先月こんな報道がありました。
>1年で処分4回 ジャパンライフが倒産
2017年12月26日13時34分
家庭用磁気治療器を販売するジャパンライフ(東京)が2度の資金ショートをおこし、26日に銀行から取引停止処分を受けて倒産したことがわかった。民間信用調査会社の東京商工リサーチが明らかにした。都内の本社は連絡がつかない状態となっている。
磁気治療器会社に4回目の処分 消費者庁「前例ない」
磁気ネックレス販売巡り業務停止処分 消費者庁
ジャパンライフは、高いもので数百万円を支払ったオーナーから磁気治療器などを預かり、レンタル収入として1年間で商品価格の6%を支払うとのビジネスを展開。しかし、保管する商品数が契約数より大幅に不足していたことなどから、昨年12月以降、消費者庁から特定商取引法違反や預託法違反で、一部業務停止命令などの処分を計4回受けていた。
東京商工リサーチによると、ジャパンライフの2017年3月期決算は当初、資産総額から負債総額を差し引いた純資産が40億円あった。しかし、消費者庁の求めで同社が公認会計士らによる監査を実施した結果、実際は338億円の債務超過で負債総額は2405億円だったという。
ジャパンライフのホームページによると、同社は1975年設立。資本金4億7640万円、従業員746人(5月11日現在)。
ジャパンライフというと、悪徳商法で知られていましたが、けっきょく倒産ですか。長きにわたって経営していた会社だったんですが、やはり無理がたたったんですかね。
それでこの会社についてネットで検索してみたら、昔ナスターシャ・キンスキーがCMに出ていたんですね。そういえばどっかで聞いたような記憶があります。
日本のタレントでは危険と考えて出るのを控えるようないかがわしい会社でも、海外の芸能人はけっこう出ていたということが過去には確かにありましたね。事情が分からないのでエージェントが気軽にブッキングしたということもあるでしょうし、またやばい会社でも日本でのCM出演だったら構わないというところもあったかと思います。今では、日本で出ているCMがすぐにYouTubeなどで出回りますが、昔はそういう話が広まりにくかったし、ましてや動画そのものを見ることもなかなか難しかったので、かなり気楽に出演がされていたのかと思います。前にも動画をご紹介しましたように、ブルック・シールズやフィービー・ケイツらも気楽に日本のCMに出ていた背景には、そんなこともあったのでしょう。いやこのお2人が出演していた企業はちゃんとしたところですが(苦笑)。でもカネボウも倒産しちゃったしね。
そう考えると最近は、トミー・リー・ジョーンズの缶コーヒーとかもちろんいろいろありますが、ひところほどは米国ほかの世界的な芸能人が日本独自のCMに出演することはなくなったような気がします。それは昔と比べてギャラが高騰したとかもあるでしょうし、またそれと並行して、出演する側も選択が慎重になる傾向もあるのでしょう。日本でCMに出て、その出演した会社が悪徳商法で糾弾されたり倒産したなんて話がネットで流れたら目も当てられない。
ネットの功罪というのもいろいろでしょうが、世界の無名の個人がいろいろな情報を発信できるというのはいろいろな意味で世界を変えましたね。善悪はともかくって、人間が情報を発信できるのが悪いことのわけがないですが、ともかくネット出現後は、世界中で実にいろいろな人間がいろいろな情報を発信するので、芸能人のだれだれが某国のこんなCMに出ているなんて話がすぐ世界中に広まっちゃいます。これも想像以上にすごい話だと改めて思います。
そのあたりはともかく、CMをいくつかご紹介。
1984年 ジャパンライフ CM ナターシャ・キンスキー 2種
1982 サントリー ワイン レゼルブ
これはLUXのCM。
【CM】ナスターシャ・キンスキー LUX
1982 カネボウ レディ80
'80-95 ブルック・シールズCM集
ダイアン・レイン Diane Lane CM集 (再)