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Channel: ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)
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いまだ、強硬策で拉致被害者が北朝鮮から帰国できたと立証する文書・証言を知らない

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もう一昨年の春になりますが、私は、産経新聞の記事やオバマ米国大統領(当時)のキューバ訪問の報道を見て、あらためて「北朝鮮が、日本側の強硬姿勢に屈して拉致被害者を帰国させたなんて話には、何の論拠もないな」と考えました。私が読んだ様々な拉致問題に関する本、新聞や雑誌・ネットなどの記事、テレビ番組ほか、その論拠となるいかなるものも見たことがないからです。それでその関係の記事を書きました。

米国のキューバへの対応から、日本の北朝鮮への対応を考えてみる

そして、そのようなものを私が知らないだけかもしれませんので、読者の方々への呼びかけというはなはだしく不完全な方法ですが、強硬策で拉致被害者が帰国できたと立証する文書、あるいは証言を知っている方がいたら早急に教えてほしいと記事に書きました。

私の普段の主張からすれば、そのような文書や証言がないほうが都合がいいといえばいいのですが、そして仮にそのような文書・証言があったとしても、北朝鮮側を動かしたのは何らかの対価のほうが強力であるということは動かないと考えますが、それはそれ、これはこれです。あるのであればぜひ私も知りたいわけです。

で、今日に至るまで、そんなものを私に教えてくれた人は皆無です。私の記事を「気に食わん」と考えた人はいるでしょうが、その人たちもその論拠を提示していないわけです。

もちろん私が知らないだけかもしれませんが、巣食う会、家族会も、強硬策が功を奏して拉致被害者が帰国したのだという主張をえんえんしていますが、それを証拠付けるいかなる文書も証言も私の知る限り提出していません。あったら連中はこれでもかとばかりにそれを紹介するでしょうから、たぶんそんなものはないのでしょう。私は、誰かが教示してくれるのを多少なりとも期待していたのですが(あったらそれは、ものすごく興味深いですから)1年半を超える期間待って「こういうのがある」と教えてくれた人がいないので、たぶんそんなものはないのでしょう。それは99%間違いないと私は思いますが、断言は現段階ではしません。

それで、えんえんこんなことを考えていてもしょうがないので、前の記事を発表したのが2016年4月22日ですから、その2年後の2018年4月22日までに私が発見する、あるいは「このような本(記事・番組・動画・国会議事録での発言など)がある」と教えていただかないかぎり(疑義があるものは、読者の皆様に見ていただいて、意見を求めたいと思います)、私は「そのようなものはない」と断言したいと思います。もちろん私が断言したところで何がどうなるわけでもありませんが、巣食う会とか家族会がいかにめちゃくちゃな連中かということにさらに確信を持てるという意味合いはあります。

それにしても巣食う会の連中は、反北朝鮮運動の一環として家族会を利用しているだけですから批判してもしょうがありませんが、家族会は、蓮池透氏を追い出すという暴挙をして恥じない(フロントの人間はそうでしょう)わけで、けっきょく愚にもつかない政治運動でしかないわけです。巣食う会の連中に付き合っている暇があったら、北朝鮮が強硬策に屈して拉致被害者を返したということを立証する証言・文書を提示しろです。それができなければ、こんな主張は単なるドグマです。


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