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Channel: ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)
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長谷川豊の主張にのっとれば、香川伸行は世間に迷惑をかけなかったということになるのだろう

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拙ブログでは、長谷川豊の名前を記事に出したことはありませんでした。チェックしましたらありませんでした。ただ1度彼の記事を引用していますね。

赤字の会社がそのような資金援助を行うのってのは、完全な背任じゃないのという気がする

>>さて、まとめておきますと、フジテレビの営業赤字は私はさほど気にしません。ちゃんと不動産業に着手しているし、内部にいた私は、そもそもあの局が「支払わなくてもいいお金」を支払いまくっていることを存分に知っているので、これでいい感じに支出を圧縮できるはずです。このニュースはネガティブなものではなく、ポジティブに受け取っています。

フジテレビは儲かりすぎていたのです。なので、色んな人々が群がってきました。その結果、本来であれば支払う必要のないお金が山ほどあるのです。今回のニュースでフジテレビは「こういう訳で赤字ですから…」と言ってそれらの金を切ることが出来るでしょう。

名前は出しませんでしたが(ていいますか、たぶんこの記事の引用に際しては、筆者の名前もろくに確認していなかったと思います)、この記事の筆者は長谷川豊です。

私が引用した媒体は「BLOGOS」ですが、これは単にそこで記事を読んだためなので特に他意はありません。が、このあと彼はここから契約を打ち切られます。よって私が引用したリンクはすでにありません。そしてテレビ番組などの出演契約も打ち切られました。その理由は、こちらの記事です。

 自業自得の人工透析患者なんて、全員実費負担にさせよ!無理だと泣くならそのまま殺せ!今のシステムは日本を亡ぼすだけだ!!

というのはタイトルを変更して、現在こちら。

医者の言うことを何年も無視し続けて自業自得で人工透析になった患者の費用まで全額国負担でなければいけないのか?今のシステムは日本を亡ぼすだけだ!!

これはさすがによろしくないと関係各所が考えたようで、そういう事態になったというわけです。

さて現在彼は、選挙に出馬しています。それでinti-solさんの記事でこのようなものを読みました。 

維新候補の長谷川豊氏「警察の呼び出しはデマ!」⇒夕刊紙が報道!「60キロを92キロで走っただけ」

長谷川からすれば「選挙妨害しやがって」ということなのかもですが、事実の指摘ですからね。そういう話をしてもしょうがないでしょう。

それで長谷川がフジテレビを退社した事情は、もっぱら金銭問題だとされています。ご当人否定しているのでしょうが、そもそもそういう人物を選挙の候補としてスカウトする維新の見識の問題でしょう。それもどうかです。

で、inti-solさんが長谷川について書いた過去の記事とコメントで興味深いくだりがありまして、それは私が過去に書いた記事とリンクする部分があると思いました。

>つまり、人工透析は確かに医療費がかかりますが、その人工透析患者の中では、「自業自得」な人たちは相対的にあまり医療費がかからないのです。そんな人たちはすぐに死んでしまうからです。人工透析を受けつつも5年10年と長生きできるのは、食生活についてある程度自らを律することができる人です。
ということは、莫大な医療費を槍玉に挙げて人工透析患者を非難するなら、実は「自業自得ではない人」をこそ槍玉に挙げなければならない、ということになってしまいます。どうやって槍玉に挙げるんでしょうか。透析患者の分際で、つましく食生活を律して長生きなどするから医療費がかかる、暴飲暴食でもして、とっとと死ね - とでも言うのでしょうか。まさかねえ。

>透析を受けている人の生存率は1年後で90%、5年後60%、10年後は36%なのだそうです。世の中の平均よりははるかに短命でしょう。その中で20年生きながらえたというのは、幸運だったのではないでしょうか。

自分の肉体管理に甘い部分があったのだと思う(香川伸行)

記事でご紹介した香川は、拙記事中で引用した新聞記事を再引用しますと、

>> 香川氏は3年前から受けている人工透析治療をこの日も受け、自宅に戻っていた。野球をやめた後、腎不全などを患っていた。家族によれば昨年1月にも1度、心筋梗塞で倒れていた。その際は回復していたが、医師に「次、倒れたら危ないかも」と告げられていたという。

とあります。死の3年前から透析を始め、前年に心筋梗塞、そして再度の心筋梗塞で死亡してしまったのですから、まさに透析患者の早死にの典型だと思います。

それで長谷川の主張を敷衍すると、たぶん香川は世間に迷惑をかけずに死んだということになるのでしょうね。香川は少なくとも高校生のころから太っていましたが、プロ野球に入ってからも、そして引退後もさらにひどくなりました。子どものころからの食生活を改善できなかった、経済的な苦労などでストレスが激しかったとかいろいろあるのでしょうが、長谷川が非難する長命の透析患者はむしろ自己を律せる人間であり、そういったことが難しい人間(一例香川)は早死にする可能性が高いわけです。こういうことに長谷川がどう考えて記事を書いたのか、疑問が生じます。実際香川の人工透析後の状況はこのようなものです。

>晩年の香川さんは現役時代110キロだった体重が138キロに。心配する家族に「なるようにしかならん」と言い放ち、07年には糖尿病の悪化から腎不全に。医師からは「余命1か月」を診断され、身体障害者1級となり一生、人工透析が必要な体になってしまった。

 それでも「ええんちゃうか」と食事制限もせず、子供の将来の心配もしない香川さんに弘美さんの怒りが爆発。「子供じゃないんだから、自分でやれることはやってよ」と言い放ってしまったという。

これじゃあ申し訳ないですが、自業自得の部分があるとしか言いようがないですね。

ところで長谷川は、自分が何らかの理由で人工透析を余儀なくされたらどうするんでしょうね。かなり興味深いですね。自分は絶対人工透析などすることはないと(根拠のない)自信があるのかもですが、ご当人だけでなく家族、身内、親しい友人などがなったらどうなるか。辛坊次郎が70歳になったらどのような言論活動をするのか興味があるのと同じです。長谷川やその関係者が人工透析をする可能性よりは、辛坊が70歳を迎える可能性のほうが高いでしょうから、彼のほうが窮地に陥る可能性は高いでしょう。たぶん自分の発言を「なかったこと」「自分は別」で逃げるだけでしょうが、こういう連中のほざくことをあんまり評価はできませんね。

それで長谷川は、議員に立候補することを決めてからは透析患者に謝罪して歩いたようですが、そして上の記事もたぶんに炎上商法なのかもですが、でも謝罪して歩かざるをえないようなことを書くなです。そんなことも理解できないほどの馬鹿でもないでしょうに。

今回の記事は、inti-solさんの上に引用した記事とコメントを参考にしました。感謝を申し上げます。


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