起床します。ソウルの夏の朝は、わりとさわやかでした。
食堂でしょぼい朝食をいただきました。やはりソウルでは、ホテルの朝食ではなく普通の食堂で食べるほうがいいのだろうなとか、何をいまさらなことを考えます。
ホテルをチェックアウトして市庁の駅に行きます。中に帽子屋がありました。
私はふだん帽子をかぶっていることが多いので、店が開いていればゆっくり見てみたいなと思いました。
1号線に乗って龍山駅へ。
龍山駅は、通ったことはありますが、下車して駅の構内に入ったのはじめてです。韓国のターミナル、もしくは規模の大きな駅って、わりと似たような雰囲気があります。
今日はKTXに乗って光州に向かいます。そして光州から蝶と牛肉で有名な威平に行き、おいしい牛肉を食べてやろうという算段です。
韓国の鉄道の切符は、このようなレシートタイプです。龍山駅→光州駅は、普通のクラスで37,700ウォンです。日本と比べればかなり安い。しかし、湖南線のKTXはあまり本数が多くないので、バスで行くほうがずっといいのですが、KTXに乗って光州に行ってみたいので、あえてこのルートを選んだわけです。
10時20分発なので時間があるので、ベンチに座って水を飲みながら、本を読んだり、ソウル美女を観察したりします。
ところで、ソウルって、日本人からすると「え!」っていうような美女がたしかにいます。整形大国だからなのでしょうが、同じ民族だから、北朝鮮レストランの女性たちが美女ぞろいというのもわからんでもありません。一応北は美女が多く、南は美男子が多いということになっているそうですが。
ようやく時間が来ましたので、プラットホームへ。
美女が案内をしていました。以前中国の鉄道で女の車掌の写真を撮ったら写真を消すよう要求されたことがあります。
私の車両は、7号車の1番前でした。ただし後向きの座席です。私後ろ向きの座席は好きでないのです。
日本語の案内もあって親切です。
龍山の次の駅。
若い男性が車内販売をしたりします。で、先ほどの女性が車内を巡回していました。彼女車掌だったんですかね。日本の鉄道の車掌は実用的な制服ですが、KTXの車掌は実用的というよりデザインに気を配っているんでしょうか。
車窓はもっぱら田園風景です。
日本の観光ガイドブックには絶対乗らない街の駅に停車したり通過をします。ほんとはこういうところの安宿や食堂で時間をつぶすのが楽しいのかも。これも仕事をやめた後の楽しみということになりそうです。
車内放送は、韓国語、英語、中国語、日本語の順番でされます。さらにモニターでも表示されるという至れり尽くせりぶりです。
市街地に入ってきたので光州の駅が近くなっていることに気づきました。
光州駅です。隣の駅名、なかなかすごい名前ですね。
駅構内。韓国の鉄道の大きめな駅というのは最近立て直しされたものが多く(たぶんKTXのからみでしょう)、いまひとつ情緒とかはありません。
タクシー乗り場には列が出来ています。私も並びます。
光州バスターミナルです。ここは、前にも来たことがあります。
威平までのチケットを買います。3,600ウォンです。
時間があるのでターミナル内のダンキンドーナツでドーナツその他をいただきます。
ところで、私がドーナツを食べていたら、韓国人女性が私に韓国語で「%#=*〜?><+」といいました。何をいっているのかさっぱり理解できませんが、先方の席のイスが1つしかなく、その女性には連れがいて、彼女が私の席を指差していたので、つまり「イスを使っていいですか」という趣旨のことを言っているくらいのことは容易に理解できたので、私は手まねで「どうぞどうぞ」と意思表示しました。ちょうどドーナツを食べている最中だったので、私が一言も口にしないのも自然だったので、たぶん彼女は私が日本人であるとは思わなかったと思います。
ここでとつぜん変なことを思い出しました。私がモスクワのスーパーマーケットで買い物をしてレジの列に並んでいたら、前に並んでいた女性が私にまた「ナントカカントカナントカ」といいました。そして彼女は去りました。これまたなにをいっているかさっぱり理解できませんでしたが、大要「私はちょっと列を外しますけどまたすぐもどってきますから、私のところはあけておいてください」くらいのことをいっているんだなと(勝手に)判断したら、ちゃんと彼女がもどってきたのでたいへんうれしく思った記憶があります。あるいは彼女も、私を中央アジア系の人間だと思ったのかもしれません。
それはともかく、バスに乗ります。いよいよ威平です。