昨日はすみませんでした。記事が仕上がる直前にテキストが消えてしまいました。よって美女探求の記事でお茶を濁してしまいました。
それにしても、よくまあ毎日ネタが出ますね。いかにこの問題が根深いかです。一昨日森本学園(塚本幼稚園)関係の記事を読んでいて、次の記事が印象に残りました。
>渦中の「森友学園」運営の「塚本幼稚園」。保護者が語る衝撃の実態――『日本会議の研究』著者・菅野完氏緊急リポート
週刊SPA! 2/21(火) 16:20配信
渦中の「森友学園」運営の「塚本幼稚園」。保護者が語る衝撃の実態――『日本会議の研究』著者・菅野完氏緊急リポート
森友学園が建設中の「瑞穂の國記念小學院」名誉校長には安倍首相夫人、昭恵氏も名を連ねている(同校サイトより)
朝日新聞がスクープした「森友学園事件」(※asahi.com参照)は、瞬く間に世間の耳目を集めた。国有地を9割引もの破格の値段で買受けていたのだ。話題になって当然だろう。
『日本会議の研究』著者である菅野完氏の元にも報道各社から取材申し込みが多数あったという。それも当然だ。同書では、学校法人森友学園と同法人が運営する「塚本幼稚園」に触れていたからだ。そうした経緯もあって、著者の菅野氏は急遽大阪に飛び、取材を重ねたところ、衝撃的な事実に遭遇したという。
「いや、今回は我が不明を恥じます。これまで私は間違っていた。認識が甘かった。その間違いと認識の甘さについて謝る。本当に申し訳ない」
SPA!編集部からの電話に、菅野氏は開口一番こう言った。
いったい、なぜ?
「いやね、これまで僕は、『日本会議の研究』の中でも、そのもとになった『ハーバービジネスオンライン』での連載「草の根保守の蠢動」の中でも、森友学園の運営する塚本幼稚園について、『軍歌を歌う幼稚園』と表現してきたじゃないですか。しかし、これは誤りだったと言わざるをえない。完全な誤りなんです。
確かに塚本幼稚園では、子供に軍歌を歌わせる。教育勅語も朗唱させる。日の丸を掲げさせ、君が代を歌わせる。しかしそれは、この幼稚園の抱える本当の問題じゃなかった。確かに特徴的だけど、それは『教育方針』や『カリキュラム』に類することで、それを問題と思うのなら、通わせなければいいだけの話になる。塚本幼稚園は私学であるし、幼稚園は義務教育ではないのだから」
それでは、菅野氏が目にした「本当の問題」とは何だったのか?
◆目の前にいた「被害者」
「今回僕は、取材を重ねて、塚本幼稚園が実際にどのような「教育手法」で子供と保護者に接しているのか、数々の証言を拾うことができたんです。塚本幼稚園の呆れた実態に愛想を尽かし自主的に退園した人、副園長からいきなり電話がかかってきて『明日から来るな』と言われ強制的に退園させられた人、塚本幼稚園の近隣住民、大阪府下の幼稚園業界に詳しい人物などなど、証言者の属性はさまざまなんですよ。そうしたさまざまな立場の人が数々の証言をしてくれたんだけど、全ての証言は一つの疑惑を告発していたんです」
その「疑惑」とは何なのか?
「『塚本幼稚園で行われているのは、愛国教育ではなく、児童虐待に類するものではないか?』ということです。
ある退園保護者はこう証言してくれました。“ある日、『弁当に犬の毛が入っていた!』と、弁当の中身を捨てられたんです。登園に使うカバンも『犬の毛がついてる!臭い』と言われ、捨てられました”。このご家庭への嫌がらせはそれだけに止まらない。教育熱心なご家庭で、子供の将来を考え、お子さんを中国語のレッスンに通わせていたそうです。『中国語のレッスンを受けさせてる話をしたら、態度が急変して嫌がらせが始まったんですよね。レッスンのある曜日に、帰りのバスに乗せてもらえなかったり。副園長からなんども怒鳴り声で電話がかかってきたり……』」
この副園長こそ、今、各種メディアがこぞって報じている「私は差別はしませんが、韓国人と中国人は嫌いです」の手紙を認めた張本人である籠池諄子氏(諄子は通名。本名は真美)だ。森友学園の理事長・籠池泰典(泰典は通名。本名康博)氏の妻にあたる。
退園保護者や近隣住民、そして幼稚園業界関係者が共通して指摘するのは、この籠池夫婦の「暴力的」とも言っていい言動だ。前出の「犬臭いを理由に弁当やカバンを捨てられた」などまだ序の口に過ぎない。そしてこうした暴力的な言動は、保護者だけでなく、園児たちにも向けられていると証言者たちは語る。証言者たちの言葉を信じるならば、「塚本幼稚園で行われていることは、児童虐待だと言わざるを得ない」と結論づけるしかない。菅野氏はそう感じたという。
『週刊SPA!2月28日号』掲載の「[軍歌を園児に歌わせる幼稚園]保護者が語った呆れた実態」では、菅野氏が取材で聞き集めた塚本幼稚園で繰り広げられる児童虐待まがいのエピソードの数々をルポとして報じている。
<取材・文・撮影/週刊SPA!編集部>
日刊SPA!
