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Channel: ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)
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『ライアンの娘』のロケ地を詳細に記して下さった記事をご紹介

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 私が影響を(いろいろな意味で)受けた映画はたくさんありますが、この2本は外せません。なおポスターの大きさに他意はありません。

 ライアンの娘

マイケル・コリンズ

2本とも、アイルランドを舞台にした映画です。特に『ライアンの娘』は、私は小学生の時に最初にこの映画を観て(小学生で『ライアンの娘』を観るというのもどういうおませな少年だったんだという気がしますが)、うわ、なんだかすごい映画を観ちゃったなと感じて、それいらい長きにわたってアイルランドを自分なりに追っかけているところがあります。『ライアンの娘』を観ていなければ、たぶん『マイケル・コリンズ』に現在ほどの感動はしていないと思うので、やはり『ライアンの娘』は私にとって至上の映画なのだと思います。

それで、私がいろいろ勉強させていただいているサイトさんが、この映画のロケ地を詳細にご紹介してくださいました。以前にも、次の2記事でお世話になっております。

サンフランシスコに行ったら、「ホテルめまい」に泊まることにしたい 外国人が好きな米国と、「イージー・ライダー」の主人公たちを殺す米国

それでは、ぜひ読者の皆様におかれましては、リンク先に飛んでいただきたいのですが、こちらの記事です。

居ながらシネマ 家に居ながら映画を楽しみロケ地を巡るものぐさなサイト 『ライアンの娘』 Ryan’s Daughter (1970)

この映画は、ファーストシーン(ロージーがパラソルを断崖から落とすシーン)が、アイルランドの観光名所であるモハーの断崖のほか、主だったロケ地がディングル半島と、もっぱらアイルランド西部の海岸でロケーションされていますが、実は南アフリカのケープタウンでも、海岸のシーンの一部がロケされています。当時はアパルトヘイトの時代でしたので、あまりこの件は語られていなかったようですが(公開当時のパンフレットにも触れられていません)、今日ではIMDbのロケ地リストにもはっきり書かれています。記事では、南アフリカのロケ地もふくめて、詳細に記してくださっています。私も、ランドルフとマイケルの海岸でのシーンが南アフリカの撮影であることは気づいていましたが、冒頭のシーンなども一部南アフリカで撮影されているようです。

それで、私が訪れた『ライアンの娘』のロケ地は、モハーの断崖のみですが、どうも私が訪れたところとほぼ同じ場所で、映画もロケーションされたようですね。つまりは、一番映像としてインパクトがあるとみなされた地点が、観光場所としても同じ扱いだったということなのでしょうが、思わず四十何年の時を経て、サラ・マイルズがパラソルを落としたところの近くにいたことに感慨を覚えました。当時は現在のような整った観光施設があるわけもなく、また時代としても、観光客が押し寄せる状況でもなかったでしょうから、いまなど比較にならないくらい鄙びたところだったはずです。また当時のアイルランドの田舎の貧しさは、現在など比べようもないものだったと思われます。映画で、サラ・マイルズが走っていくのが、写真手前の奥から4番目、手前の次の崖です。撮影のカメラは、ここよりやや下で撮影したのだと思われます。このことを上の記事でご教示いただいた際は、体が震えるような感動を覚えました。

ところでこちらは、YouTubeにアップロードされたこの映画のロケ地のその後です。

RYAN'S DAUGHTER - THEN & NOW

ほかにも動画はありますが、私も確認したわけではないので、興味のある方はご自分でお調べください。それにしてもつわものどもが夢のあとですね。この映画では、舞台となる村は、映画のために初めから作られましたが、撮影終了後に取り壊されました。が、学校は今日まで残っています。

それでこの記事を拝読しまして、前にも記事に書いたこの本を購入しました。

The Making of 'Ryan's Daughter': Troubled Epic

英語の本ですので読むのも大変ですが、やはり通読したいと思います。それでわかることもいろいろあるかと思いますので、またこのブログ等でご紹介できればと考えています。DVDのコメンタリーも充実しているようですし、またこの映画は70㎜フィルムによる撮影の一つの終わりでもあったので(その後20年ほど70㎜フィルムによる映画の撮影は行われませんでした。次の作品は、『遥かなる大地へ』で、たぶんねらったのでしょうが、『ライアンの娘』と同じアイルランドのディングル半島のダンキンでロケされました)映画史におけるエポックメイキングな作品でもあります。


 

ライアンの娘 特別版 (2枚組) [WB COLLECTION]

これから本格的にオーディオコメンタリーも聞いて、この映画の研究をしたいと考えています。また関係するグッズも鋭意入手に努めたいと思います。

でもこの映画も、サラ・マイルズを除く主だった出演者はみな亡くなっていますね。彼女と不倫した英軍将校を演じたクリストファー・ジョーンズの死については、記事を書きました。

「ライアンの娘」に出演していたクリストファー・ジョーンズの死を遅ればせながら知る

それにしても私の事実上の無理なリクエストに応えてくださった居ながらシネマ様には、感謝の言葉もないくらい感謝しております。よってブックマーク欄に「居ながらシネマ」様をブックマークさせていただくことにしました。ほんと、これはすごい、とうならされるサイトです。ぜひご覧になってください。デヴィッド・リーン監督、脚本のロバート・ボルト(マイルズの夫でした)、撮影のフレディ・ヤング、音楽のモーリス・ジャール息子の奥さんが、シャーロット・ランプリング)という偉大な4人のスタッフたちもすでにこの世の人ではありません。撮影から50年くらいたっているのだから当然といえば当然ですが、まさに映画自体が歴史の存在となっています。上は撮影時のスナップで、左の黒い帽子をかぶった人物が撮影のヤング、カメラの右側下にいるのが、リーン監督です。

居ながらシネマ様に深く御礼を申し上げて、本日の記事を終えます。


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