過日韓国に行きまして、それで大邱、ソウル、釜山を旅したのですが、特に大邱でのガイドブックの地図の小ささと粗さには「おいおい」でした。
が、結果的には、行きたいところというのはだいたい食堂ですが、そこにはすべて行けました。スマートフォン(私はiPhone)の地図機能でひいひい歩いて、ようやく何とかかんとか目的地に行けたわけです。
そう考えると、やはり旅というのもこのような道具を活用することによりより便利になったんだなと思います。航空券がeチケット化したこととか、ネットでの宿泊施設の予約が一般的になるとか、これらはいろいろ便利ですね。かつては海外の宿を予約するのも、旅行会社を通す(電話をかけるか営業所を通すか)必要があったし、直接連絡することもありました。しかしネット上で、さまざまなサイトを通して予約したり、そのホテルのサイトに直接あたるとか、予約が容易になりました。さらに航空券も、昔は旅行会社からこれを渡されてあらためて航空会社のカウンターで搭乗券と引き換えるという手続きがありましたが、現在はネット上のデータで済むし(スマートフォンなりタブレットで見せればいい)、念のためプリントアウトしておけば文句はないわけです。
そして私は、過日の韓国旅行の際、スマートフォンの地図機能のすごさに助けられました。正直ソウルでしたらガイドブック(地球の歩き方など)に詳細な地図がありますし、だいたいそれで不自由はないのですが、大邱のように大都市であっても地方都市ですと、ガイドブックの地図も非常に粗いし、通りすがりの人に聞くのもなかなか困難です。これがなければどうにもなりませんでしたって、タクシーに乗れば苦労なく店にいけたのかもですが、そういう簡単なことをしてしまっては旅行も面白くありません。
ただ私はなんとか地図を読める人間で助かります。これからは、これなくしてはやはり旅はできませんね。現在私は、ルーターをレンタルしていますが、あるいはSIMフリーの端末を購入して、SIMを買える国ならそれで旅行するのもいいかもです。このあたりいろいろな方法があります。韓国で私が利用している会社はかなり安いですが、別にうらみはないけど、ネット上やたら宣伝をしているグローバルWiFiやイモトのWiFiは、そんなに安くもないから、どれがいいかというのをいろいろ検討するのもいいことです。
ただネットで宿を予約するのが常に有利ということはもちろんないのでそのあたりは注意が必要です。昨年8月、台南で台南大飯店という老舗ホテルに行きました。あらかじめBooking.com.で価格は確認していましたが、レセプションで話をしたところ、ネットの価格より安く泊まれました。常にそうだというわけでもありませんが、そういうこともあります。ネットの価格より高ければ、ネットですぐ予約してもいいわけです。また、14年7月にドイツ北部の街フレンスブルクでは、観光案内所で宿泊施設を紹介してもらいましたが、事情は不明ですがその宿はネット予約サイトからの予約を受け付けていませんでした。そのホテルはなかなか快適なホテルでしたが、ネットに頼っていては、そのホテルに泊まることはできなかったわけです。
最近は、香港の重慶大廈の宿なども普通にネット予約できますが、正直ネット予約して泊まるというのは、あまりここの宿にはそぐわないんじゃないかなあという気はします。中国本土からの観光客が多いので、それに対応するためなのはわかりますが。
いずれにせよネットのおかげでいろいろ旅行の幅は広がったし、またそれに私たち旅人は対応していかなければいけないわけです。大変でもあるし、また旅行のし甲斐もますます出てきたというものだと思います。