2017年度の「午前十時の映画祭」の上映作品が2月20日に発表となりました。以下の作品群です。*がこの企画再上映の作品。Wikipediaへのリンクは略します。
2017/04/01(土)~2017/04/28(金) ライフ・イズ・ビューティフル アメリ
2017/04/29(土)~2017/05/12(金) 裏窓* ショーシャンクの空に*
2017/05/13(土)~2017/06/09(金) アンタッチャブル 雪之丞変化
2017/06/10(土)~2017/07/07(金) イヴの総て 突然炎のごとく
2017/07/08(土)~2017/08/04(金) グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち セント・オブ・ウーマン/夢の香り
2017/08/05(土)~2017/08/11(金 ローマの休日*
2017/08/12(土)~2017/08/18(金) 麗しのサブリナ*
2017/08/19(土)~2017/08/25(金) 昼下りの情事*
2017/08/26(土)~2017/09/08(金) おしゃれ泥棒
2017/09/09(土)~2017/10/06(金) トリュフォーの思春期 泥の河
2017/10/07(土)~2017/11/03(金) 天国と地獄 野良犬
2017/11/04(土)~2017/12/01(金) 悪魔のような女 グロリア
2017/12/02(土)~2017/12/29(金) 夜叉 戦場のメリークリスマス
2017/12/30(土)~2018/01/26(金) アニー・ホール ペーパー・ムーン
2018/01/27(土)~2018/02/23(金) ギルバート・グレイプ バグダッド・カフェ ニュー・ディレクターズ・カット版
2018/02/24(土)~2018/03/23(金) 招かれざる客 麦秋
今回は、再上映の作品は5本ですが、そのうち3本がオードリー(女優だよ、念のため)の主演作品ですか(苦笑)。彼女はよほどのドル箱なんですかね。何をいまさらながら彼女は人気があります。これは来年のオードリー関係の新作品は、「パリの恋人」かなと勝手に予想。いや、「戦争と平和」あたりのほうが面白いかな。やっぱりオードリー・ヘプバーンは日本人に人気があるのだなとあらためて思います。で、読者の方はだいたい想像がついているでしょうけど、私はあまり彼女が好きでない(笑)。嫌いとまでは言いませんが、積極的なファンではないというところですかね。たとえば「ローマの休日」なんかちょっと私には甘すぎます。だいたいあの映画は、悪い男が世間知らずな女をだます映画じゃないですか。
あとついに大島渚監督の作品が上映されますが、やはり「戦場のメリークリスマス」でしたね。前にも書いたように、大島監督の映画で日本で話題になるのは、「愛のコリーダ」か「戦場のメリークリスマス」だと思います。「戦場の…」は相当好き嫌いが分かれる映画で、だめな人は絶対だめだと思いますが、たぶん16年にデヴィッド・ボウィが亡くなったことも今回の作品選定に影響したのでしょう。「愛のコリーダ」をこの企画で上映するわけにも行かないと思うので。次に大島作品が紹介されるのなら、ATG系の映画でもと期待しておきます。
小津安二郎作品が、「麦秋」の選定となりました。Wikipediaにあるように、小津の脚本共作者野田高梧はこの作品を大変気に入っていて、
>また本作は戦後の野田・小津コンビ作品の中で野田自身が一番気に入っていた脚本であり、野田は「『東京物語』は誰にでも書けるが、これはちょっと書けないと思う」とも発言していた
とのこと。このあたりはいろいろ興味深いところがあります。ここは30歳くらいの原節子を鑑賞するのが正道の楽しみ方ですかね。この映画については指摘したいことがありますので、また上映される頃記事にします。
この企画のいいところは、食わず嫌いの映画でも見てみようと(私は)決心できるところです。「戦場にかける橋」などは、見る前と見た後ではだいぶ印象が異なりました。このあたりについては、下で記事を書いているので興味のある方はご参照ください。
今回私が見るののが楽しみなのが、「トリュフォーの思春期」あたりですかね。もっともこの映画に出演する少年少女は、厳密に言うと思春期前だと思います。読者の皆様もいろいろな好みがあるのでしょうから、注目したい映画がありましたらぜひご覧になってください。