バスはノンストップで威平に向かいます。バスターミナルです。蝶は、威平のシンボルです。牛も同じ。
これは予想していなかったんですが、この日は市が開かれていたのですね。開かれているにしても午後3時すぎなのでおしまいの時間だと思ったのですが、そうでもありませんでした。さっそく見物します。
前回は真冬でしたし、しかも朝しか見学しなかったので、そのような記憶もあんまりないのですが、今回はけっこう魚の生臭いにおいが鼻をつきました。真夏の午後も3時ですからそういうことになるでしょう。
野菜、刃物、衣類などが売られています。今の時代、昔ほどのこのような市に存在意義があるわけでもありませんし、韓国でもだいぶ減っているのですが、この街ではまだ生きているということです。
この建物は、前回の旅行の際も印象に残りました。
美容院も営業しています。美容師さんがお客の髪の毛を切っていました。
で、私はというと、今回わざわざこちらまで足を伸ばしたのは、おいしいユッケビビンバを食べたいからです。あまり時間もない(この日はソウルに宿を予約していたので日帰りです)ので、食堂があったと記憶する方向へ足を進めます。
こちらの食堂が前回食事をしたところです。3時30分ごろという中途半端な時間だったので、開いているかどうかすら疑問でしたが、中に入るとちゃんと営業していました。私以外にも客がいました。
店の女性は韓国語で話しかけますので、私にはまったく対応ができません。せっかく来たので、ユッケビビンバの「特」と牛肉の刺身をいただきます。
こちらが牛肉の刺身です。
ユッケビビンバです。日本では昨今なかなか食べられません。
こちらの女性は、巨大なボウルにスプーンや箸などをいれてジャラジャーンとゆすっていました。すげえ力。
店の女性がコーヒーを飲まんかといってくれたので、ではといただきました。砂糖とクリームが入って紙コップで出される(韓国の食堂ではよくあるタイプの)コーヒーです。日本では、このようなものを飲むことはまず皆無なのですが、外国ではおもわずいただいてしまいます。甘さが体の緊張をほぐしてくれるのでしょう。
店を出て、バスターミナルへ向かいます。
左の女性、私がカメラを構えて「写真OKですか?」と聞くと、おどけた表情をしてくれました。いい女性です。
なかなかいい建物です。
写真が手ぶれしてしまっていて申し訳ないのですが、これ無数のカニです。昔読んだ四方田犬彦の本に、韓国の海岸で、女性がシャコを売りに来てバケツの中に大量のシャコがわさわさうごめいていたなんて描写があったのを思い出しました。
また来て、今度はゆっくりといろんな店で食事をしなければいけません。