この雑誌は私も買いました。まだ読んでいないので、面白かったら記事を書きます。
この記事を読んで私が本当に共感したのがこちらです。
>塚本幼稚園で行われているのは、愛国教育ではなく、児童虐待に類するものではないか?
拙ブログの記事でも、この件についてコメント欄の引用という形でご紹介しています。
>中に入ると 独裁幼稚園でした。
主導者の指示に沿わないものは 即退園命令です…
今までの退園者
●飼っている犬の臭いがするから 通園カバン捨てられる。あげくに犬を処分しろ! と。
まぁ子の方に関しては こんな簡単なイジメで終わりませんが
●PTAの収支報告 に反対票を投じて退園命令。これも馬鹿高い会費で 幼稚園側が全て管理。 PTA会長いわく「自分達は幼稚園の指示に従うのみです」とのこと
●PTA役員は 幼稚園側が独断で選別。断ると 即退園命令。
●何故だか毎年買わされる卒園アルバム。年長ではない学年まで強制購入。 兄弟がいれば2冊、3冊となり 1冊 2万する
●お漏らしした児は 濡れたパンツを素手で持たされ帰宅させられる。
無認可で運営されている保育所とかでなく、正式な認可を受けている幼稚園でこんなことが行われているなんてまったくもって考えられないですが、しかしこれらはどうも事実か、少なくとも一笑に付すようなことではないようですね。退園者の方々が作成したサイトでも論じられています。
ほかにも
もお読みになってください。
上の引用でもあるように、教育勅語の斉唱というのは犯罪ではありません。せいぜい「きわめて非常識だ」くらいの話です。私が「とんでもない幼稚園だ。取り締まってください」と仮に大阪府警の所轄の警察署または府警本部に電話したところで(もちろんしませんよ、そんなこと)相手にはしてくれない。乱暴な言い方をすれば、「ならあなたがそこに子どもを入れなければいい」ということも言えるわけです。たぶん私のブログなどでこの幼稚園を擁護した人たちも、最終的にはそのような認識だったのでしょう。
でも虐待とか、上のような金銭の問題はそうはいきません。これは立派な犯罪じゃないですか。さらには昨今話題の背任めいた利益供与の疑いなど、言語道断にもほどがあるというものです。これらは早急に役所が指導を入れ、警察、検察が動いて当然の話でしょう。野党の追求やマスコミの報道も当然です。
もちろん教育勅語の問題とこのような不祥事が無関係であると主張しているわけではありませんよ。おそらく教育勅語の斉唱ということとこれらの不祥事は不可分なのでしょう。そういったことを行政もマスコミもその他も見て見ぬふりをしてきたから、それが今日のような事態になったのでしょう。私がいつも繰り返す表現を使えば、なんとも無様で無残な光景です。
いずれにせよ、教育勅語とかのイデオロギーの問題よりも、虐待や金銭面での非常識極まりない対応や、国有地の不正な取得などのことのほうが問題は重大です。教育勅語とかならこの幼稚園その他を擁護する連中でも、児童虐待や国有地取得とか金銭関係の非常識さなら、なかなか擁護できない。擁護するような手合いに対しては、先方の順法意識の低さを攻撃できるわけです。
正直に申し上げまして、私は、この幼稚園について批判を始めた当初は、まともな幼稚園になってくれればという期待を多少はしていました。しかし安倍晋三の奥さんが小学校の「名誉園長」に就任した頃から、とてもこの幼稚園(というか、この場合学校法人森友学園ですか)は、そんな常識が通用するところではないと考えざるを得ませんでした。もっともさすがに、今日のような想像を絶する不祥事は想像もしていませんでした。
そもそも
関西テレビ 2/22(水) 1:15配信
関西テレビ
大阪市淀川区にある学校法人・森友学園で、在日韓国人や中国人への差別的表現を含んだ文書が配布されていたことがわかりました。
「韓国人と中国人は嫌いです」と書かれたこの手紙は、森友学園が運営する幼稚園の副園長から退園した保護者に手渡されていました。
