗撮をすれば気が紛れると思った
というところです。
初犯ならそういう変なことを考えるということもありかもしれませんが(もちろん論外の沙汰ですよ)、停職6か月の懲戒処分を受けていてそこまでするかねえと思います。どうしようもないにもほどがあります。
どうでもいいですが、ご当人の初犯の際の懲戒処分の記者発表文書がこちらで公開されていますので、興味のある方はご覧ください。
それで、こういう手合いというのはこのブログでもいろいろ記事にしています。
あらゆる人間が不快になり、迷惑をする救いのない話 あらゆる人間が不快になり、迷惑をする救いのない話(再説)上の記事では万引きを繰り返す人物を、次の記事では、パンに複数回縫い針を刺した人物を取り上げています。特に最初の記事で取り上げた例では、こんな事例もありました。
>>摂食障害:女性被告に実刑判決…服役待機中に食品万引き
毎日新聞 2013年11月06日 22時12分
窃盗罪で実刑が確定した後に半年以上刑務所に収容されず、その間に食品を万引きした摂食障害の女性被告(31)に対し、さいたま地裁は6日、懲役2年2月(求刑・懲役2年6月)を言い渡した。弁護側は「収容を待つ不安と恐怖で大量の精神安定剤を飲み、心神喪失状態だった」などと無罪を主張していたが、西村真人裁判官は「障害克服に向けた努力を怠っており、摂食障害を有利に考慮するのは相当でない」と述べた。
判決によると、被告は5月、埼玉県内のスーパーで牛肉など10点を万引きした。別の万引きで昨年10月に実刑が確定し、服役を待っている間だった。今回の判決が確定すれば、前の刑の懲役1年2月が加算される。
女子刑務所は過剰収容状態にあり、被告と同じように摂食障害の女性が食べ物の万引きを繰り返すことも一因になっている。【山田奈緒、石川淳一】
◇被告「治したい」
被告は判決前の1日、さいたま拘置支所(さいたま市)で取材に応じ、「自分の意思だけでは万引きをやめられなかった。少しでも前を向けるようになるため、治療で摂食障害と盗癖を治したい」と語った。
10代で食べては吐くことを繰り返す摂食障害になり、同時に食品などの万引きを重ねた。拘置支所でも症状は改善せず、吐いたものを再び口に詰め込んだこともある。
逮捕前、入院先で同じように摂食障害と衝動的な万引きに苦しむ仲間と出会い、文通が心の支えになっているという。15分間の面会で被告は「ちゃんと治したい」と繰り返した。【山田奈緒】
繰り返し万引きして実刑が確定し、収監待機中ですら万引きをするというのもなんだか鬼気迫るような気すらしました。摂食障害と窃盗癖というのはなぜか両立するようで、その詳細なメカニズムを私は知りませんが、これまたお話にもならないにもほどがあります。
そしてとある(元)野球選手にいたっては、社会人時代に性犯罪(女性の家に侵入したらしい)をして会社を追い出され、興味を持ってくれたMLBの球団のテストも参加できず、非常に悔しい思いをしながら、独立リーグでがんばって、なんとかNPBでプロに入れたのに、またまたほとんど無意味な性犯罪をして、逮捕、球団クビ、実刑判決を受ける始末です。なにがどうしてせっかくプロ野球に入ったのにそこまで馬鹿なことをするのか見当もつきませんが、ともかくそこまでしてしまったわけです。彼についてはいくつか記事を書いていますが、こちらをご興味があれば一読を。
あるスポーツ選手による性犯罪事件の判決について盗撮とかいうのは、警官の犯罪もちょいちょい報道されるし、裁判官すらこれで摘発されたことがあります。
この元裁判官にいたっては、Wikipediaにまで名前が載っています。
できごころといっていいのかどうかわかりませんが、つまりはこのようなことをする人間は、どんな職業の人間にもいるということです。が、彼らはあるいは繰り返しはしないのかもですが、名古屋の消防士や元野球選手(堂本隼人)らは繰り返しの犯罪をしてしまい、職場をクビになったり刑務所に収監されるわけです。つまりはこれは、なんらかの中毒みたいなものだと思います。あるいは「依存症」ですかね。犯罪に依存しなくてもいいと思いますが、しかし依存しちゃったわけです。ギャンブルや酒や異性(女、男)に依存するのと同様、盗撮とか性犯罪に依存しちゃったわけです。万引きや犯罪に依存しちゃう人間もいます。本当に困ったものです。こういう人間というのは、本当に始末に負えない。職場を追い出されたり、刑務所に入ったりすることすら、連中の犯罪を止めることができないのだから、お話にもなりません。
inti-solさんは、私の記事へのコメントとして、
>何と言いますか、そういう人たちのことを、知らないこともないのですが、実際救いがないって思います。ありていに言って、社会生活能力がご臨終状態になっている人が、そういう世界には少なからずいるわけです。かわいそうと言えばかわいそうなのですが、何をどうしようもない。精神医療で救えるかっていうと、末期ガンの患者を救える医療がないのと同じで、なかなかむつかしいようです。更生プログラムといっても、そういうもの自体を嫌がる人、立ち直ろうという意思すらもてない人は、処置なしです。多分、現状でも、本人がそういう状態を抜け出そうと必死になるなら、取れる手段は色々あるはずなのですが。解決策っていっても、対症療法しかない。ほんと、救いのない話しかできないのが現実ですね。
とお書きになっています。名古屋の消防士の盗撮だって、周囲が「やっぱり」と思ったか「まさか」と思ったかはともかく、家族、親戚、上司、同僚、友人、恋人、配偶者、子ども(いるかもしれません)、先輩、恩師、その他さまざまな人間が失望するし、嫌な思いまするし、迷惑もします。野球選手や裁判官ほかもご同様。他人は何もできない。本当に救いがありません。