ずいぶん以前の数年前の話ですが、当方が仕事の関係でひどい災難にあったことがあります。
詳細については、当方の個人情報保護と守秘義務(これは名前を出さなければ大丈夫ですが)がありますので書けませんが、つまり電話で非常識きわまりない要求をしてくる人間がいたのです。それについて書かなければ読者は私の書いていることが正しいか判断できないわけですが、ごくおおざっぱに話をすれば、自分が金を出さないでこれこれこういうことをしてくれという類の要求だったと書いておきます。
それで私は正直「何を馬鹿なことを要求しているんだか」と考えて拒否しました。上司に相談するというレベルでもなかったのです。そうしたら2~3時間くらいえんえん苦情とも質問ともつかぬ通話がつづき、先方はいろいろ怒鳴る始末でした。私はこの日出先に行かなければならなかったのに、誰も電話をかわってくれず(笑)、最後は「この件をしかるべきところに言うからな」などと脅してきたくらいです。私思わず「早くしかるべきところに連絡して、この電話切ってくれ!」といいたくなりました。いや、もちろん言いませんよ、そんなこと(笑)。まあでも
しかるべきところがこわくて仕事なんかできるか!!!
という気はします。
それはともかく電話が終わったら大慌てで出先に飛んでいきました。これだけならまだしも、その後私の仕事関係の会社にもその人物はやはり数時間電話をかけつづけ、先方も大変迷惑したという連絡を受けました。私としても別に私が悪いというわけでもないのですが、さすがにそれには恐縮しました。
さて、これだけなら単に「非常識きわまりない馬鹿から受けた災難、迷惑」というだけで、特にこのブログで記事にするほどのことでもないのですが、最近「ああなるほどな」と考えたことがあります。つまりあのようなめちゃくちゃな要求でも、たぶん何回かに1回は、その人の希望通りになるかどうかはともかく、ある程度は実現するのだろうなということです。
つまり私に電話をかけてきた人は、このような電話をかけたのがおそらく最初ではないということです。おそらくこの人物は、そこら中にめちゃくちゃな要求をしてきたのだろうと思います。それで、その要求の何回かに1回かは、それが通ったのでしょう。でなければ、あんなしつこい電話をするわけがない。私の場合は、まったく論外の代物で、とても当方らが了解できるようなものではありませんでしたが、相当ひどい内容の要求でも、時と場合によっては実現することもあるのでしょう。そうだからこそ、あの人物は、私にしつこく電話をしてきたのだと思います。もっともたぶんこの人物は、精神を病んでいる人間だったのだろう私は勝手に考えていますが、そのあたりはこの記事の趣旨と違うのでやめておきます。
それでそう考えてみると、もちろん私の受けた災難や迷惑とは規模も悪質さも重大さも次元が違いますが、森友学園・塚本幼稚園の話も似たようなものだろうなという気がします。森友学園に日本政府や大阪府その他行政がはかった便宜なんて、正直どれも「論外、お話にならない」というレベルでしょう。そんなこと、まともな人間や組織なら、依頼する気もないししたところで相手にされないでしょう。が、たぶん森友学園の前の理事長の個性や、その姿勢を共感、支持する人間が存在して、それでそのような人物(安倍晋三その他)が首相をはじめとする政府高官や自治体最高幹部になったりするなどして、めちゃくちゃなことが(ある程度)実現してしまったということでしょう。このようなことがそうそうあるとはさすがに考えませんが、しかし籠池前理事長や安倍夫婦のような非常識きわまりない連中でしたら、そういうこともありえなくはないわけです。
しかしひどい話ですよねえ、ほんとこれ。日本は中韓のような人治国家でない法治国家だなんてとても言えた義理じゃないじゃないですか。それは安倍晋三の問題で他はそんなことはないですって? あんな馬鹿でクズがえらそうな顔をして首相であり続けている国がまともだなんて私にはとても思えませんね。いろいろな意味で困ったものです。