また、幼稚園では、「邪な考えを持った在日韓国人や支那人」といった差別表現を含む文書が保護者たちに配られていたこともわかっています。
去年12月、大阪府の教育庁が理事長に事情を聞いたところ、配布したことを認めた上で「裁判中のため詳しくは答えられない」と回答があったということです。
テレビ朝日系(ANN) 2/22(水) 11:53配信
国有地の格安な払い下げを巡って問題になっている大阪府の学校法人「森友学園」が運営する幼稚園で、虐待の疑惑があると国会で民進党が指摘しました。
民進党・玉木衆院議員:「おむつが禁止をされていると。2歳の子でもおむつが禁止だ。お漏らしをしたり、うんちを漏らすこともあるだろう。それをパンツでうんちをくるんで、幼稚園のバッグに入れて持ち帰らせると複数のお母さんが言っていた。時に、食器と一緒に入っているので不衛生。私はこれ、児童虐待にもつながる」
民進党の玉木議員は幼稚園を辞めた保護者から直接、話を聞いたとして、松野文部科学大臣に調査するよう迫りました。松野大臣は指摘を受けて、この幼稚園を所管する大阪府に状況の報告を求める考えを示しました。
なんて、失礼ながら、15年1月の拙記事にすらその一端が記されているじゃないですか。ヘイトの話は幼稚園のHPに載っていたものを引用したものだし、虐待だって はてなブックマークを引用したものだし、そのブックマークの内容はテレビで放送されたことについてのものです。こんなこととっくの以前から、大阪市役所、大阪府庁に、相談、通報、苦情、告発が多々寄せられていたんだろ? あるいは法務局とか文科省の出先にも相談があったのかもですが、特に地元の自治体が知らないなんてことはあり得ない。「私立だから・・・」とかいって逃げまくっていたのが実情でしょう。どういう無法地帯、治外法権なんでしょうか。もっとも最高のタブーである安倍晋三がらみで大きく報道されることになったのは、皮肉といえば皮肉です。
それにしてもこのような報道を見ると、これどうなるのよという疑問が生じるんですけど。
毎日新聞 2/22(水) 19:25配信
評価額より大幅に安く取得した大阪府豊中市の国有地で学校法人「森友学園」(大阪市淀川区)が新設する小学校の認可を巡り、府の私立学校審議会は22日の臨時会で、最終判断を持ち越した。審議会は小学校設置を条件付きで認可答申していたが、会合では入学希望者が定員の半数程度であることなどが報告され、委員からは「法人の財務状況に不安がある」などの指摘が相次いだ。3月の定例会で改めて判断する。
臨時会は非公開で、終了後に記者会見した梶田叡一会長(奈良学園大学長)によると、府側が財務状況や入学希望者数などを報告した。学園側は「瑞穂の国記念小学院」の校名で4月開校を予定。各学年定員は80人で、開校時に1年生45人、2年生5人が入学・転入する見通しだったが、売却問題を巡る報道後、1年生5人程度が辞退したという。
財務面では想定以上の寄付金が集まっているが、「財務計画が寄付金に頼りすぎ」「将来にわたって経営が続けられるのか」などと疑問が出された。学園が経営する幼稚園で、保護者向けにヘイト表現と受け取れる文書を配布したことへの懸念も聞かれた。
梶田会長によると、3月上旬に府職員が現地で財務状況や教員態勢などを確認。審議会が問題ないと最終的に判断すれば、府が認可手続きに入る。2015年1月に認可適当と答申後、改善が図られてきた経緯から「よほどのことがない限り認可される」との見通しを示した。ただ「条件に反する事実があれば認可しないことも当然あり得る」と述べた。
松井一郎知事は同日の記者会見で「財務状況などの条件はクリアする方向でまとまってきたと聞いている」と話した。
審議は異例の経過をたどり、初めて審議会で議論されたのは14年12月。毎日新聞が入手した議事録によると、校舎建設などのために積み立てる基金が13年度は「ゼロ」と報告。委員からは「計画性がない」「借り入れが今持っているものよりオーバーしている」など財務状況への懸念が多く上がった。教育内容にも「思想教育のような部分がある」などと指摘があった。
