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Channel: ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)
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美しさが有利になるスポーツというのも理不尽だと思う(拒食症の問題などもある)

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ヴァンクーヴァー五輪の際、「Number」だったかに伊藤みどりが寄稿していて、実物がないのでめったなことはいえませんが、大要「私にカタリーナ・ヴィットさんの容姿とスタイルがあれば」ということを書いていました。

それ、誰だって考えますが、でもそれを言ってはかわいそうだからねえ(苦笑)。もちろん私も、彼女がそんなことを書かなければこんなことは書きません。美人じゃない人にたいして「あなたは美人じゃないから」なんて言うのは、人間として最終的な段階です。芸能人とか、アナウンサーもそうかもですが、容姿を論評されることがありの仕事ならともかく、スポーツ選手というのは次元が違いますしね。

まえ奥野史子が、バルセロナ五輪のデュエットの出場者を決める最終段階で、自分でなく小谷実可子が選ばれそうになったことがあり、その件についてTBSの番組か何かで、大要「みんな私より(小谷)実可子さんのほうを見たいんだなあ・・・と思った」と涙を流して話していました。本番では、小谷でなく奥野が最終的に選ばれることになりましたが、けっきょく実力だけなら奥野のほうが上ですが、華やかさとかスタイルとかそういう面で小谷が上に行くというところだったのでしょう。

そう考えると、浅田真央キム・ヨナを比較したら、スタイルと容姿でヨナさんのほうが上ですから、これまたやっぱりヨナさんのほうが有利なわけです。もちろんそれ以前として、浅田真央とキム・ヨナでは、比較の対象にもなりません。言うまでもなくあらゆる点でヨナさんのほうがはるかに上です。比較するのもおこがましいとはこのことです。足元にも及ばないということです。

しかしこの2人は2人とも東アジアの出身で人類学的に近い存在ですが、たとえば白人と比較するとアジア人は不利です。身長、容姿、スタイル、どれをとっても白人のほうが有利です。新体操とかもずばり体型と容姿がポイントになります。それもどうかです。それじゃロシア人とかのほうが日本人より有利に決まっているじゃないですか。

それにしても、こういう美を競う競技は、たとえば拒食症とかの問題も引き起こします。シンクロナイズドスイミング(もうすぐアーティスティックスイミングに名称変更)は、水中での競技ですからたくさん食べないとやっていけませんが、フィギュアスケートなどはやたら拒食症の人が出ますからね。鈴木明子も、ユリア・リプニツカヤも、グレイシー・ゴールドもこれにやられました。正直特に未成年が拒食症に苦しむスポーツ(競技)というのはやばいよなあと思います。ファッションモデルですら、やせすぎは危険と法律(つまり業界の自主的なガイドラインでは間に合わないという判断がされているのです)で基準値以上にやせているモデルの出演をさせない措置がされている国もあるくらいです。フィギュアスケートもこういうことに真剣に取り組まないと、相当強い規制をしないとまずい部分が出てくるかもです。

むかしは体操も、当ブログでも数回取り上げた故ヴェラ・チャスラフスカのようにわりといい体格をした人が活躍していましたが、特にナディア・コマネチの存在が彼女のような体型を当然とする時代を作り上げました。田中理恵が、わりあい女性らしい体型であるというので注目を浴びたのも記憶に新しいところです。

それで美しさとはまた違いますが、前に記事にした世界選手権マラソン代表の女性の万引きも、つまりは摂食障害によるもののようですから、今後世間に知られた他の競技の選手が万引きで逮捕されて、それが摂食障害が原因だったと言うような事態にならないとも限らない。そうなったらって、もうマラソン選手で実現しちゃっていますが、また起きたら目も当てられません。たとえばこれはコメント欄でのinti-solさんからのご指摘で私も「もしかしたら」と思いましたが、高橋尚子がパチンコにはまっているとかいう話も、その原因は不明ですが、けっこうやばい雰囲気を感じます。

いずれにせよ最悪の事態にならない、なったとしても2人目以降はないことを祈ってこの記事を終えます。


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