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Channel: ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)
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これは非常に危険なタックルだ(日本大学対関西学院大学のアメリカンフットボールの試合)

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ちょっと気になった記事を。いろいろ報道されていますが、とりあえずこちらを。

>悪質反則で選手けが 関学アメフト部が日大に抗議文

5/12(土) 18:29配信 関西テレビ

関西学院大学のアメリカンフットボールの選手が日本大学の選手の悪質な反則でケガをしたとして、チームは日大に対して、正式な謝罪などを求める抗議文を送りました。

青の関学の選手がボールを投げ、無防備になった直後…赤の日大の選手が背後からタックルをします。
今月6日に行われた関学対日大の定期戦の映像です。

この反則で、関学の選手は全治3週間のケガをしました。

関学アメフト部はこの反則を「選手を傷つけることだけを目的とした意図的で極めて危険かつ悪質な行為」として、今月10日、正式な謝罪や見解を求めて日大に抗議文を送りました。

【関学アメフト部・鳥内秀晃監督】
「長年指導者やってますけど、あのレベルは初めてです。
交通事故と一緒ですよね、これ。道路を歩いていて、後ろから約100キロの人が来て、一気に知らないところからタックルされたと。その衝撃考えたら分かるでしょう」

この選手はその後も反則を繰り返し、退場処分になっていて、日大アメフト部は「厳粛に受け止め指導を徹底する」とコメントしています。

また、関東学生アメリカンフットボール連盟は当面、この日大の選手の対外試合の出場禁止を決めています。

もう1つ

>アメフット関学大「あってはならない」日大厳重抗議
[2018年5月12日22時32分]

 アメリカンフットボールの強豪関学大が12日、兵庫・西宮市内の同大学で日大との定期戦(6日)における相手選手の反則行為について説明する記者会見を行った。

 鳥内秀晃監督(59)は「スポーツを超えている。あってはならないこと。これを認めるとスポーツが成り立たない」と怒りをにじませ、小野宏ディレクターは「普通に道を歩いていて、後ろから100キロ(程度)の選手が全力でタックルしてくるのを想像してもらえればと思います」と生命にかかわる事故につながる可能性があったことを指摘した。

 同戦は第51回の定期戦。第1クオーターでの出来事だった。ボールを投げた関学大QBに対し、日大DLが約2秒後にタックル。関学大QBは負傷退場し、試合翌日には医師から膝軟骨損傷と腰の打撲で全治3週間の診断を受けたという。現在は左足にしびれが出ており、あらためて精密検査を受ける予定にしている。

 日大DLは以後も2度のラフプレーを行って退場となり、10日には関東学生アメリカンフットボール連盟が追加的処分内容が決まるまでの当該選手の対外試合出場禁止を発表した。

 関学大は10日付で日大の部長、監督宛に厳重抗議の文書を送付。内容は以下の通りとなっている。

 <1>日大DLの関学QBへの1回目のパーソナルファウルに対するチームとしての見解を求めると同時に、関学大QBおよび保護者へのチームからの正式な謝罪を求める

 <2>日大監督が試合後にメディアに出したコメントの見解と、コメントの撤回および前項の行為が発生したことについての指導者としての正式な謝罪を求める

 日大のコーチからは11日午後8時15分、関学大スタッフに対して「当該選手を連れて謝罪に行きたい」という申し入れがあったという。その上で小野ディレクターは「抗議文書を読まれていなかったので、まずはそこに対して正式な回答をしてほしい」という旨の返答をしたことを明かした。日大は10日に同部の公式サイトで謝罪文を掲載したが、11日夜の電話まで関学大側に直接の謝罪はなかったという。関学大は日大からの回答について、誠意ある内容であると判断できない場合は、次年度以降の定期戦は行わない意向としている。

 両大学は17年12月の甲子園ボウルで戦い、日大が23-17で勝利。27年ぶり21度目の大学日本一を果たした。

それでこれらの一連の報道を見て、関西学院側の怒りが半場じゃないなと考えまして、当該タックルの動画を探してみてみました。それがこれです。

関学大アメフット部が会見で問題視した日大選手のタックル

個人的な意見を申し上げますと、これが一発退場でないというのがちょっと信じがたいんですが。これは審判団なり当日の試合を監督する立場の人が即刻それなりの処分を下す性質のプレーだし、そうでなくても日本大学の監督らが、自主的にプレーを外させる措置が必要でしょう。

アメリカンフットボールには正直そんなに詳しくないのですが、ラグビーでもレイトタックルには相当厳しい処分が科せられるご時世です。この件で、審判団なり日本大学なりが、どうして選手を即刻退場あるいは引っ込めなかったのかちょっと理解に苦しむのですが、どういうことなんでしょうか。

そうなるとこれ、常識的に考えて、監督なりコーチの指示があったと解釈されてしょうがないですね。日本大学監督も雲隠れしているなんて話もある。とてもそんな話で済むようなことではありませんが、これは監督解任、日本大学は下部リーグに落ちて、しばらく謹慎をしろというくらいの措置は必要でしょう。しばらく休部扱いになってもしょうがない。それでこの部員は退部するなんて言う情報もあるし、まったくひどいにもほどがあります。

でもこれ、明らかにスポーツでやったらまずい一線を越えてしまっていますね。アメリカンフットボールについてはいろいろ危険な部分が指摘されているし、ましてや日本ではマイナースポーツであるわけで、そのあたりを鑑みても自殺行為にもほどがあるというものです。

たぶん野球同様アメリカンフットボールが米国など一部でしか人気がないスポーツであることも、アメリカンフットボールの唯我独尊な部分を助長しているのだろうなと感じます。米国(北米)の四大スポーツのうち、バスケットボールはほぼ世界中に広まっているし、アイスホッケーも欧州でもそれなりの力がありますから、そういう意味では他の様々な文化といろいろフィードバックしあうので、あまりひどい部分がある程度緩和されている部分はあるのかもしれません。

最近スポーツにおける脳震盪の問題などもいろいろ議論されています。以前記事を書いた柔道事故や組体操の関係も、つまりはどれだけ安全にスポーツなり体育ができるかという問題でしょう。このような無意味に危険なプレーをしていたら、どうしようもないにもほどがあります。関係者は猛省して、このようなことを二度としないようにしてほしいと思います。


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