この会合では継続審議となり、15年1月に臨時会を開き、寄付金の受け入れ状況や入学志願者の出願状況などを今後報告するとの条件付きで「認可適当」と答申していた。
開校予定の国有地(約8770平方メートル)は昨年6月、不動産鑑定士の鑑定額9億5600万円からごみの撤去費約8億円を差し引き、学園側に1億3400万円で売却された。松井氏は近畿財務局がごみの存在を十分確認せずに売却額を決めたとして「職務怠慢。早急に掘削して確認すべきだ」と述べた。【津久井達、武内彩、青木純】
◆森友学園の小学校設置認可を巡る手続き
2014年10月 学校法人「森友学園」が小学校開設の認可を大阪府に申請
12月 府私立学校審議会定例会で学園の小学校開設を議論。財務状況など問題点の指摘が相次ぎ、継続審議に
15年1月 私学審議会臨時会を開催し、財務状況などを追加報告させる条件を付けて「認可適当」を答申
2月 国有財産近畿地方審議会が土地貸し付けと売却に「処理適当」と答申
3月 私学審議会定例会が計6回開かれ、学園
~16年12月 について報告・議論
17年2月 私学審議会の臨時会開催。認可に向けた最終判断を3月に持ち越し
3月 私学審議会定例会(予定)
4月 小学校が開校(予定)
>よほどのことがない限り認可される
はっきり言って、現状どう考えてもじゅうぶん「よほどのこと」は起きているんじゃないのと思いますけどね。また
>条件に反する事実があれば認可しないことも当然あり得る
というのも、そのような事実が浮上する可能性も、かなりあるんじゃないのという気がします。とても私の邪推で話が済むような現状じゃないでしょう。
>財務状況などの条件はクリアする方向でまとまってきたと聞いている
どうなんですかねえ。4月から開校するとして、継続的に入学者が確保できるのかきわめて怪しくないですかねえ。本体(?)の塚本幼稚園だって、こちらの記事によれば
>現年中は夏休み中に担任がいなくなり、現在20名程度しかいない。
だそうですから。建設費は大丈夫ですか? 2017年度にこの幼稚園に在園する園児はどれくらいなのか。府庁の公式発表以前にマスコミが報道してくれるでしょうから、私も注目しましょう。またそれ以降も中途退園児が出る可能性も高い。あるいは、日本中の右翼が助けに入る?
だいたいinti-solさんがお書きになっているように、
>今の時代子どもの幼稚園を、何も調べず見学もせずに入園を決める親など、そういるものではありません。したがって、この幼稚園がどのような教育方針か、知った上で子どもを入れているはずです。この独特(笑)の教育方針に積極的に賛成か、他の条件などを天秤にかけて消去法的に選んだか、支持の程度は人それぞれでしょうけど、最低限「この教育方針に反対ではない」人しか子どもをこんな幼稚園には入れないでしょう。私は、自分の子どもをこんな幼稚園に入れようとは、120%絶対に思わないもん。
それでも、何割かはこの幼稚園に耐えられずに子どもを退園させる、それくらいすさまじいということです。そして、それに対して「批判しているのはK 国・C 国」という、お決まりの、まるで脊髄反射のごとき無根拠ネトウヨ言動。
こんな幼稚園、それを母体とする小学校に、安倍が「私の考え方に非常に共鳴している」というのだから、お話になりません。
ということです。支持者ですら逃げ出す幼稚園ということです。安倍の奥さんは、この記事を書いている時点では、まだ逃げ出していないみたいですが(笑)。
まあ書くことがいくらでもありすぎます。もしかしたら明日もこの関係の記事です。
お知らせ:ブックマークに「T幼稚園退園者の会」を新たに加えさせていただきました(2月21日より)。私としても、この会に可能な限り協力していきたいと思います。