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浅田真央は、引退表明が遅かったと思う

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本日は京都の桜の記事を用意していたのですが、やはりこの件を記事にしないわけにはいきませんね。

フィギュアの浅田真央が現役引退 自身のブログで表明

産経新聞 4/10(月) 23:04配信

 フィギュアスケート女子の元世界女王で2010年バンクーバー五輪銀メダルの浅田真央(26)=中京大=が10日、自身のブログで「フィギュアスケート選手として終える決断を致しました」として現役引退を表明した。

 2大会連続出場した14年ソチ五輪で6位に終わり、約1年の休養を経て昨季に復帰したが、今季は昨年12月の全日本選手権で自己最低の12位に終わるなど、かつての輝きを取り戻すことができなかった。

 ブログでは「全日本選手権を終えた後、それまでの自分を支えてきた目標が消え、選手として続ける自分の気力もなくなりました。(中略)私のフィギュアスケート人生に悔いはありません」などとつづっている。

 名古屋市出身の浅田は5歳からスケートを始めた。05年にジュニアの世界選手権で初出場初優勝を飾るなど、「天才少女」として注目を集めたが、翌06年のトリノ五輪には、年齢制限のため87日足りずに出場できなかった。その後は08年の世界選手権を初制覇。バンクーバー五輪は銀メダルで、ライバルのキム・ヨナ(韓国)に及ばなかった。

 11年に最愛の母、匡子さんを亡くし、悲しみを乗り越えて臨んだソチ五輪は、ショートプログラム(SP)で出遅れるも、フリーで代名詞のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を成功させて6位。日本中に感動を呼んだ。

 同年3月の世界選手権はSPで当時の世界歴代最高得点をマークし、日本選手最多となる3度目の世界女王となった。

 ソチ五輪後、一度は引退に傾いた気持ちが「ハーフ・ハーフ(半々)」と揺らぎ、約1年の休養を経て復帰。復帰シーズンでグランプリ(GP)シリーズ中国杯で優勝するなど序盤は快調な滑り出しを見せたが、慢性的な左膝痛にも苦しんだ今季は精彩を欠いた。

彼女の引退についての記事をいくつか読んだ限りでは、予定稿めいたものも見られましたね。当方素人ですのでそのあたり詳しいことは分かりませんが、浅田真央がいつ引退してもおかしくないという認識はマスコミにもあるわけで、それなりの記事や映像資料などは用意されていたのだろうなと思います。

昨年私はこのようなことを書きました

>浅田真央が来シーズンで引退することは誰でもわかりきっていますが、しかしこれある意味「自分は2年間はなにがなんでも現役を続ける」という意味合いですよね。つまり今シーズンでどれだけ成績が悪くても現役は来年も続けるという。

それって決していい選択じゃないんじゃないのと思いますが、どうなんですかね。もちろん彼女が今シーズンいっぱいで現役を引退したところで、話が違うじゃないか、悪い、という人もいませんが、彼女の競技者としての今後にそんなに明るい未来が待っているようには思えませんね。やっぱりソチで引退した方がよかったのでしょう。たぶん今の彼女は過去のスケーターでしょうね。そんなことは予想できていましたが、やっぱりです。やはり浅田真央に明日はなさそうです。

正直、こう書きながらも「でも本当に現役続行するのかなあ」と考えていましたが、やっぱりというところです。ただ個人的に言うと、でも引退表明するのなら、昨年12月が大きな節目だろという気はします。

全日本選手権で12位では、彼女のレベルでは現役続行不可でしょう。オリンピックに2回でて銀メダルと6位入賞したアスリートが現役を続ける成績ではない。一度引退した人が、市民レベルとしてたとえば陸上の長距離に出るとかならまだしも、フィギュアスケートってそういう趣旨のスポーツじゃありませんからね。だから競技が終わった時点では「またじっくり考えたい」と話した上で、1月とか2月、あるいは3月の世界選手権が終わった時点で引退を表明すれば、そちらのほうが順序としてはよかったと思うわけです。実際には12月中に引退を表明したほうがずっといいと思いますけど。見込みがなくなったら割り切ることも必要でしょう。そういえば彼女って、現役続行も5月に発表したじゃないですか。年度がかわってから進退を表明するのが好きなんですかね。

彼女が引退を最終的に決意したのがいつかは分かりませんが、もしかしたら平昌でのフィギュアスケート日本女子の出場枠が2人になったことも最終的に彼女の背中を引退に押したのかもですね。日本人選手の3人枠に入るのも非常に大変ですが、2人枠ですと事実上可能性が非常に低くなりほとんど無理でしょう。私は実は、この件を指摘する記事を書いて発表するつもりだったのですが、今回の引退でこの記事が書かれることはなくなりました。あるいはこの件は、彼女の引退とは直接関係ないのかもですが、しかし彼女のオリンピック出場への現実味が欠けたのは事実でしょう。いずれにせよそのあたりは本日開かれるという引退記者会見で話してくれるのかもです。

そう考えると、やはりソチ五輪後の1年間の休暇とその後の現役復活は無理でしたね。1年の休養とその後の現役生活は両立できなかったし、そうなると2015~16シーズンでの引退が妥当だったのでしょう。見込みがないことが分かってしまう。安藤美姫みたいに、最後はほとんど無理であることはみな分かっていルことを前提に強行出場みたいに出場して、それで笑顔と涙の引退(安藤の場合未婚の母になったなんてこともあったので、また少し次元が違いますが)、なんてのでなくて、非常に暗―い引退ですから。これでは現役続行なんかしなければよかったというところでしょう。

そうなるとソチで引退したほうがずっと良かったよね。1年遊んじゃったのもどうかですが、やはりぎりぎり昨年末までに引退を表明すべきだったのでしょうね。そちらのほうがすっきりする。それからの3ヶ月を超える月日は不要だったのだろうと思います。

このブログで私はさんざん「浅田真央は学校に通っていない」「自分のことを名前で呼んでいて幼稚だ」「浅田真央に世間は異常に甘い」「浅田真央大っ嫌い」なんて書いてきましたが、彼女の現役最後くらいは「お疲れ様でした」と書いてこの記事を終えます。


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